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校長室から
コラム④「親子の適度な距離感」について考える
親子は、「付かず離れず『適度な距離感』を持つことが大事」ということは分かっていても、実践はとても難しいものです。親が「適度」と思っていても、子どもは離れすぎてしまって寂しいと思っていたり、逆に近すぎてうっとうしく思っていたりして、うまくいかないこともしばしばです。しかし、親子というものは、最初から適度な距離感を持っているものではありません。それは、何度もずれながらも、互いに歩み寄ったり離れたりして、試行錯誤しながら作りあげていくものなのです。親が子どもとの適度な距離感を作りあげていこうと思う時、まずは子どもを理解することが大切です。発達段階によって特徴が違うので、関わり方もアップデートしていく必要があります。(月間『倫風』「親子の“距離感”幼児期から小学校低学年まで 岩立京子」より抜粋)
子どもの安全基地は何といっても親であり、家族です。親子の信頼関係の深まりは、まさにこの“距離感”を親子で模索していくことで得られていくのではないでしょうか。子どもにとって安心できる安全基地があると、様々な困難を頑張って乗り越えようとする力が強くなっていきます。スキンシップを大切にし、子どもの感情に共感し、受容しながら、壁にぶつかった時には子どもと一緒に解決していく、そんな日常的に行われている関わりによって、子どもは自立へと向かえるように成長していきます。
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