登高の学び舎

校長室から

「健康・安全を第一に有意義な夏休みに」

 1972年(昭和47年)2月に、札幌オリンピック(冬季オリンピック)が開催されました。当時、私は小学校4年生で、担任の先生がテレビでオリンピックの様子を見せてくれました。画面越しに繰り広げられる競技に、目を輝かせて見たことを覚えています。
 7月から9月にかけて、いよいよ「東京オリンピック・パラリンピック競技大会」が開催されます。コロナ禍ですが、日本で開催される歴史的大会です。困難を乗り越えながらの開催ですが、果敢に競技に挑む選手の姿は、たくさんの感動を与えてくれることと思います。子どもたちにも、感動の瞬間を感じ取ってほしいと思います。また、真岡市からも水沼尚輝選手が競泳で出場します。活躍を皆さんで応援したいと思います。

 新型コロナウイルス感染防止と学びの保障の両立を目指した1学期でした。「こだまっ子発表会(ミニ発表会)」「社会科見学やプール学習」「分散での授業参観・保護者会」など、子どもたちの学びや教育活動を止めないよう努めてきました。子どもたちには一度しかない「大切な今」です。これからも現状の中で最善を尽くしていきたいと思います。保護者・地域の皆様の御理解と御協力に感謝いたします。
 また、引き続き感染防止のために、3密(密閉・密集・密接)や会食での会話を避けるなど、皆で感染防止に努めていきたいと思います。

 7月21日から8月31日まで、42日間の夏休みになります。夏休みは、普段できないような経験をたくさんしながら、豊かな人間性を育むよい機会です。しかし、生活が不規則になったり、事件や事故に巻き込まれたりする心配があります。新型コロナウイルス感染や熱中症の防止、交通事故や水の事故の防止など、健康・安全を第一に、有意義に過ごせますようお願いいたします。2学期の始業式の日に、元気な子どもたちに会えることを職員一同願っています。

(学校だより7月号)

 リモートで行った第1学期終業式

「子どもたちの感動体験を大切に」

 1学期も残り1か月になりました。6月17日(木)には、2年生と6年生の「こだまっ子発表会(ミニ発表会)」を実施しました。例年行っていた音楽集会に代わる発表会で、新型コロナウイルス感染防止に配慮した発表内容に変更しての実施でした。一家族1名までの参観の御協力をありがとうございました。当日は、保護者の方々を前にドキドキしたかもしれませんが、立派に発表できました。大変すばらしかったです。

 子どもたちの発表に多くの感動がありました。子どもたちは、この日のために練習を頑張ってきました。保護者の方々からいただいた大きな拍手は、感動となって子どもたちの心に響いたと思います。感動とは、「深く物に感じて心を動かすこと」です。感動体験の意義は大きく、「感動体験を目指す教育の展開」(兵庫県教育委員会)には、次のように示されています。

 体験活動で得た感動は、問題解決のきっかけになることもあり、また感動そのものが直接的に生きていく自信につながる場合もある。感動は、正に「生きる力」の源であると言えよう。

 コロナ禍の今、一つ一つの活動を工夫し、「子どもたちに日本一の感動を!」を合い言葉に取り組んでいきたいと思います。子どもたちに1度しかない今、感動体験を大切にしたいと思います。

  感染防止と熱中症対策に留意し、1学期のまとめにしっかり取り組んでいきたいと思います。保護者・地域の皆様、どうぞ御支援と御協力をよろしくお願いいたします。

(学校だより6月号)

「よりよい教育を目指して」

 1年生96名を迎えてスタートした1学期も、約1か月半が過ぎました。1年生も学校生活に次第に慣れてきて、休み時間などは元気に友達と遊ぶ姿が目立ってきました。

 5月19日(水)には、芳賀地区小学校陸上記録会が2年ぶりに開催されました。5,6年生の代表選手が参加し、自分の記録更新を目指してすばらしい活躍をしました。

 学校では、5月から6月にかけて、生活科見学や社会科見学、音楽集会に替わる発表会など、昨年度は中止となった活動を実施する予定です。「学校行事」には、教科学習では容易に得られない教育的価値があります。それは、「子どもたちに一生の宝物をつくる」ということです。それぞれにしっかりとした感染防止対策の下、子どもたちにとって宝物になる活動にしていきたいと思います。 

