開校記念式典
皆さん、おはようございます。
本日は、28日に77回目の開校記念日を迎える本校の歴史の一部について、皆さんと一緒に振り返って見たいと思います。上級生は、昨年度も目にしたことと思いますが、薄れた記憶を呼び戻してください。
物部中学校の開校記念日は4月28日です。それは物部中学校が、昭和22年、1947年、4月28日、学制改革により開校したからです。学制改革とは、戦後に行われた「六・三・三・四制」への改革のことで、それに合わせて、物部中学校が誕生しスタートしました。そのときの校名は、「物部村立物部中学校」です。
創立2年後に新校舎が完成しましたが、今の校舎とは違う木造平屋建ての校舎でした。この写真は、創立6年後、昭和28年、1953年の校舎の様子です。場所は、今の物部中があるところと同じですが、周りの様子はかなり変わりましたね。
この後は、物部中の歴史を年代順に振り返ってみたいと思います。前庭にある二宮尊徳像ですが、創立からわずか6年後の昭和28年、1953年、3月13日に建立されました。物部地区は二宮尊徳先生ゆかりの地であり、その教えは今でも地区内に息づいています。
昭和29年、1954年、5月3日には、町制施行により二宮町が誕生し、校名も二宮町立物部中学校に変更となりました。当時の看板が放送室わきの職員玄関のところにありますので、ぜひ見てください。
昭和30年、1955年、9月24日には、作詞・羽石五百里さん、作曲・鈴木満雄さんによって校歌が制定されました。
昭和39年、1964年、9月24日には、校舎南側にフランス式庭園が完成しました。フランス式庭園は、左右対称になるように池や植栽を幾(き)何(か)学(がく)的(てき)に配置しているのが特徴です。有名な所で言うと、フランスのヴェルサイユ宮殿の庭園がこの手法の庭園で有名です。真岡市内の学校でこのような庭園を持っているところは、ほとんどありません。
次に部活動での先輩方の活躍を振り返って見ましょう。昭和48年、1973年には、ソフトボール部が県大会で優勝しています。現在は、ソフトボール部はありませんが、プールのわきに当時使用していたバックネットやベンチがあります。そして、野球部。昭和52年、1977年に、北関東大会で優勝を飾ってます。部活動については、この後また出てきますので期待してください。
昭和53年、1978年、3月28日には、新校舎が完成します。色は多少違いますが、まさに、今、皆さんが使用している校舎ですね。左右対称のシンメトリー構造の鉄筋コンクリート3階建て校舎です。保護者の方の多くも、この校舎で学ばれたことと思います。
校訓「まこと」「至誠・勤労・分度・推譲」が定められたのは、昭和59年、1984年、4月28日の開校記念日のことです。この校訓は、二宮尊徳先生の教えでもあり、とても大切な言葉です。みんなでこれからも取り組んでいきましょう。
平成15年には、県駅伝競走大会で、女子が4位入賞を果たします。既に生徒数は、少なくなっていましたが、特設部として活躍してくれました。一昨日は、陸上競技大会があります。学校の代表として頑張ってきてください。
そして、今から15年前の平成21年3月23日に真岡市と二宮町が合併したことにより、校名が今と同じ真岡市立物部中学校となりました。
平成25年から26年にかけて、耐震化と外壁の工事が行われ、外観も今の校舎と同じになりました。
平成27年には、バレーボール部が県総体で準優勝を飾り、見事関東大会出場を果たしました。この時、部員わずか6名で戦い抜いたこと、一人でも欠けたら試合に出場できない中、精神力・責任感の強い生徒たちだったと思います。
翌年の平成28年には、吹奏楽部が栃木県学校音楽祭中央祭の合奏の部で準大賞、県で2位の学校に入りました。やはり、部員数が少ない中での演奏でも、聴いている人たちに感動を与えた演奏だったと思います。
ここで、この物部地区に目を向けて見ます。この建物は皆さん分かりますよね。桜町陣屋跡ですね。二宮尊徳先生が外から戻った時に、足を洗った足洗池、二宮神社、二宮尊徳資料館。
次に、ここはどこですか。高田山 専修寺(せんじゅじ)ですね。つぎの建物は如来堂(にょらいどう)ここには一光三尊仏(いっこうさんぞんぶつ)が安置されています。阿弥陀如来様を中央に、両脇を菩薩立つご本尊(ほんぞん)です。17年ごとにご開帳されるそうです。次は、鐘楼堂(しょうろうどう)です。この鐘を突いた人はいますか。次の建物は御影堂(みえいどう)です。ここに、親鸞聖人像が安置されています。最後に涅槃像(ねはんぞう)です。木造金箔の釈迦涅槃像(しゃかねはんぞう)では日本一ともいわれています。この専修寺は親鸞聖人がこの高田を訪れ、教えを受けた門弟によって立てられた寺とされています。専修寺の建物等は国や県の重要文化財に指定されています。
ここまで、物部中の歴史と郷土の名所二つについて簡単に話をしました。77年目を迎えるにあたり、未来を切り拓く力(学力・人間力)を身に付け、ふるさと物部に貢献できる生徒を目指し、全校生徒90名、力を合わせて最高の物部中学校にしていきましょう。