校長室から
世界食料デー
今日、10月16日は、「世界食料デー」です。
世界食料デーのテーマに毎年テーマがあり、今年は、「育て、養い、持続させる。共に。―未来をつくる私たちのアクション―」です。
今、世界では、すべての人が食べられるだけの食料は生産されているのに、9人に1人が十分に食べられていません。
8億人以上の人々が飢えに苦しみ、5秒に一人の割合で子供が餓死しています。
日本も含む国際社会は、2030年までに「飢餓をゼロに」することを約束しましたが、さまざまな課題が相互に関係し合い、複雑になっている飢餓や食料問題の解決には、まだまだたくさんの人の協力が必要です。
日本では、年間2,550万トンの食品廃棄物等が出されています。このうち、まだ食べられるのに廃棄される食品、いわゆる「食品ロス」は612万トンです。
これは、世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食糧援助量の1.6倍に相当します。
食品ロスを国民一人当たりに換算すると"お茶腕約1杯分(約132g)の食べもの"が、毎日捨てられていることになるのです。
自分が食に困ってないからよいのではなく、世界中の全ての人が満足に食べられるようにしなければなりません。
物部中の学校経営理念は、「『地域貢献』『国際貢献』を合い言葉に、二宮尊徳先生の教えが今なお息づくふるさと物部を愛し、夢を持って、広く国際社会で活躍できる生徒を育成すること」です。
中学生の自分にできることは何なのか。一緒に考えていきましょう。
読書の秋
10日(土)の下野新聞に、若者の読書離れの記事がありましたが、アンケートによると、月に1冊も本を読まない中学生の割合は16.1%と非常に高い結果となりました。
本校でも朝の読書や読み聞かせ、学校図書館司書からの啓発など、様々な方策により読書活動を推進してるところです。
そのようなこともあり、本日、10月14日(水)の全校朝会では、読書の意義や必要性について話をしました。
主な内容は、以下のとおりです。
・読解力や想像力、思考力、表現力等が養われる。
・多くの知識を得たり、多様な文化を理解したりすることができる。
・自ら学ぶ楽しさや知る喜びを体得し、更なる探究心や真理を求める態度が培われる。
・読書をすることで自分の世界が広がるとともに、進むべき方向が明確になり、豊かな人生を送ることができる。
また、講話の最後に、学級担任のおすすめの図書を紹介しました。今週中には、全職員分を一覧表にしてお配りします。
同じ本でも読む時期によって感じ方が変わり、感受性の強い思春期の今しか感じられないことがたくさんります。
中学生の今だからこそ、様々なジャンルの本を数多く読んでほしいと思います。
秋の夜長、良書に親しむよい機会としてください。
童謡「赤とんぼ」
秋も日に日に深まり、赤とんぼを目にする機会も増えてきました。
赤とんぼと言えば、童謡「赤いとんぼ」(作詞:三木露風 作曲:山田耕筰)を思い出します。
♪ 夕焼け小焼けの赤とんぼ 負われて見たのはいつの日か
山の畑の桑の実を 小かごに摘んだはまぼろしか
十五で姐(ねえ)やは嫁にいき お里の便りも絶えはてた
夕焼け小焼けの赤とんぼ とまっているよ竿の先 ♪
恥ずかしい話ですが、つい最近まで、「負われて見た」の部分を「追われて見た」だと思い込んでいました。
ということは、全体の意味を正しく理解していなかったことになります。
この歌詞は、竿の先にとまっている赤とんぼを見て、幼少期を回想する内容です。
子守として雇われていた「姐や」に背負われて赤とんぼを見たことなど、幼少期の思い出がつづられています。
作詞者自身の思い出とのことですが、幼少期の複雑な境遇もあり、様々な感情が込められているようです。
歌詞の意味が理解できると、一層心にしみる童謡となりますね。
童謡とともに深まりゆく秋を感じると、感性が磨かれます。
その思いを詩や俳句にしてもいいですね。
鉄は熱いうちに打て!
先週1・2日に行われた中間テストの結果は、もう返却されたでしょうか。
計画的に学習に取り組んだ人は好結果だったでしょうし、前日に慌てて勉強した人は残念な結果だったかもしれません。
いずれにしても、なにがしかの課題は見つかったはずです。
「鉄は熱いうちに打て!」ということわざがあります。
意味は、「人は柔軟性のある若いうちに鍛えることが大事だ。」、「物事は時機を逃さないように実行しないと成功しにくい。」というものです。
中間テストの結果が返却されたばかりの今は、まさに「熱い」状況です。
この時機を逃さず、日々の学習に気持ちを込めて取り組んでください。
「鉄は熱いうちに打て!」頑張れ、物中生!