 5月27日(木)には、3年生~6年生の学力テストがあります。学力の定着状況を確認するとともに、結果を今後の指導に生かしていきたいと思います。本年度も学校教育の根幹として、学力の保障に力を入れて取り組んでまいります。

 コロナ禍の中、保護者の皆様には大変お世話になっております。4月の「授業参観」は分散開催とし、無事に実施することができました。6月の授業参観も分散開催を予定しています。また、5月下旬に予定していました「家庭訪問」は感染防止のために中止とし、替わりまして7月末に全家庭を対象に「個人懇談」を実施予定です。「PTA活動」につきましても、PTA会長様はじめ役員様と感染状況を踏まえ検討してまいります。御理解と御協力をお願いいたします。 

 感染状況を踏まえ、子どもたちの健康・安全の確保に最善を尽くしながら、「子どもたちにとって何がよいか」を考え、保護者・地域の皆様と共によりよい教育を目指してまいります。どうぞ御支援と御協力をよろしくお願いいたします。

(学校だより5月号)

 

学校探検で校長室に~2年生が1年生を案内~

「建学の精神『登高(とうこう)』を大切に引き継いで」

 校庭に春の息吹があふれる中、新1年生96名を迎え、全校生620名で令和3年度がスタートしました。本校は真岡城跡に建てられた、創立147年を迎える歴史と伝統ある学校です。本校の歴史には、登高学舎として開校以来、「登高精神」が生き続けています。登高精神とは、「先ず身近なところからはじめ、より高いところを目指して努力を続ける」という精神です。

 先人の方々の思いを大切に引き継ぎ、子どもたちには、「より高い目標に向かって努力し続ける」、そういう心を育てていきたいと思います。

(学校だより4月号)

1年生:初めての給食

「地域・保護者の皆様の御協力に感謝申し上げます」

 校庭の桜のつぼみもほころび始めた3月19日(金)に、6年生児童・保護者・本校職員の参加によります卒業式を実施しました。子どもたちはすばらしい態度で臨み、いつまでも心に残る式となりました。112名の卒業生の今後の活躍を心から願っています。また、1年生から5年生は、学年が1つずつ進級します。子どもたちは、この1年間に大きな成長がありました。自信をもって進級できるようにしていきたいと思います。 

 卒業を前に6年生が桜の苗木8本を植えました。コロナ禍の中頑張ってきた子どもたちが、「将来、桜の木と共に自分の花をしっかり咲かせてほしい」という願いがあります。桜の苗木には、そういう願いが込められています。

 令和2年度は、今までに経験のない1年でした。子どもたちにとって一度しかない「大切な今」を思い、保護者・地域の皆様と共に最善を目指して取り組んできました。そして、運動会など本来の教育活動を一つ一つ取り戻していくことができました。深く感謝申し上げます。皆で力を合わせて困難を乗り越えてきた経験は、子どもたちがこれから歩んでいく道のりの中で、大きな力になってくれることと信じています。

 これから2週間の春休みに入ります。新型コロナウイルス感染防止、交通事故の防止など、健康・安全を第一に、有意義に過ごせますようお願いいたします。また、お子様の成長を具体的な言葉で褒めてください。自らの成長を褒められた子どもは、大きな喜びと充実感に包まれます。子どもは認められてこそ、たくましく成長していきます。

 最後になりますが、保護者の皆様、地域の皆様には、本校の教育活動に多大なる御支援、御協力をいただき深く感謝申し上げます。お陰様で、子どもたちは明るく元気に、そして安全に学校生活を送ることができました。今後とも、職員一同頑張ってまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

 (学校だより3月号)