校長室から

童謡「赤とんぼ」

秋も日に日に深まり、赤とんぼを目にする機会も増えてきました。
赤とんぼと言えば、童謡「赤いとんぼ」(作詞:三木露風 作曲:山田耕筰)を思い出します。

♪ 夕焼け小焼けの赤とんぼ 負われて見たのはいつの日か
 山の畑の桑の実を 小かごに摘んだはまぼろしか
 十五で姐(ねえ)やは嫁にいき お里の便りも絶えはてた
 夕焼け小焼けの赤とんぼ とまっているよ竿の先  ♪

恥ずかしい話ですが、つい最近まで、「負われて見た」の部分を「追われて見た」だと思い込んでいました。
ということは、全体の意味を正しく理解していなかったことになります。
この歌詞は、竿の先にとまっている赤とんぼを見て、幼少期を回想する内容です。
子守として雇われていた「姐や」に背負われて赤とんぼを見たことなど、幼少期の思い出がつづられています。
作詞者自身の思い出とのことですが、幼少期の複雑な境遇もあり、様々な感情が込められているようです。
歌詞の意味が理解できると、一層心にしみる童謡となりますね。

童謡とともに深まりゆく秋を感じると、感性が磨かれます。
その思いを詩や俳句にしてもいいですね。