校長室から
「子どもたちの健康・安全の確保を第一に」
子どもたちの健康・安全の確保を第一に
新型コロナウイルス感染の拡大防止のため、臨時休校が続いています。一日も早く収束し、子どもたちと安心して教育活動ができることを切に願っています。学校においても、子どもたちの健康・安全の確保に最善を尽くしていきます。保護者の皆様、地域の皆様、御支援・御協力をよろしくお願いいたします。
建学の精神「登高(とうこう)」を大切に引き継いで
校庭に春の息吹があふれる中、新1年生101名を迎え、全校生632名で令和2年度がスタートしました。本校は真岡城跡に建てられた、創立146年を迎える歴史と伝統ある学校です。本校の歴史の中には、登高学舎として開校以来、「登高精神」が生き続けています。登高精神とは、「先ず身近なところからはじめ、より高いところを目指して努力を続ける。」という精神です。先人の方々が本校に託した思いは、この「登高」の言葉に込められています。先人の方々の思いを大切に引き継ぎ、子どもたちには、「より高い目標に向かって努力し続ける」、そういう心を育てていきたいと思います。
下記は、本年度の基本方針です。子どもたちのために誠心誠意、努力してまいります。
【令和2年度基本方針】
1 基礎的・基本的な内容の確実な定着、主体的に取り組む授業の充実。(確かな学力) 2 運動に親しみ、健康でたくましく生きる児童の育成(健康安全・体力) 3 いじめを起こさない学年・学級経営の充実、豊かな心の育成(いじめ防止・豊かな心) 4 保護者や地域の方々・関係機関との協力、開かれた学校づくり(開かれた学校) 5 児童や保護者との信頼関係、教育に対する熱意と行動力のある教職員(信頼される教職員) |
(学校だより4月号)
「困難を乗り越えて」
今、昨年9月14日(土)に実施した運動会が思い出されます。2学期が始まって運動会までの日が少なく、しかも台風15号に伴う一斉休校のため、貴重な練習日も更に少なくなりました。また、気温の高い日もあり、校庭での練習を控えることがありました。そして迎えた運動会。「どこまで演技ができるだろうか」・・・・頭をよぎりました。しかし、そんな心配を払拭するように、子どもたちは見事な演技を見せてくれました。実施までに様々な困難があった中、子どもたちの立派な姿に涙が出るような感動を覚えました。そして、真岡小学校の底力を強く感じました。
困難を乗り越えるたくましい真岡小学校の子どもたち、そして、それを力強く支えてくださったPTA・保護者の皆様、地域の皆様のすばらしさを改めて感じました。本校職員も、全力で指導・準備に取り組みました。これらが子どもたちの活躍になり、真岡小学校の底力であると思いました。これは、脈々と受け継がれてきた本校の良き伝統であると考えます。
新型コロナウイルス感染症の拡大により、今までに経験のない状況が続いています。学校も5月末まで臨時休校となり、保護者の皆様には大変御苦労をおかけしています。学校として、再開に向けて力を尽くしていきたいと思います。
困難を乗り越えてこそ得られる貴重なものがあります。これからも、みんなで力を合わせて乗り越えていく真岡小学校の底力を見せていきたいと思います。保護者・地域の皆様、どうぞ御支援と御協力をよろしくお願いいたします。
(学校だより5月号)
「子どもたちを交通事故から守るために」
新年度が本格的にスタートし、約1か月が過ぎました。特に毎日の登下校では、交通指導員の方々、スクールガード・保護者の皆様には、児童を交通事故から守るために、厚い御支援をいただき感謝申し上げます。登校班も新しくなり、登下校に慣れていない1年生を迎え、交通安全の確保は極めて重要です。警察庁(平成31年3月)によると、歩行中の小学生の交通事故の特徴として、次のことが挙げられています。
○ 状態別では、歩行中の事故が最も多い。(過去5年合計で約6割を占める。) ○ 小学校1年生の歩行中の死傷者数は、6年生の約3.6倍。※死傷者数は、死亡者数と重傷者数の合計(学年が低いほど歩行中の割合が高く、学年が高くなると自転車乗用中の割合が高くなる。) ○ 1年生の事故が特に多い月は、5月(下校中及び私用)と日没が早くなる10月。 ○ 歩行中の死傷者の約4割は、飛び出しが原因。(小学生に違反がない交通事故も約3割。) |
歩行中の交通事故は「横断中」に多く起こっています。安全に道路を横断できるようにするために、横断する前に、「必ず立ち止まる」「右左をよく見る」「車が止まっているのを確認する」ことなどを、御家庭でもお子様と確認ください。そして、特に低学年は、通学路や公園などお子様の行動範囲を一緒に歩きながら、交通ルールや安全な歩き方を身に付けさせてほしいと思います。
これからも、学校・家庭・地域が一丸となって、子どもたちを交通事故から守っていきたいと思います。御協力をよろしくお願いいたします。
(学校だより6月号)
「子どもたちの『今』を大切に」
6月から本格的に学校が再開し、子どもたちも学校生活のペースを取り戻し、活気が高まりました。このような中、手洗いや消毒、3密を避けるなどの感染防止対策と、学校本来の教育活動との両立を図っていかなければなりません。子どもたちにとって一度しかない「大切な今」、学力の保障とともに、大切な思い出をしっかり作ってあげたいと思います。
詩人 坂村 真民さんの「二度とない人生だから」という詩があります。
「二度とない人生だから」(※抜粋) 二度とない人生だから 一輪の花にも 無限の愛をそそいでゆこう 二度とない人生だから まず一番身近な者たちに できるだけのことをしよう |
新型コロナウイルス感染防止のため、従来行ってきた学校行事等も、そのまま実施することが困難な部分もあります。そのため、形を変えての実施や、中には中止しなければならないものもあります。しかし、子どもたちには一度しかない「大切な今」です。この詩に込められている気持ちのように、現状の中で最善を尽くしていきたいと思います。保護者の皆様、地域の皆様には、どうぞ御理解と御協力をお願いいたします。
8月1日から16日間の夏休みになります。新型コロナウイルス感染防止、交通事故や水の事故の防止など、健康・安全を第一に、有意義に過ごせますようお願いいたします。2学期の始業式の日に、元気な子どもたちに会えることを職員一同願っています。
(学校だより7月号)
「人は人によって磨かれる」
今年度は、8月17日(月)から2学期がスタートしました。全国的に新型コロナウイルス感染の収束が見通せない中ですが、感染防止に最善を尽くし、子どもたちにとって実り多い学期となるよう、職員一丸となって指導・支援してまいります。
さて、「人は人によって磨かれる」という言葉があります。一人ではできなかったことも、友達と学び合い、励まし合って取り組むことにより、できるようになっていきます。子どもたちは、互いに関わり、影響を受け合いながら成長していきます。
また、集団で生活する中では、互いに我慢しなければならないこともあります。例えば、昼休みに学級のみんなで遊ぶときに、様々な意見の中から何で遊ぶのかを決めなければなりません。このような活動から、自分のためだけでなく、みんなのために力を合わせて頑張り、一人では味わえなかった充実感や喜びを味わうことができるでしょう。他者のことを考えて行動する仲間意識も育まれていきます。
そして、家庭や地域の方々との関わりが、子どもたちに大切なものを与えてくださいます。自分が大切にされていることによる人への信頼感、守られていることによる安心感や自尊心、‥‥それは、将来たくましく生きていくための柱になるものです。
子どもたちは、人との関わりによって磨かれ、成長していきます。これからも、学校・家庭・地域が一体となり、子どもたちの成長を温かく支えていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
(学校だより9月号)