校長室より
学校図書館司書と共に行う道徳の時間
「絵本の読み聞かせを通して、自他ともに大切にする心情を育てる」ことをねらいとし、学校図書館司書に御協力いただき、道徳の授業を実施いたしました。
テーマは、「いのち」を大切に 「じぶん」を大切に 「家族」を大切に
絵本を通して人の一生を知り、自分を含めた周りの人を大切にするにはどうしたらよいかを考える内容です。
誕生時のことや名前の由来など、家族から聞いたことや、人生の節目での行事の思い出など、自分自身が体験してきたことを思い起こします。
周囲に見守ってくれる存在があること、自分は大切な存在だという気づきが感じられます。
7月までに全ての学級で実施する予定です。感動的で価値ある「道徳の時間」ありがとうございます。
永遠の友情
本日、7月24日(月)正心高級中學訪問団を迎え入れた交流活動が、無事終了いたしました。
多大なる御協力をいただきました真岡市教育委員会、真岡ロータリークラブの方々、ホストファミリーの方々、歴代PTA会員の皆様に深く感謝申し上げます。30年にわたる交流の歴史に新たな1ページが刻まれました。
真岡西中学校と台湾正心高級中學が未来永劫交流し、互いの生徒がより友情を深め、友好関係を築くことを願っています。ありがとうございました。 謝謝
歓迎の歌「心つないでずっと」
7月21日(金)交流30周年記念式典において、歓迎の歌「心つないでずっと」を、全校生徒で合唱しました。
この曲は、本校第9代校長仁平茂夫様が作詞、当時の教頭音頭玲子様が作曲してくださり、当時の交流活動に深い絆を結ぶことに繋がったと聞いております。歌詞の意味を1つ1つかみしめるよう歌う生徒の姿が印象的でした。
改めて、国際交流の長い歴史に感銘を覚えます。
心つないで ずっと 作詞:仁平茂夫 作曲:音頭玲子
心つないでずっとずっと友達でいようよ
夢だった隣歩くこと 夢だった共に過ごすこと
夢だった笑い合えること 夢叶え永遠に続くこと
心一つにつなぐため大切なこと
永遠の友情築くために大切なこと
それは愛 信じ合い 求め合い 喜び合い
歩み始めた斗六と真岡が平和のスタート
はしゃいだね夏祭りの夜 見上げたね大きな花火を
悩んだね夜店の買い物 過ごしたね素敵なひととき
心一つにつなぐため大切なこと
永遠の友情築くために大切なこと
それは愛 信じ合い 求め合い 喜び合い
斗六と真岡でみんなの未来の幸せを開こう
30周年記念式典
7月21日(金)正心高級中學との交流30周年記念式典を無事挙行することができました。
30年の長きに渡り、御支援・御協力いただいた、真岡市、歴代PTA会長をはじめPTA会員の皆様、本校歴代校長をはじめ職員の方々、そして、真岡ロータリークラブ関係者の方々、最後に林校長先生をはじめとする台湾正心高級中學関係者の方々に、深い深い感謝の意を表したいと思います。
そして、本校と正心高級中學との交流が、未来永劫に渡り継続されることを心から願います。
国際交流活動再開を祝して
本日、台湾斗六市正心高級中學との直接交流が再開いたします。感染症防止対応等のため、約4年間直接交流ができない状況ではありましたが、リモートでの交流等を通して、互いの友情を確かめ合ってきた成果があったと認識しています。
今年は、交流30周年を祝う記念すべき年であり、互いの文化を認め合い、長い年月をかけ築いた友情を再認識したいと考えています。
交流30周年を記念し、台湾斗六市正心高級中學に送る記念品(日光彫)を紹介いたします。
日光彫 起源は、東照宮造宮の際、全国から集められた匠達が、余技として創ったのが始まりとされる。
牡丹 美しく高貴な花とされ、日光東照宮には彫刻として非常に多く用いられる。
蝶々 日光彫の歴史上、また、日本の文化において再生能力が高いと言い伝えられる。言い換えれば末永く、永遠 に、未来永劫と考える。
真岡西中学校と正心高級中學との交流が永遠に続き、豊かな未来を創造することを願い、この記念品としました。
創立記念日に寄せて
5月23日は、本校の「創立記念日」です。平成2年4月1日、真岡市立真岡中学校から分離、開校し、本年度34年目を迎えることとなります。開校当時のPTA新聞が貴重な資料として残され、当時の様子が多面的に表現されておりましたので、原文のまま御紹介いたします。
