校長室より

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「挑戦」への心構え(校長室より No.44)

いよいよ今日から2学期がスタートしました。
心配された台風の影響もなく、元気いっぱいの生徒の皆さんと再会できたことをうれしく思います。

1学期の終業式では、「前へ」という言葉とともに、夏休み期間中の「新たな一歩」を皆さんに求めましたが、果たして勇気を持って一歩前に踏み出し、新しい景色に触れることができたでしょうか。2学期も是非、「前へ」進む気持ちを大切にしてほしいと思います。

第2学期始業式は、LEDに換装されて明るくなった体育館で実施しました。
式辞の主な内容は、以下のとおりです。


今日は式辞の中で、部活動のこと、2学期の期待、飛躍のためのメッセージの3つについて話す。

1つ目の部活動については、陸上部の男子選手が7月23日に行われた県総体陸上競技大会の走り高跳びで、自己ベストを大幅に更新する1m85cmを跳び、見事全国大会出場を果たした。
これは、日頃のたゆまぬ努力の成果であり、本校の歴史に新たな輝かしい1ページを刻んでくれた。
また、吹奏楽部が、夏休みに行われた栃木県吹奏楽コンクールで上位入賞を果たし、5年連続の東関東吹奏楽コンクールへの出場が決定した。
9月21日に千葉県で行われる東関東でも、上位入賞を期待している。
そして、9月19日には郡市新人陸上が、そして9月27日からは郡市新人各種大会が行われる。
3年生の頑張りに負けないよう、1・2年の活躍を大いに期待している。

2つ目は、2学期の期待についてである。
2学期は3つある学期の中でも最も長く、気候的にも過ごしやすい秋が中心だから、大きな成果が期待できる学期である。
また、ひがし野祭や駅伝フェスティバルなどの大きな行事があり、部活動も新人戦やコンクール、展覧会などが目白押しである。
行事や大会等に進んで真剣に取り組み、チャンスを逃さず、自分を大きく伸ばしてほしい。
3年生には、ひがし野祭を中心に、まさに東中の顔として中心となって活躍してくれることを期待している。
そして、何よりも来年に控えた受験に向けて確かな学力を身に付け、夢への扉を自分自身の手でしっかりと開けてほしい。
2年生は、3年生の後を受け継ぐ、大切な学期となる。
部活動もほぼ新チーム、新体制となり、生徒会役員選挙も12月に予定されている。
3年生の思いをもとに、東中のよき伝統を引き継ぎ、更に発展させる、そんな活躍を期待している。
1年生は、中学生としての土台を作り上げる大事な学期である。
土台が小さいと小さな建物しか建たないが、土台が大きくしっかりしていれば、どんな大きな建物も建てることができる。
先輩を見習いながら、その土台をしっかりと作ってほしい。

最後に3つ目。そのような大切な2学期を迎える皆に、1つのメッセージを送る。
それは「挑戦」という言葉に関することである。
将棋の羽生善治九段は、「挑戦」に関して、次のように述べている。
「何かに挑戦したら、確実に報われるのであれば、誰でも必ず挑戦するだろう。報われないかもしれないところで、同じ『情熱、気力、モチベーション』を持って継続してやるのは非常に大変なことであり、私は、それこそが才能だと思っている。」
このように、「挑戦」には成功は約束されていない。
だからこそ、相当の情熱、気力が必要であり、途中で諦めたりしない、鋼のような強い意志が必要となる。
今年で54歳になる羽生善治九段は、中学生でプロ棋士なり、19歳で初タイトル・竜王を獲得、2017年に史上初の永世七冠を達成するなど、将棋界の記録を次々と塗り替えてきた。
そして、2018年には、棋士として初めて国民栄誉賞を受賞されている。
そんな羽生善治九段の言葉だから、非常に重みがある。
皆は、これから様々なことに挑戦していくことだろう。
その際、すぐに成果が上がることはまれだなはずだ。
「こんなに頑張っているのでに、どうしてだめなんだ。」とくじけそうになることも多いと思う。
でも、簡単には諦めないでほしい。
成功をつかんだ多くの人たちは、例外なく強い意志を持って挑戦し続けてきた。
これから様々なことに挑戦していく皆が、挑戦しようと決めたときと同じ「情熱、気力、モチベーション」を持って努力を継続し、成功を手にすることを信じている。


2学期の皆さんの頑張りを期待し、楽しみにしています。