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校長室より
梅雨入りしました。(校長室より)
本日、関東甲信地方が梅雨入りしました。
今も昔も、日本人は、季節に寄り添いながら暮らしています。
日本以外にも四季のある国はたくさんありますが、ことさら日本人の季節感は称賛されます。
それは、幼いころから自然に親しみ、繊細な感覚を身に付け、季節を愉しむすべを会得しているからだと思います。
梅雨にまつわる俳句をいくつか紹介します。
五月雨を あつめて早し 最上川 松尾芭蕉
降り続く五月雨(さみだれ)を一つに集めたような、最上川の流れの早さやすさまじさが伝わってきます。
さみだれや 青柴積める 軒の下 芥川龍之介
軒の下に集めた柴が五月雨で湿ってしまった様子から、山里の梅雨の風景とそこに暮らす人の質素な生活が描かれています。
紫陽花や 昨日の誠 今日の嘘 正岡子規
紫陽花(あじさい)が色を変えていく様子と人の心がうつろいでいく様子が似ていることを表しています。
国際化、グローバル化が加速するこれからの時代だからこそ、日本のよさを感じ、日本人としての自覚を深め、自己がよって立つ基盤にしっかりと根を下ろすことが重要になると思います。
ちなみに今日は、二十四節気の一つ「芒種(ぼうしゅ)」です。麦などの芒(穀類の堅い毛)のある穀物の種をまく頃を指します。
市教育委員会だより
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