-以下、真岡西中学校PTA新聞「にしき」平成2年7月20日発行より-
西輝が丘を緑の園に -真岡西中地域の期待を担って開校、奈良・平安時代の集落跡-
『西輝が丘』に愛称きまる 1年生 中川恵さん
「西の小高い丘に美しく光り輝いて建っている。大きくて希望をもった学校」という意味を込め考えてくださった名称です。
そねの木は残った
校庭校舎寄りに、数本の株立ちの「そね」が列植されています。この木はもともとこの山にあったもので、工事中は一時仮植され、完成時に改めてこの場所に植えられた木だそうです。他の雑木と共に処分するには惜しい立派な木であり、また、緑の少ない校庭を緑化する第1歩になるよう、計られたものと思われます。まだ、幹には保護のため麻布が巻かれ、葉の茂りも少なく、木かげも強い日差しにたよりなく心細げですが、いつかはたくましく根づき校庭に枝を広げ涼しい木かげを作ってくれることでしょう。その下で、部活動で疲れた子供たちが汗を拭き、友達同士が未来を語り合う楽しい場所を提供してくれることでしょう。
西輝が丘の昔むかし
大昔の人々の住んだところは日当たりの良い高台で、近くに水のある場所と決まっていました。西輝が丘はそれらの条件に合った所と見え、真岡西中建設に先立って行われた発掘調査では、1,200年前頃の住居の跡がたくさん発見されました。正門奥の崖の辺りからは23戸、校舎の建っているところからは18戸、プールのある所には少し大きな住居と倉庫らしい建物跡が各1棟。運動場の所からは発掘されませんでしたが、掘ればもっと数多くの家の跡が見つかることでしょう。1,200年前といえば、奈良から平安時代にかけての頃です。その頃、西輝が丘の集落では多くの人々が暮らし、東側と西側の低いところで稲を作り、江川や鬼怒川で魚を捕っていたのでしょう。
開校当時の、生徒、保護者、地域、そして教職員の深い愛情が随所にあふれたPTA新聞に感銘をうけました。
国際交流30周年に向けて
今年度は、台湾斗六市正心高級中學と交流30年の記念すべき年です。
本校は、正心高級中學と1993年に姉妹校提携をし、翌1994年11月に第1回訪問団を派遣させていただきました。以後、毎年、相互に訪問し合い、常に敬意と深い愛情をもって互いの文化、歴史を認め合い国際的な視野を広げられたことに感銘しております。
新型コロナウイルス感染症対策のため、3年間、直接交流ができない期間がありましたが、今年度は7月に正心高級中學の皆さんをお迎えし、そして、11月には、台湾斗六市を訪問する予定でいます。
本日の西中タイムを利用し、交流活動の歴史、台湾の特色等を生徒に説明いたしました。今後、国際社会で生きることが予想される生徒、真剣な眼差しで画面を見つめる生徒が印象的でした。
何より大切な命を守るため
4月11日(火)自転車の安全な乗り方教室を実施いたしました。
本校の学区は、坂道や見通しの悪い交差点が多く、交通事故が起きやすい状況です。
交通ルールを厳守し安全に登校するとと同時に、マナーアップを心掛け、地域の人たちへの感謝を抱いてほしいと願っています。
入学式 春の暖かな日差しの中で
令和5年度入学式が、全校生徒、保護者、教職員参列の下、挙行できましたことを感謝申し上げます。
103名の新入生、本校のスローガン「挑戦~夢を志に」をしっかり意識し、素晴らしい中学校生活となることを願っています。
保護者の皆様、本日はお子様の御入学、誠におめでとうございます。学校と御家庭、そして地域との連携を大切に全力で教育活動に取り組んでいきたいと思います。
ありがとう、真岡西中学校(校長室より)
この度の定期異動で、真岡東中学校勤務を命ぜられ、真岡西中を離れることになりました。
2年間、明るく素直で元気いっぱいの生徒たちに囲まれ、また、保護者の皆様、地域の皆様から格別の御厚情を賜り、充実した日々を過ごすことができました。
学校だよりはもとより、学校ホームページに関しても、多くの方々に御覧いただき、心より感謝申し上げます。
「校長室より」におきましても、様々な内容を発信して参りましたが、特に、学校経営理念である、「自立貢献:『地域貢献』『国際貢献』を合言葉に、人と人を紡ぐ温かな街、ふるさと真岡を愛し、夢を持って、広く国際社会で活躍できる生徒を育成すること」に関する内容を、数多く配信させていただきました。
