校長室から

東日本大震災から10年

昨日、3月16日(火)、全校朝会を実施しました。
感染防止対策として、しばらくの間、全校朝会を各教室で映像を視聴する形で実施していましたが、県の警戒度レベルも下がったことから、久しぶりに体育館で実施しました。

1・2年生の生徒全員から、朝の元気な挨拶をいただき、身が引き締まる思いがしました。
講話の内容は、以下の3点です。
・憧れの3年生(卒業生)を超えていけるよう頑張りましょう。
・新型コロナウイルス感染症については、引き続き緊張感をもって感染防止対策を徹底していきましょう。
・東日本大震災の教訓を忘れず、防災意識を高めていきましょう。
特に、東日本大震災については、1・2年生にとっては、3~4歳での体験であることから、その概略を以下のように具体例を挙げて話をしました。


・先週の3月11日は、東日本大震災からちょうど10年目に当たる、節目の日だった。
・本校では、国旗を半旗掲揚にして弔意を表すとともに、シェイクアウト訓練を行った。
・担任から東日本大震災の話を聞いたあと、地震発生時刻である14時46分から1分間の黙とうを行い、震災で亡くなられた方々の御冥福をお祈りした。
・東日本大震災は、地震の規模を表すマグニチュードは9.0~9.1という超巨大地震で、日本では観測史上最大、世界でも4番目ぐらいに大きな地震である。
・巨大津波の発生により、甚大な被害がもたらされた。
・津波は、最大で海岸から6kmの内陸まで達し、津波の高さは10m以上(最大16m)、最大遡上高40mを記録した。
・死者・行方不明者は2万2千人にも及び、10年が経過した今なお、4万人ほどが避難生活を送っている。
・巨大津波により、福島第1原発の1~5号機で全ての電源を喪失し、1~3号炉で炉心溶融(メルトダウン)が発生、それに伴い、大量の放射性物質が空気中に拡散し、原発周辺が立ち入り禁止区域となった。


2011年3月11日(金)14時46分、通称「3.11」。この未曾有の震災を経験した私たちは、亡くなられた方々を悼みつつ、防災について改めて考える必要があります。
次に、発生が予想されている巨大地震は、「南海トラフ地震」です。静岡県から宮崎県にかけての一部では、震度7の強い揺れが想定され、また、関東地方から九州地方にかけての太平洋沿岸の広い地域に10mを超える大津波の襲来が想定されています。

日本大震災から10年、「3.11」を決して風化させることなく、本校では命を守るための防災教育の充実を図って参ります。