校長室から
ご心配をかけました 復帰します
3年生は、5月20日から修学旅行があります。校長に代わって、教頭が引率します。体験をとおして、身のある、思い出多き行事になることを願っています。
保護者会に向けて〈地域とともにある学校〉
ところで、私事になりますが、5月中旬まで、椎間板ヘルニア手術のため学校を休ませていただくことになってしまいました。大変申し訳ありません。PTA総会での校長あいさつは、教頭先生に「私からのあいさつ文」を読んでもらうようにお願いしました。私の考えている学校経営について説明をします。どうぞご理解いただき、ご協力をよろしくお願いいたします。6月30日の保護者会では、皆様の前であいさつをさせていただきます。また、その日の「生き方講話」では、講師にサトーカメラの専務さんに来校いただき、子どもたちにとって今後の生き方の指針となるような話をしていただく予定です。ご期待ください。
入学式《豊かな心》
満開の桜の中で入学式が行われました。
校長式辞(一部抜粋)
新入生40名の皆さん、ご入学おめでとうございます。皆さんの入学を在校生、職員一同心待ちにしておりました。心から歓迎いたします。今日から皆さんは歴史と伝統のある物部中学校の生徒となりました。ただいまの呼名に対して、堂々とした返事は、これからの中学校生活での希望と期待に満ちあふれていました。必ず、すばらしい中学生になってくれると確信しました。
いよいよ今日からスタートする中学校の三年間は、皆さんの長い人生からすればほんの短い期間ですが、心も体もそして学力も一生のうちで最も伸びる大切な時期です。中学校で学んだことは生涯忘れず、大人になってからの生活の基盤になると言われています。
さらに、本校は二宮尊徳先生の教えが今なお息づいており、その教えを校訓にしています。従って、尊徳先生の教えで再生した物部地区をさらに発展させるために、本校職員と本校生徒には、明日の物部地区を担う人間を育てること、明日の物部地区をしょって立つ人に成長することの使命があります。
そういった大切な三年間のスタートである入学にあたり、新入生の皆さんに校訓の中の「至誠」と「勤労」の2つを話し、歓迎と期待の言葉にしたいと思います。
一つめの「至誠」についてです。至誠とは、「まごころ」のことです。相手を思う、うそのない本当の気持ちです。中学校の三年間でたくさんの人と関わることとなるでしょう。・・・・・・・・・・・・・・・・・・相手を思う、うそのない本当の心、「まごころ」をもってつきあえば、人から信用され、慕われ、当てにされ、頼られることでしょう。中学校の三年間は、人のために尽くせる自分をつくるために、また、人から信頼される自分をつくるために、「まごころ」を育む期間であると言ってよいと思います。お互いが信頼という絆で結ばれた学年を創ってください。
二つめの「勤労」についてです。勤労とは、ただ一生懸命働くとか、勉強するという意味だけではありません。社会に役立つ成果をめざして働いたり、勉強したりという意味もあります。これからの三年間の学習、生徒会活動、学校行事、部活動を通して、世の中に出たときに社会に貢献できる能力を身に付けてください。これからの時代は、人工知能の発達、高度情報化時代と言われ、先が見えにくい世の中になります。その時頼れるのは知識・知恵です。この三年間でしっかり勉強してください。先生から教えられた知識を覚えるだけでなく、それらを活用して、新たな知恵を生み出せるように、友達と議論し合い、深く学ぶ習慣をつけてください。
校訓の中の「至誠」「勤労」について申し上げました。心を1つにして、至誠・勤労の人になれるようにがんばっていきましょう。
保護者の皆様に申し上げます。お子様のご入学誠におめでとうございます。心からお祝い申し上げます。本日から皆様のお子様をお預かりいたします。全職員が一致協力して皆様のご期待に添うよう、一人一人の生徒を見守り、育んでいきたいと思います。