校長として、至らない点が多々あり、十分な成果を上げることはできませんでしたが、本校を巣立っていく生徒の様子から、3年間の確かな成長と明日への希望を感じることができ、幸せでした。
勤務先は変わりますが、真岡西中学校のますますの御発展を、心よりお祈り申し上げます。
2年という短い間ではありましたが、本当にお世話になりました。
ありがとうございました。
大好きな真岡西中学校、さようなら。
令和5年3月31日 校長 市村 政幸
宇宙の深淵と無限の可能性(校長室より)
連日の暖かさで、校庭のソメイヨシノも三分咲きほどになり、4月を待たずに散ってしまうのではないかと心配しているところです。
さて、多くの数を表す言葉に「星の数ほど」という言葉があります。
では、この宇宙には、どれぐらいの星の数があるのでしょうか。
肉眼で見ることができる星は、約4000個です。
しかし、宇宙全体では、ずっと多くの星があることが分かっています。
一般的な大きさの銀河には星が50兆個ぐらいあり、その銀河が宇宙には2兆個ぐらいあります。
その結果、宇宙全体の星の数は、地球上にある全ての砂の数よりはるかに多いとされています。
ちょっと信じがたいですが、事実です。
では、この宇宙はどのように誕生したのでしょうか。最新の宇宙論の一つを紹介します。
宇宙は「完全な虚無の世界」である、マザーユニバースから誕生したと考えられています。
今から138億年前にマザーユニバースの一部が変形し、暗黒エネルギーが解放されて他の場に供給され、偶然宇宙が誕生しました。
大きさは、1000兆分の1mほどの大きさしかありませんでした。
その後、急激なスピードでインフレーションと呼ばれる膨張が起こり、その直後にあの有名なビッグバンが起きたとされています。
そして宇宙誕生の3分後から、現在の宇宙にある物質すべての性質を決める元素ができはじめ、その後何種類もの原子がつくられ、やがて星がきらめき銀河が渦巻く、広大な宇宙ができあがりました。
次は、宇宙に終わりはあるのかという問題です。ここでは、宇宙に存在する物質を考える必要があります。
星の原料など私たちの知っている物質は、宇宙の全ての物質のわずか5%ほどでしかなく、残り25%が暗黒物質、さらに残り70%が暗黒エネルギーだということが分かってきました。
様々な研究から宇宙は、このまま加速度的な膨張が続くと考えられています。すると最後はどうなるのか。
全ての恒星が燃え尽き、銀河が消滅し、全てが薄まり続ける宇宙の中で、最後に残ったブラックホールすらも蒸発し、広がりすぎたがゆえに何も起きない漆黒の闇、冷たい静寂の宇宙、「ビッグウィンパー」が訪れるとされています。
宇宙について、誕生から終焉まで駆け足で見てきました。
不確実な部分はありますが、長い長い宇宙の歴史からすれば、極めて短い歴史しか持たない人類が、宇宙の謎の解明までもう一歩のところまで来ていることが、すごいと思います。
まさに、人間の無限の可能性を感じます。
AIの進化などにより予測困難な変化の激しい時代を生きる皆さんだからこそ、自分の無限の可能性を信じて、自らの未来を力強く切り拓いていくことを切に願っています。
3.11 東日本大震災を忘れない
2011年3月11日(金)14時46分、東日本大震災が起きました。
12年が過ぎましたが、改めて震災で亡くなられた方々の御冥福をお祈り申し上げます。
この未曾有の震災を経験した私たちは、亡くなられた方々を悼みつつ、防災について改めて考える必要があります。
日本は、3つのプレートの境目に位置しているため、ある程度の周期で巨大地震が発生します。
次に、発生が予想されている巨大地震は、駿河湾から日向灘沖にかけてのプレート境界を震源域とする「南海トラフ地震」です。
静岡県から宮崎県にかけての一部では、震度7の強い揺れが想定され、また、関東地方から九州地方にかけての太平洋沿岸の広い地域に10mを超える巨大津波の襲来が想定されています。
東日本大震災を超える規模の、過去に経験のない災害となる可能性があります。
そのため、巨大地震の前兆をつかもうと研究が続けられていますが、地震予知は困難を極め、現状では向こう何十年の間の確率でしか示すことはできません。
