校長室より
君こそファーストペンギン
昨日、11月17日(水)に、全校朝会で校長講話を行いました。
新型コロナウイルス感染症の状況が落ち着いていることもあり、今年度初めて全校生徒を体育館に集めて朝会を行いました。
校長講話は毎回リモートで行っていたため、面と向かって直接話をすることができ、本当にうれしく思いました。
講話の内容は以下のとおりです。
1 気を緩めず感染防止対策を徹底してほしい。
2 大成功だった西輝が丘祭の称賛(特に3年生の頑張り)
3 特設駅伝部、男女アベック県大会出場への称賛
4 君こそファーストペンギン
「ファーストペンギン」の話の主な内容は、以下のとおりです。
野生のペンギンは、常に他の肉食動物に捕食される危険と隣り合わせの生活を強いられている。
ペンギンは厳しい環境を生き抜くために、基本的には集団で行動している。
生涯の7割以上を海で過ごし、陸に上がってくるのは、羽毛の生え変わる時期と子育てのときだけである。
魚が主食のペンギンは、陸の上から魚のいる海の様子をじっと観察するが、海の中にはペンギンの天敵であるシャチやアザラシなどもいるので、最初はなかなか飛び込もうとしない。
しかし、しばらくすると、あるペンギンが意を決して最初に飛び込む。天敵に捕食されるリスクをものともせず、自分を信じてチャンスをつかもうとするこの勇気あるペンギンを「ファーストペンギン」と呼ぶ。
ペンギンの世界に絶対的なボスは存在せず、誰かが先人を切って飛び込めば、後に続いて次々と海に飛び込んでいく。ボスではない普通のペンギンが「最初の一羽(ファーストペンギン)」になって、それにみんなが従う。
学校生活の中でもこれと似たような状況があると思う。例えば先生に、何かの役割を頼まれたとき、自分から進んで初めに手を挙げるのは、勇気がいる。授業中の質問も、初めに手を挙げるのはちょっと気が引けてしまうこともある。しかし、誰かが手を挙げた後は、意外と次の人が続くことも多いのではないか。
「ファーストペンギン」になれば、シャチやアザラシなどの天敵に食べられてしまうリスクはあるが、反面、誰よりも先にエサにありつき、おなかいっぱい食事をするチャンスを得ることができる。それだけではなく、仲間が安心して海に入ることができる状況をつくることで、群れに大きく貢献することができる。
普段の生活においてもファーストペンギンになることは、今まで見たことのない新しい世界を知るきっかけとなり、人生をより豊かなものにしてくれるだろう。
まずは、明日からの学校生活で、皆が最初の1歩を踏み出す勇気をもち、ファーストペンギンになってくれることを期待している。
今、生徒会役員選挙の立候補者の受付をしているが、我こそはファーストペンギンにと思う人は、賛同者を10名集めて、是非立候補してほしい。皆さんの活躍を期待している。