音楽の力、チーム物部とともに
10月3日(土)、井頭公園で芳賀地区中学校吹奏楽フェスティバルが開催され、本校も演奏順1番で、見事な演奏を披露しました。
決して多いとは言えない部員数であり、なおかつ、今年度は新型コロナウイルス感染症の影響で練習環境が十分ではない中ではありましたが、練習の成果を存分に発揮したすばらしい演奏でした。
特に、3年生は3年間の思いを込めた演奏で、聴衆に多くの感動を与える内容になったと思います。
まさに、人々を元気付け、明日への希望につながる「音楽の力」を感じたところです。
また、フェスティバルにはPTA会長様をはじめ多くの保護者の皆様方、3年生を中心とした有志の生徒たち、そしてほとんどの教職員が応援に駆け付けるなど、「チーム物部」の絆を感じることができました。
本校は、今後も人と人との固い絆の下、生徒たちの夢を育んで参ります。
神無月
いよいよ今日から10月です。2学期中間テスト、初日のできはいかがだったでしょうか。
さて、10月は「神無月(かんなづき)」とも呼ばれます。月を数字で表すようになったのは、明治の初め頃に新暦が採用されてからのことです。
旧暦では、和風月名(わふうげつめい)と呼ばれる月の和風の呼び名を使用していました。和風月名は旧暦の季節や行事に合わせたもので、現在の暦でも使用されることがありますが、現在の季節感とは1~2か月ほどのずれがあります。
ちなみに「神無月」の由来には、諸説ありますが、10月は全国の八百万の神様が、一部の留守神様を残して出雲大社へ会議に出かけてしまい神様がいないので「神無月」、反対に出雲の国(島根県)では神様がたくさんいらっしゃるので「神在月」という説があります。また、他には「神無月」の無を"の"と解して「神の月」とする説もあります。
いずれにしても、ただの数字よりは趣があり、日本人の豊かな感性を感じるところです。
なお、本日は「中秋の名月」。テスト勉強の合間に満月を眺め、疲れを癒やしてみてはいかがでしょうか。
輝く命、つながる命
自分の番 いのちのバトン 相田みつを
父と母で二人
父と母の両親で四人
そのまた両親で八人
こうしてかぞえてゆくと
十代前で千二十四人
二十代前では—?
なんと百万人を越すんです
過去無量の
いのちのバトンを受けついで
いまここに
自分の番を生きている
それが
あなたのいのちです
それがわたしの
いのちです
世界でたった一つのかけがえのない自分の命、どうか大切に
人も動物も幸せに
明日26日で、動物愛護週間(9/20~26)が終わります。
動物愛護週間は、法律によって、「ひろく国民の間に命あるものである動物の愛護と適正な飼育についての関心と理解を深めるようにするため」に設けるよう、定められているものです。
ペットとして犬や猫を飼われている方も多いと思いますが、そのほとんどの方は家族として愛を注ぎ大切にされています。
しかし、中には心ない人もいて、新しく生まれた小さな命を含め、「捨て猫、捨て犬」が見られます。
飼い主が見つからない犬や猫は、動物愛護センターで一時保護されます。そして、一定期間新しい飼い主を探しますが、どうしても見つからなければ、最後は殺処分となります。
殺処分の件数は、年々減ってきてるとはいえ、昨年度だけで3万匹以上の犬や猫が殺処分されています。
殺処分に関わっているある獣医さんは、「動物の命を助けたくて獣医になったのに、動物の命を奪うことになるなんて…」と悲痛な胸の内を吐露しています。
ドイツは、殺処分ゼロを実現してると言われています。
「日本に生まれなければよかった」
動物たちにそう言われないよう、人も動物も幸せに暮らせる社会を実現していきましょう!
今しかできないこと
先週、9月17・18日に修学旅行を実施しました。
コロナ禍の中での修学旅行ということもあり、方面を福島・那須に変更し、期間も一泊二日としました。
旅行中は生徒の健康・安全を最優先に考え、最新式のエアコンを搭載した観光バスの利用や手指の消毒の徹底、こまめな検温などを実施しました。
幸い発熱やかぜの症状のある生徒もなく、全員が無事に修学旅行を終えることができました。
3年生の明るさ、素直さ、前向きさにより、例年にも増して収穫の多い修学旅行になりました。
改めて3年生の確かな成長と強い絆を感じることができ、心からうれしく思います。
今回は修学旅行の実施自体が危ぶまれたところですが、一泊二日とはいえ、無事実施することができて、本当によかったと思います。
もちろん旅行はいつでも行けますし、高等学校等にも修学旅行はあります。しかし、小中9年間一緒だった仲間との旅行は今回が最後です。友情も一層深まったことと思います。
物事には「今しかできないこと」があります。
特に、感受性の強い思春期には、よりたくさんの「今しかできないこと」があると思います。
あのとき、あの仲間とだからこそ感じられることがあり、それは成長の確かな礎になります。
コロナ禍の中ではありますが、生徒の健康・安全を最優先しつつ、「今しかできないこと」を体験させられるよう、本校は学校行事等にも可能な限り取り組んで参ります。
謙虚な気持ち
棋士の藤井聡太八段が、手が付けられないなほどの強さを発揮し、快進撃を続けています。
7月16日に棋聖戦を制しタイトル獲得最年少記録を更新、また、8月20日に王位を獲得し史上最年少でのタイトル二冠保持と八段への昇段を果たすなど絶好調です。
まさに伸び盛りの藤井聡太八段ですが、タイトル戦の報道を見てとても印象に残ったシーンがあります。
それは、対局が終わった後の深いお辞儀です。目の前にある将棋盤よりさら深く頭を下げています。
負けたときは潔く、勝ったときは相手への敬意を表しより深くお辞儀をする。
将棋と対戦相手に礼を尽くす姿に、謙虚さを感じます。
謙虚な人は大きく伸びます。
「我以外皆我師」
謙虚な気持ちで、学ぶ心を大切にして、大きく大きく伸びましょう。
がんばれ物中生!