日誌

「質」とは「品質」のこと

 昨日(1月18日)、真岡市小中学校校長会がありました。改めて、平成29年の年頭所感について話しました。そして、その中で述べた「質」について、私の考えを次のように話しました。

 平成29年の年頭所感では、今年は「質」にこだわり質的充実を目指して、「授業の質を高める」「教職員の質を高める」「教育委員会事務局の質を高める」「事業の質を高める」の4点を挙げました。
 この「質」とは「品質」のことを意味しています。手元の辞書で「質」を引くと、「その物を形成している物質の可否。良し悪しからみた品物の性質」(旺文社国語辞典)とあります。良し悪しからみた品物の性質とは品質のことであって、冒頭の4つのことにも相通じます。
 例えば、真岡特産の苺の「質を高める」というのであれば、「品質を良くする」ことですから、より甘くておいしくする、より色つやを良くする、より大きく形良くする、などが挙げられます。これらは苺を買ってくれる消費者から求められることです。つまり、「質を高める」というのは、対象となる相手があって、相手が求めていることに対して、より近付き、あるいはそれ以上のことをすることと言えます。
 このように捉えますと、「教職員の質を高める」というのであれば、対象となる相手はもちろん児童生徒です。したがって、児童生徒の求める分かる授業を追究し授業力を高めること(これは「授業の質を高める」ことでもあります)や、児童・生徒指導、学級経営等における実践的指導力を高めることとなります。これらについては、教育委員会としても研修等で積極的に教職員の資質能力の向上を図っていきたいと思っています。学校におきましても、OJTや校内研修の充実に努めていただくとともに、教職員自らの自己研修の啓発もお願いします。
 また、対象となる相手は児童生徒だけではなく、保護者や地域の方もそれに当たります。これらの方々には誠意ある対応が何よりも大切になります。言うまでもありませんが、学校での教育は、学校への信頼があってはじめて成り立ちます。ですから、学校は不誠実だと思われては困りますし、万が一教職員の軽率な言動があれば、学校の信頼は一瞬にして失われてしまいます。これはまさに教職員の質の問題と言うことができ、こういったことのないよう教職員の質を高めていくことが大切です。そのためにも再度言わせていただきますが、昨年4月当初に教職員の信条として掲げた「誠意・愛情・実力・根気」を今一度確認していただき、「教職員の質を高める」ことに努めていただきたいと思います。