そのような状況で、私たちにできることは、東日本大震災の教訓を生かし、「想定外」という言葉を使わずに済むように、最悪の事態を想定して災害に供えることです。
巨大地震発生時に身を守るための行動をどのように取ればよいのか、巨大津波が襲来したらどこに避難すればよいのか、ライフライン復旧までに必要な生活物資は備蓄されているのかなど、しっかりと考えておく必要があります。
東日本大震災から12年、「3.11」を決して風化させることなく、本校では命を守るための防災教育の充実を図って参ります。
卒業生一人一人の前途に、幸多からんことを(校長室より)
本日、3月10日(金)に令和4年度卒業式を実施しました。
今回で、33回目となります。
心配された天候も薄日が差す好天となり、春本番の暖かさの中での卒業式となりました。
今回は、文科省の通知により感染防止対策を緩め、保護者の皆様にも2名を上限に参列していただくことができ、本当に良かったと思います。
卒業生の態度は大変立派で、卒業後の活躍を大いに期待させるものでした。
生徒会長の答辞や卒業記念合唱「正解」と併せて、後輩たちもそのエールをしっかりと受け取ったことと思います。
私からは、式辞の中で2つの励ましの言葉を贈らせていただきました。
主な内容は以下のとおりです。
皆さんの晴れの門出に当たり、二つのはなむけの言葉を贈りたいと思います。
1つ目は、「出会いを大切にしてほしい」ということです。
今までの十五年の人生の中で、皆さんには様々な出会いがあったことと思います。
そして、これからの人生では、今までよりずっと多くの出会いがあります。
その一つ一つの出会いを、是非、大切にしてください。
様々な人との出会いは、自分の新たな可能性の扉を開いてくれます。
スポーツとの出会いは、仲間との連帯感を高め上達の喜びを感じさせてくれます。
音楽との出会いは、感性を豊かにし、感情の幅を広げてくれます。
書物との出会いは、人生を支え、進むべき方向を定めてくれます。
絵画や彫刻などの芸術作品との出会いは、様々な見方や世界観があることに気付かせてくれます。
そして、科学との出会いは、真実とは何かを見極めさせてくれます。
このような、様々な出会いを大切にしてください。
アップルの創始者スティーブ・ジョブズ氏も、「点と点は何かしらの形で将来つながっている。」と述べてます。
感性を磨き、出会いを大切にする心を持っていれば、きっと皆さんの人生は、心ときめくような彩り豊かなものになることでしょう。
2つ目は、「自分で自分の背中を押せる人になってほしい」ということです。
私は、教師の最も大切な仕事の一つは、一人一人の個性や適正を見極めた上で、迷っている生徒たちの背中をしっかりと押してあげることだと思っています。
もちろん御家族や友人もおりますが、義務教育を終え成長するに従い、誰かに自分の背中を押してもらえる機会は確実に減ってきます。
人は、強さと弱さを併せ持っており、人生の重要な決断の場面でも迷うことがあります。
新たな一歩を踏み出す勇気がないと、自分で自分の可能性にふたをしてしまうことになるかもしれません。
サントリーの創業者であり日本の洋酒文化の基礎を築いた鳥井信治郎氏も、「やってみなはれ。やらなわかりまへんで。」の精神で、不可能を可能にしてきました。
皆さんがこれからの人生において、本校のスローガン「挑戦~夢を志に~」の言葉どおり、3年間で培った「西中魂」をよりどころに、自分で自分の背中をしっかりと押しながら自らの人生を切り拓き、大輪の花を咲かせてくれることを切に願っています。
保護者の皆様には、3年間、本校の教育に対する格別の御理解と御協力を賜り、本当にありがとうございました。
本校を巣立っていく卒業生の皆さん一人一人の前途に、幸多からんことを心よりお祈り申し上げます。
明日何が咲くか(校長室より)
はきだめに えんど豆咲き 泥地から 蓮の花が育つ
人皆に美くしき種子(たね)あり 明日何が咲くか
これは、安積得也さんの「明日」という詩です。子供たちの限りない可能性に期待する作者の思いが込められた、すばらしい詩だと思います。
安積さんは、詩人としてだけではなく、官僚や栃木県知事(官選)、社会評論家など多方面で活躍された方です。
