校長室から

校長室から

立志式 校長式辞より〈生き方〉

 立志という大切な人生の節目を迎えた40名の2年生の皆さん、「おめでとう
ございます。」「立志式」とは、数え年で十五歳を祝う行事です。これまで皆さん
を大切に育ててくれた保護者の方や地域の方々に感謝し、将来の決意や目標
などを明らかにすることによって、大人になる自覚を深めることをねらいとしてい
ます。
 先ほどの皆さんの「誓いの言葉」を聞いて、皆さんが自分の将来の夢や目標
を真剣に考え、自分はどう生きていくか、納得できる答えを見つけ出し、第一歩
を踏み出したと、感じました。
 現代社会は、・・・・複雑で予測困難な時代を迎えています。また、今の子ども
たちの半数以上が将来、今はない職業に就くという予測や、・・・・。皆さんはこの
ような時代を生き抜いていかなければなりません。そこで、そのような社会を生
き抜いていかなければなりません。
 そこで、そのような社会を生き抜いていける人とは、どのような人でしょうか。
私は、それは「志」を立て、ゆるぐことのない「自信」と「覚悟」をもって踏み出せる
人だと思います。まさに本校のめざす生徒像「自己肯定感を高め、心やさしく覇
気のある生徒」です。「自己肯定感」から「自信」が生まれ、「覇気のある行動」か
ら「覚悟」が生まれます。
 ぜひ、残りの中学校生活で、自己肯定感をさらに高め、心やさしく覇気のある
生徒になるよう、努力してほしいと思います。
 そこで、立志式を迎えるにあたって、社会教育家 後藤静香(せいこう)さんの
「第一歩」という詩を紹介したいと思います。

   十里の旅の第一歩
   百里の旅の第一歩
   同じ一歩でも覚悟がちがう
   三笠山にのぼる第一歩
   富士山にのぼる第一歩
   同じ一歩でも覚悟がちがう
   どこまで行くつもりか
   どこまで登るつもりか
   目標が
   その日その日を支配する

 残り一年の中学校生活、そしてその後の長い人生という旅の行程を皆さんはど
のような覚悟で過ごしていくのでしょうか。

 後藤静香さんは、覚悟のある第一歩が、一日一日の行動を決めると言っていま
す。私は、大切なことは、目標の高さではなく、絶対にやりきるという覚悟のある
第一歩を踏み出すかどうかだと思います。自分の目標を定め、覚悟を決めれば、
その日に行う勉強や部活動に向かう態度、生活行動が変わってきます。・・・・・
まずは、自信をもって強い覚悟の第一歩を踏み出してください。

 保護者の皆様、本日はおめでとうございます。・・・・・
 結びに、立志を迎えた皆さんの、これからの活躍と輝ける未来を祝福し、式辞
といたします。

0