校長室から

親切とおせっかい

以前ACジャパンのCMに、「親切とおせっかいの境目はあいまいで難しい。おせっかいかもしれませんが、これからも受け取ってくれる人を信じて!」というものがありました。

近年、都市化や過疎化の進行、家族形態の変容、価値観やライフスタイルの多様化等を背景とした地域社会のつながりや支え合いの希薄化が問題となっています。
以前の日本には、「向こう三軒両隣」という言葉があるように、御近所同士で支え合うシステムが普通にありました。
そこには、たくさんの「おせっかい」があり、それで助かった人も大勢いたはずです。

確かに、「親切とおせっかいの境目」はあいまいです。もしかすると、「迷惑」になってしまうかもしれません。
しかし、「無関心」よりは、ずっとよいのではないでしょうか。
マザー・テレサの言葉に、「愛の反対は無関心」とうい言葉があります。

本校の学校経営理念は、「『地域貢献』『国際貢献』を合い言葉に、二宮尊徳先生の教えが今なお息づくふるさと物部を愛し、夢を持って、広く国際社会で活躍できる生徒を育成すること」です。
この「貢献」という気持ちを忘れなければ、「おせっかい」は「親切」になるはずです。
物部地区にたくさんの「おせっかいの輪=親切の輪」が広がるように、おせっかいと思われても、本校生徒の指導に全力を尽くして参ります。

追伸:おせっかいかもしれませんが、本日「クリーンアップものべ2020」として、高田山専修寺及び桜町陣屋跡周辺の落ち葉さらいを行いました。