また、明治、大正、昭和、平成と4つの時代を生き抜いた方でもあります。
子供たちは様々な可能性の種子を秘めていますが、そこから咲く花は一つとして同じ形や色のものはなく、花の咲く時期も異なります。
しかし、必ず花は咲きます。
この詩に接して、改めて、教師の仕事は子供たちが持っている可能性を信じ、様々な支援をしながら、辛抱強く開花を待つことなのだと感じました。
生徒の皆さんも自身の中にある可能性の種子を信じ、努力してほしいと思います。
いよいよ、明後日8日は県立高一般入試、10日は卒業式です。
3年生の皆さんには、中学校3年間で培った「西中魂」があります。
自分に自信をもち、それぞれの大輪の花を咲かせましょう。
今日はひな祭り(校長室より)
本日、3月3日(金)は、「ひな祭り」です。
「ひな祭り」は、女の子の健やかな成長を願う行事であり、「桃の節句」とも呼ばれています。
「桃の節句」という別名は、桃の開花時期と重なる上に、桃が「邪気を払う神聖な木」と考えられ、行事に用いられたからだそうです。
本校でも、ここ1か月ほど正面玄関に職員から寄贈された「ひな人形」を飾って、お祝いしています。
「ひな祭り」は、中国から伝わった五節句の一つ、「上巳(じょうし)の節句」に由来していると言われています。
季節の節目を意味する「節」のころは、昔から邪気が入りやすいとされていました。
日本では紙などで作った人形で自分の体を撫でて穢れを移し、川に流すことで邪気祓いをする行事として広がっていきました。
「ひな祭り」には、欠かせない行事食がいくつかあります。
その意味を知ると、願いや思いを込めつつ有難くいただけるのではないでしょうか。
下記に、いくつか紹介します。(諸説あり)
ちなみに、今日は「ひな祭り給食」ということで、「いちごロール」や「花のかまぼこ入りコンソメスープ」、「ももゼリー」などが並び、おいしくいただきました。
◆ちらし寿司
縁起のよい具材を使います。えびは「長生き」、れんこんは「見通しがきく」、豆は「健康でまめに働ける」など。緑のみつば、黄色の玉子、赤いにんじんなども飾ると、彩りが華やかになります。
◆はまぐりの潮汁(うしおじる)
二枚貝のはまぐりは、形や模様などが、対の貝殻しか合わないことから、仲のよい夫婦の象徴。相性のよい結婚相手と結ばれて仲むつまじく過ごせるように、との願いが込められています。
◆菱餅(ひしもち)
母と子が健やかであるようにという願いが込められています。「桃色(赤):魔よけの色」、「白:子孫繁栄、長寿、純潔を願う。」、「緑:健やかな成長を願う。」
◆ひなあられ
ひなあられの起源は、ひな人形を持って野山や海辺へ出かけて、ひな人形に春の景色を見せてあげた「ひなの国見せ」という昔の風習。春のごちそうと一緒に「あられ」を持って行ったのが始まりとされています。
気付いて 寄りそい つながる 命(校長室より)
昨年に自殺した小中高校の児童・生徒は512人で、過去最多だったことが28日、文部科学省のまとめで分かりました。これまでは、2020年の499人が最多でした。
内訳は、小学生が17人(前年比6人増)、中学生が143人(同5人減)、高校生が352人(同38人増)です。
コロナ禍の影響があるかもしれませんが、自らの命を絶たねばならないほど追い込まれ、どれほどつらかったことか。
何歳であっても、悩みはあります。
その悩みが深ければ深いほど、仲の良い友人には相談できないと思います。
もしかしたら、おうちの人や先生にも相談できないかもしれません。
そんなときは、下記に電話してください。
「気付いて 寄り添い つながる 命」
世界でたった一つのかけがえのない命が失われませんように。
チャイルドラインとちぎ 0120-99-7777
栃木いのちの電話 028-643-7830
こころのダイヤル 028-673-8341
いじめ相談さわやかテレホン 028-665-9999
大和言葉の美しさ(校長室より)
「しののめ」、「あけぼの」、「おぼろ」、「かすみ」、「みなも」、「せせらぎ」
日本にはこのような美しい言葉がたくさんあります。
これらは「大和言葉」と呼ばれ、日本語を構成する要素の一つで、漢語、外来語に対し、奈良時代以前からあった日本固有の言葉です。
「和語」とも言われます。