中学生は心と体の成長の最も激しいときです。保護者の皆様もお子様の言動に戸惑うことがあるかも知れません。家庭も学校も子どもを教育するという同じ立場です。保護者の皆様と、共に子どもたちを育てていきたいと考えております。本校では、学習や行事、部活動での成功体験によって、自己肯定感を高め、覇気のある生徒、学校づくりに努めて参りますので、皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、式辞といたします。
平成29年4月10日
真岡市立物部中学校長 清宮敏明
卒業式
3年生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。
本日の私の式辞を掲載しておきます。
式 辞
校庭に吹く風も暖かさを増し、春の訪れを感じる弥生のこの良き日、真岡市産業環境部長成毛純一(なるけじゅんいち)様を始め、多くのご来賓のみなさま、保護者のみなさまをお招きし、平成二十八年度物部中学校卒業式をかくも盛大に挙行できますことに、心よりお礼申し上げます。
ただ今、晴れて卒業証書を手にした 37名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。一人ひとりの凛々しく堂々とした姿に、九年間の義務教育を終え、自ら選択した新しい道へ旅立つ強い決意が感じられます。
卒業生のみなさんは、この物部中学校のリーダーとして、あらゆる行事の先頭に立ち、見事に本校の歴史と伝統をつないでくれました。特に、一、二年生とともに本気で取り組んだ運動会や文化祭では、見ているものに多くの感動を与えました。今年の運動会は、縦割りの紅白戦となり、3年生の強い統率力を必要としました。初めての試みにもかかわらず、あなたがたは見事その大役を果たし、「一生懸命は人を感動させる」そのことを我々大人に教えてくれました。合唱コンクールでの魂のこもった「親知らず子しらず」そして「走る川」。どちらの曲も、十数人での合唱とは思えない美しく力強い仕上がりとなりました。また、授業や部活動においても集中力と積極性にみちた豊かな時間を共有してくれました。
3年前に、小学校の先生方から、「この子たちは、心根の優しい子たちです」と、引き継ぎを受けました。心根が優しい、それはどういうことか、この3年間で我々教職員は、その意味を知りました。
さて、我々の人生の持ち時間を平均80年として、それを一日24時間に置き換え、生まれた日を午前零時とすると、あなたたち15歳は、人生時間の今何時頃にいると思いますか?ちなみに私は現在60歳。これを80:60=24:Xの比例式に当てはめると、私の人世時刻は現在午後6時。これから、夜のとばりのおちた時間の中を明かりを灯しながら進むことになります。さてみなさんの比例式80:15=24:Xの答えは、明け方の4時半になったばかりです。日の出前の4時半。みなさんは、まだ眠っていく時刻。これからもうすこし眠って、起きて、朝日を浴び、一日の活動をはじめよう、まさにそんな時刻です。夢に向かって胸膨らませ、何かを新たにはじめる。すべては「まさに」これからです。
ここで、朝4時半にいるみなさんへ、午後6時にいる私から、2つアドバイスをします。ひとつは「失敗をおそれずに」。失敗を恐れてなにもしないのは、ゼロのかけ算と一緒で答えはいつもゼロです。『本気』は周りを動かし『熱意』は不可能を可能にします。
もうひとつは「小さな目標を積み重ねることです。「夢」の実現には今このときの1つ1つの行動が連続しています。華やかな夢の実現の裏には実は地味で目立たない小さな努力が積み重なっているのです。ご家族をはじめ、あなたを支えてくれる多くの方々の応援を追い風に、大きく羽ばたいてください。みなさんが手にした「未来行き」のチケットは「あきらめない限り、いつまでも有効」です。
最後になりましたが、保護者の皆様、お子様のご卒業誠におめでとうございます。入学以来、さまざまなご心配やご苦労を経て、今日のこの日を迎えられたことと思います。教職員一同、これからも卒業生の成長を楽しみにしております。また、3年間本校教育にご支援ご協力を賜り、厚く感謝申し上げます。
それでは、卒業生一人一人が失敗を恐れず、地道な努力を積み重ね、それぞれの夢を実現させることを期待するとともに、みなさんの未来に「幸多かれ。」と心から願い、式辞といたします。
平成二十九年三月九日
真岡市立物部中学校長 岡 直美