校長室から

第1学期 終業式 式辞

 いよいよ今日で1学期が終了します。4月には今年1年間の大きな目標をもって、今日まで毎日登校し、精一杯学習や部活動をし、人間的にも大きく成長してきたと思います。授業、委員会活動や部活動などに本当に一生懸命取り組んでくれました。その1学期間の頑張りが「通信票」という形で、この後担任の先生から渡されます。私も84名全員の通信票を見させていただきました。

 皆さんのよかったところ、あるいは、もっとがんばってほしいところが大変よく書かれています。皆さんも通信票を読む際には、担任の先生がどんな思いで書いたのか、担任の先生の顔を浮かべながら読んでください。

 1年生、入学して4か月が経ちました。新しく始まった中学校生活はどうでしたか。2年生、中堅学年として、また、1年生のよき先輩として、その役割を果たせてましたか。

 3年生、まず運動部に所属している皆さん、3年間お疲れ様でした。野球部は30日からの栃木県少年野球大会が最後になります。3年生の皆さん、本校の顔である最高学年として活躍できましたか。

 それぞれに、課題はあったと思いますが、どの学年も成長の跡が見られ、心身ともにたくましくなっていることをうれしく思います。

 いよいよ明日から43日間の夏休みに入ります。夏休み早々に、真岡夏祭りの中学生御輿への参加や県総体陸上競技大会、水泳競技大会に参加する生徒がいます。自己ベストを目指し頑張ってほしいと思います。

吹奏楽部の皆さん、7月21日(日)に行われる芳賀・真岡支部「吹奏楽祭」でいよいよ「 海峡を渡る風」を演奏することになりますね。その後7月30日(火)に本番である栃木県吹奏楽コンクールです。今までの練習の成果を発揮して、ぜひ、「金賞」を目標にがんばってください。

また、全国中学校陸上競技大会に出場を決めた石川ドリエンさん、おめでとう。全国大会でもベストを尽くしてください。

さて、1学期終業式にあたり、私からは一つ話をします。

武者小路実篤という作家が書いた「今」という詩があります。

今(武者小路実篤)

 いかなる時にも自分は思う。

    もう一歩

     今が一番大事な時だ。

        もう一歩

「人間は今という時期だけが自分の自由のきく時間である。人間の一生は今の連続にすぎない。その今を無駄に過ごす習慣になったら、取り返しがつかなくなる。もう済んでしまったことはどうにもならない。まだ来ない時間も自分の時間は現在だけである。

たいがいの人は「今」という時間をぼんやり無意味に空費して、あとで取り返しがつかなくなる。人間は年がら年中緊張ばかりしていられないが、しかし、毎日決心を新たにし、何かの意味で努力しないとつい退歩するものだ。

人生にとって、一番大事な時は「今」で、これをよく生かすことで、未来の運命も開け、未来の自分も、ものにすることができる。「今」を馬鹿にして怠ける人に進歩はなく、未来に輝く希望は望めないのである。」

という意味です。

 夏休みは、自由な時間がたくさんあります。先生も学生時代を思い返すと夏休み中無駄な時間を過ごし、最後にあせって宿題に取り組んだ記憶があります。そして、終わった後、もっと早くやっておけば良かった、もっとこんなことをしておけばよかったと後悔しました。皆さんは毎日を漫然と過ごすして無駄な時間を作らず、毎日充実した夏休みにできるようにしてください。

 2学期の始業式には、一段とたくましくなった皆さんと再会できることを楽しみにしています。以上、第1学期終業式の言葉といたします。