大和言葉は、時という荒波にもまれながら、長い間、日本に住む人々、日本にゆかりのある人々によって大切に受け継がれてきました。
インターネットやSNSの普及の影響か、最近とみに「日本語が痩せてきている」、「美しい語いが減ってきている」と感じる機会が増えました。
他にも、家族間の会話や読書量の減少、言葉に対する関心の低下など、語いが減り、表現の豊かさが失われている要因はいろいろと考えられます。
時代いとともに失われていく言葉があり、代わりに新しい言葉が生まれるのは、当然のことなのかもしれません。
しかし、美しい言葉が失われていくことは、その言葉がもつ美しい場面や雰囲気も失われていくような気がします。
古来から伝わる美しい言葉、大和言葉には、人の心をやわらかく包み込み、おだやかにさせる力があると思います。
そんな大和言葉を、私たち大人が意識して使うことで、次の世代に大切に受け継いでいきたいと思います。
以下に、大和言葉の一例を紹介します。
「切にお願いいたします」
心に強く思うことを「切に」と言います。
自分からの頼み事に相手が応えてくれるようにと、ひたすら願うときに使います。
ただ「お願いします」と頼むより、真剣さや一途な思いを伝えることができるでしょう。
「決してゆるがせにはいたしません」
物事をおろそかにすることを「ゆるがせ」と言います。
「ゆるがせにしない」と否定形で用いることで、相手との約束や取り決めをおろそかにしない、という決意の固さを表します。
「得も言われぬおいしさです」
「得も言われぬ」とは、何とも言い表せないという意味です。
「得も言われぬ美しさ」、「得も言われぬ喜び」、「得も言われぬ趣」のように、良いこと、ほめる言葉が続けて述べられます。
遠くをはかるもの(校長室より)
本校では、昼休みに理科室で「理数教室」を開催し、定期テストや受験勉強を支援しています。
昨日は、テスト前日ということもあり、多くの生徒が理数教室に参加していました。
そのような中、特色選抜による合格内定を得たにもかかわらず、理数教室に参加し数学の難問に取り組む3年生の姿がありました。
まずは卒業後の進路が決まり、一番ほっとしている時期に、率先して理数教室に参加する様子から将来に向けての強い決意を感じました。
もちろん高校合格だけが目標ではないことは、誰しも分かっていることですが、今それを実践に移すことは難しいものです。
合格内定直後に頑張れるその3年生の将来に、大きな可能性を感じました。
真岡市にもゆかりのある二宮尊徳翁に言葉に、「遠くをはかる者は富み 近くをはかる者は貧す」という言葉があります。
「将来を考える人は裕福になり、目先のことを考える人は貧しくなる。」という意味ですが、全文は以下のとおりです。
遠くをはかる者は富み 近くをはかる者は貧す
それ遠くをはかる者は百年のために杉苗を植う
まして春まきて秋実る物においてをや
故に富有なり
近くをはかる者は春植えて秋実る物をも尚遠しとして植えず
唯眼前の利に迷うてまかずして取り
植えずして刈り取る事のみ眼につく
故に貧窮す
意味は、「将来を考える人は裕福になり、目先のことを考える人は貧しくなる。将来を考える人は、百年のために杉の苗を植える。もちろん、秋実るものを考えて春、種をまく。だから豊かになるのだ。しかし、目先のことばかり考える人は、春植えて秋に実るなど遅すぎるとして植えない。目の前の利益に迷って、何も植えようとしないで刈り取るばかりだ。だから貧しくなるのだ。」となります。
二宮尊徳翁は、江戸時代後期の農政家、思想家です。
現在の神奈川県小田原市に農家の長男として生まれ、自らの努力で逆境を切り拓くとともに、惜しみなく農民を指導し、報徳仕法により桜町領(現在の真岡市二宮地区の一部)をはじめ多くの農村を復興させました。
西中生の皆には、二宮尊徳翁の教えのとおり、「遠くをはかるもの」になってほしいと思います。
理数教室は、入試前日まで開催しています。
一人でも多くの参加を楽しみにしています。
だいじょうぶだよ(校長室より)
以前、長谷川和夫先生作の絵本「だいじょうぶだよ ーぼくのおばあちゃんー」に興味を引かれ、購入しました。
きっかけは、長谷川先生の著書である「ボクはやっと認知症のことがわかった」の中で紹介されていたからです。
医師である長谷川先生は、日本の認知症研究の先駆けであり、第一人者です。
