校長の部屋

令和6年度卒業式

 厳しい寒さを乗り越え、校庭の木々にも新しい芽が姿を現し、春の息吹を感じる季節となりました。

 本日は、学校運営協議会 委員の皆様、保護者の皆様の御出席を賜り、令和六年度の卒業式を挙行できますことに、厚く御礼申し上げます。

  さて、六年間の学びをすべて終え、卒業証書を手にした七十六名の皆さん、ご卒業おめでとうございます。

 今年度を振り返ると、皆さんが全力で学校生活に取り組んでいる姿と笑顔が思い出されます。教室では、友達と意見を交わし、真剣に学び合い、力を伸ばしました。

  運動会での迫力ある中村ソーランは忘れられません。係活動や工夫を凝らした応援合戦でも力を発揮しました。修学旅行での、臨機応変な班別活動も見事でした。

   また、最上級生として、委員会活動やクラブ活動、清掃活動など、多くの場面で立派に責任を果たしました。

 いよいよ、皆さんは、歴史と伝統のある、この中村小学校を卒業します。

 これから、新しい生活を始める節目に、皆さんに贈りたい詩があります。髙橋系吾さんの「その一言」という詩です。

                その一言

 その一言で励まされ  その一言で夢をもち

 その一言で腹が立ち  その一言でがっかりし

  その一言で泣かされる 

 ほんのわずかの一言が 不思議に大きな力もつ

 ほんのちょっとの一言で 

 皆さんは、これからたくさんの友達や先生、先輩と出会います。たった一言が、人に元気や勇気を与え、たった一言が人を傷つけることがあります。皆さんが、言葉の力を味方にして、友情を育み、充実した中学校生活を送ることを期待しています。 

 保護者の皆様、本日は、お子様の御卒業、誠におめでとうございます。六年間の長きに渡り、本校の教育活動に御支援・御協力を賜りましたことに感謝いたします。そして、お子様の益々の御活躍と健やかな成長を願っております。

  最後の学校だよりでは、1年生から6年生のみんなが、長縄を夢中になって跳びながら発した一言を、取り上げました。誰かがつまずいて縄を止めてしまったときには、「大丈夫、大丈夫」「ここからだよ」など、友達を思いやる言葉が、目標回数に近づいてくると「頑張れ」「もう少しだ」など、励まし合う言葉が飛び交っていました。

 皆さんは、そんな素敵な一言があふれる中村小学校の自慢の卒業生です。自信をもって中学校に進学してください。卒業生の皆さんの未来が、光り輝くことを祈りまして、校長の言葉といたします。                  

  

  令和七年三月十八日

     真岡市立中村小学校長  市村 睦子