校長室より
【校長室よりNo.122】寛容
運動会を明日に控え、学校には生徒たちの歓声が響き渡っています。生徒たちの練習を、校庭の草むしりをしながら思うことは、生徒たちは「自らの力」で様々な障壁を乗り越えているということです。300名を超える生徒が一緒に生活する学校では、日常的に生徒同士のトラブルがあります。それは、自我が芽生えた思春期の中学生であることを考えれば、必然的なことかもしれません。しかし、生徒たちの様子を見ていると、昨日まで仲違いをしていた友達同士であっても、「クラスのために頑張ろう。」とそれぞれが「寛容」の心で認め合い、笑い合って、手を取り合って活動をしています。改めて、生徒たちの広い心・寛容さに、目頭が熱くなります。明日の運動会は、午前中のみとなりますが、そんな心の葛藤を乗り越えながら、純粋な心で競技をする生徒たちを見守って下さい。
【校長室よりNo.121】教員という職業
最近は、「教職員の働き方改革」という言葉を頻繁に耳にするようになりました。確かに、長時間残業をしている教職員がほとんどであることも事実です。そのような中でも、教員という職業を誇りに思う時間もあります。
毎朝、学校北側の横断歩道で立哨指導をしておりますが、そこを高校のバスが通ります。そのバスに乗っている高校生が、通り過ぎるとき、毎日手を振ってくれるのです。その高校生は以前の学校の生徒です。中学校を離れ、別の学校になっても、窓越しではあれ、つながりを持てる教師という職業に誇りを持ちたいと思います。
【校長室よりNo.120 】子どもらしさ
6月11日の運動会を直前に控え、練習も本格的になってきました。春季大会・合同訪問と様々な行事が重なる中での運動会ですが、あくまでも運動会の主役は生徒たちです。見た目のきれいさではなく、生徒たちの笑顔が輝く運動会にしたいと思っています。各学年の種目に取り組む生徒たちからは、「子どもらしさ」が漂っており、思わず微笑んでしまいました。
【校長室よりNo.119】イマージョン教育
イマージョンとは、「没入」という意味です。英語教育において、授業だけでなく他教科でも英語を使用し、英語に没入させて英語を習得させようという教育の手法です。この2年間は、グレンドーラ市ガダード中との交流ができていませんが、国際社会で活躍する人材育成に、英語力は必須です。そのような目的で、本校ではイマージョン教育を少しずつ導入しております。今年度は、新規採用教員で英語科を担当する小野教諭が担当し、小野教諭のアイディアで、給食時に、自作の英会話のビデオを流しました。「マクドナルドに行ったとき」というテーマの、短い映像でしたが、生徒たちは興味津々で観ていました。毎週金曜日に、「イマージョン」の時間として、小野教諭が作るビデオを流します。ご家庭でも話題にしていただけると、より定着するかと思います。
【校長室よりNo.118】手をかけてあげることの大切さ
下の写真のように、正門に植えられたバラの花が、今まさに満開を迎えようとしています。昨年度、全校美化の時にボランティアの方にバラの剪定と追肥をしていただいた記事を載せました。冬の寒い時期に、丁寧に枝を剪定し、「寒肥」といって寒い時期に肥料を与えることで、春にはきれいな花が咲くと教えて下さいました。その言葉通り、きれいなバラの花が、生徒たちの登校を歓迎してくれています。人も花も、「丁寧に手をかけてあげることが大切である。」と教えてもらった気がし、うれしい気持ちでバラの花を眺めました。