患者が認知症かどうかを判断する「長谷川式簡易知能評価スケール」の発案者としても有名です。
そんな長谷川先生は、自身が認知症を発症したことを公表し、当事者の目から見た認知症の実際を、講演や著書により広く世の中に発信されていました。
2021年に残念ながら永眠されましたが、長谷川先生の行動により、同じ病気に苦しむ患者さんやその家族の方々は、たくさんの希望をもらったものと思います。
「だいじょうぶだよ ーぼくのおばあちゃんー」は、認知症になったおばあちゃんとその家族の話ですが、長谷川先生の実体験がもとになっているようです。
認知症が進んだおばあちゃんが、家族での会話の席で、
「みなさん どなたですか? みなさんが だれか わからなくて…」
と言います。
それに対して、孫の小さな男の子が、
「おばあちゃん、おばあちゃんは ぼくの おばあちゃんだよ。おばあちゃんが わからなくても、ぼくも ママも パパも おねちゃんも みーんな おばあちゃんのことを よーく しっているから だいじょうぶだよ。しんぱいないよ、おばあちゃん!」
と声を掛けます。
それを聞いたおばあちゃんは、不安な気落ちが和らぎ、笑顔を取り戻すという内容です。
人生100年時代が到来しようとしている今、認知症の問題は避けては通れない問題です。
誰もが発症の可能性があります。
そのとき、この男の子のような声掛けが自然とできるような、そんな優しい世の中であってほしいと思います。
本校は、道徳教育を中心に「思いやり・生命尊重」の教育を推進しています。
本校での取り組みが、誰もが安心して暮らせる、思いやりにあふれた世の中の実現に向けた一助になれば幸いです。
立志生へのエール(校長室より)
先週2月3日(金)に立志式を実施しました。
記念講演会では、真岡市出身のカメラマン・野澤亘伸様からお話をいただきました。
野澤様は、グラビア撮影はもちろん、日本ユニセフ協会の現地視察にも同行され、紛争の悲惨さや子供の貧困の現状を伝える活動にも力を入れておられます。
また、将棋の師弟関係に着目した著書や昆虫写真集などを発刊されるなど、多方面で活躍されています。
御講演は、御自身が撮影された多くの写真にもとづくお話でしたが、写真の一枚一枚が雄弁に真実を語りその背景を野澤様が説明されるとう、非常に興味深いものでした。
最後には、「『あきらめない』という言葉と向き合ってほしい」とエールをいただき、立志生にとって大変意義深いものとなりました。
立志式の式辞では、吉田松陰の言葉、「志を立てて もって万事の源となす」を引用し、夢に向かって決意を新たにした立志生を励ましました。
主な内容は、以下のとおりです。
ここで、立志を迎えた皆に、「志を立てて もって万事の源となす」という言葉を贈る。
この言葉は、幕末動乱の時代に長州藩で生を受け、「至誠」を貫き通し勇敢に行動した吉田松陰のものである。
「全ての実践は志を立てることから始まる。」という意味になる。
「志」とは、心に決めた目標に向けて進もうとする気持ち、決心のこと。
志がなければ、困難を乗り越えることができず、大きな夢も途中でくじけてしまうことだろう。正しいことを貫こうとしても、心が折れてしまうかもしれない。
志は、事を成そうとするときの全ての源であり、最も大切なものである。
本校のスローガン「挑戦~夢を志に~」にも、その思いが込められている。
松陰は、幕末に叔父から引き継ぐ形で「松下村塾」という私塾を開いた。
松陰自身が教えた期間はわずか1・2年だったが、身分や階級にとらわれず志ある者を塾生として受け入れ、久坂玄瑞、高杉晋作、伊藤博文、山県有朋など、多くの逸材を育てた。
松陰は、29歳という若さで亡くなるが、その志は多くの塾生たちに受け継がれ明治維新の原動力となった。
夢や目標を持ち、それを実行に移すときには、必ず多くの困難にぶつかる。
しかし、簡単にあきらめてはいけない。
夢や目標の実現は、他人から与えられるものではなく、自ら努力して勝ち取るものだから。
もし、くじけそうになったら、「誓いのことば」を一生懸命考え堂々と宣言した今日の熱い気持ちを思い出し、自らを奮い立たせ、「西中魂」の精神で頑張ってほしい。
教職員一同、皆のこれからの活躍と輝かしい未来を祈念している。