校長室から

11月 校長講話〈確かな学力〉

   
   講話資料

 11月7日(水)の朝会で、「知を磨く2」〈夢実現に向けて〉と題して、脳科学による「10代の
壁」の乗り越え方のヒントについて話をしました。
 「10代の壁」とは、人には、7歳~15歳の子ども時代に、勉強や運動でつまずきやすくなる
壁があるということです。10代では、自分の性格や能力などを周りの友だちと客観的に比較
して「自分はそれほどできるわけではない」などと感じ、自信を失ったり、劣等感をもつように
なったりします。また、具体的思考が中心だったのが抽象的思考ができるようになる年齢で
もありますが、そこについていけず、落ちこぼれてしまうこともあります。例えば、算数では、
おはじきなどの具体物を使って習っていたものが、分数や分数同士の割り算が入ってきた
り、記号を使った数式が入ってきたりして、抽象的な思考が必要になってきます。
 「10代の壁」を乗り越えるには、脳の中の「前頭前野」の発達が必要です。前頭前野が弱い
と、行動に対する結果がうまく予想できなくなります。前頭前野は大脳から送られてきた情報を
もとにして、よい結果をもたらすための行動を決定しています。前頭前野が弱いと、どんな行動
がよい結果につながるか、わからなくなります。自分が今している行動がどのような結果につな
がるか、わからなくなるということです。例えば、テスト前にゲームを少しやろうと思ってやりだし
たところ、長時間やってしまった経験はないだろうか。このような行動も前頭前野の未発達から
くるものです。
 「10代の壁」を崩すには・・・
 ☆ 脳は「ことば」と「数」が好き!
   黙読より音読 英語も音読する方が効果抜群 書く作業で脳は大いに活性化
   コミュニケーションは脳全体が活性化
   計算すると脳が活性化  ちょっと難しいを速く性格にするのも効果的(100マス計算)
  ※授業や学年で取り組んでいる「復習確認小テスト」「尊徳テスト」「基礎学力向上テスト」
   に向けてしっかり家庭学習をして備え、結果を出そう!
 ☆ 家庭学習の習慣化が脳にリズムをつくる
脳を鍛える3要素
   ① 勉強・・・「学び」に強く勉める。
   ② 栄養・・・脳は大量にエネルギーを消費(1回の食事で4~5時間しかもたない)するの
          で、朝食をしっかりとる。
   ③ 睡眠・・・脳は眠っている間に復習したり、記憶を整理する。夜更かしをしない。