校長室から

校長室から

9月の朝会 校長の話「私は今を、生きていく」

  
   『私は今を、生きていく』と題して、命の大切さについて話をしま
した。夏休み明け前後に未成年者の自殺は多く発生しています。栃
木県の未成年者の自殺者数は、2008年から2017年の10年間、
年間6人から14人で推移しています。今年の夏休み明け前後にも、
栃木県で3件の自殺とみられる事故が起こっています。

 子どもは国の宝と言われています。君たち一人一人は本当に大切
な一人です。君たちはこれから結婚し、子どもをつくります。しかし、も
し君たちが自分の命をなくしたならば、その子は生まれてきません。
 私の祖父も戦争で今の中国 満州に行き、戦後ロシア兵に捕らえら
れ、シベリア抑留になりました。しかし、戦争から生きて帰ってきたので、
今の自分がいます。もし戦死していたら、今の自分はいません。君たち
もそうかもしれません。君たちの先祖 父母、祖父母、曾祖父母、その
人たちが命を繋いできたから君たちがいるのです。

沖縄県主催の沖縄全戦没者追悼式にて、 中学校3年生が朗読した
詩の一節を読みました。
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私は、今を生きている。
みんなと一緒に。
そして、これからも生きていく。
一日一日を大切に。
平和を願って、平和を祈って。
なぜなら、未来は、
この瞬間の延長線上にあるからだ。
つまり、未来は、今なんだ。

大好きな、私の島。
誇り高き、みんなの島。
そして、この島に生きる、すべての命。
私と共に今を生きる、私の友。私の家族。
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最後に、山本有三の「路傍の石」の有名な一節を紹介しました。
   たったひとりしかいない自分を、たった一度しかない人生を、
  ほんとうに生かさなかったら、人間、生まれてきたかいがない
  じゃないか。
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与えられた命を大切にして、命を活かしてほしい。
命を大切にして、いのちを繋いでいってほしい。
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始業式の校長の話〈成長による楽しい2学期に〉

 今日から2学期です。今朝の登校のときの君たちの笑顔を見て、よ
い夏休みが送れたと感じました。今年の夏は今までになく、暑い夏で
した。ニュースで「今までに経験したことのない・・・」という言葉をたくさ
ん聞きました。これから君たちが生きていく社会は今までの経験では
乗り越えるのが難しい時代になると言われています。そこで、君たちが
身に付けなければならない資質・能力は、様々な人と協働して課題を
解決できる人間関係を築ける力です。そこで必要なのは、コミュニケー
ション能力と人間性です。そのために、2学期に特に力を入れてほしい
ことが3つあります。
 1つ目は、運動会で紅白の組、学年、学級、係組織において、たくさん
の人とかかわって、自分と他の人の考えをすりあわせして、向かってい
く方向を一致させていく経験をしてほしいということです。それによって、
友だちの温かさ、優しさを知り、仲間と行事を創り上げた集団への所属
感や達成感を味わうことができることでしょう。そして、自分の人間的な
成長につながることでしょう。
 2つ目は、文化祭で自分の殻を抜けだして自己アピールする力を付け
てほしいことです。人前で自分を表現し、みんなに感動を与えられたら
最高です。そして、友のよさ、自分のよさを認め合えるようになってほし
いと思います。
 3つ目は、学習です。3年生は大切な進路選択に迫られます。知識を
身に付けて、自分の将来に必要な、希望する高校に入ってほしいと思い
ます。しかし、これからの社会では、どこの高校を出たかよりも学校学ん
だことを、高校やそれ以降の社会で、自分のため、人のため、社会のた
めに活かせることが大切です。先に目をやってがんばってほしいと思い
ます。1,2年生は学力調査では県や真岡市の平均と比べると、少し下
回ってしまいます。これから伸ばしていかなければなりません。伸びる要
素はもっています。それは学校評価の生徒アンケートによると、「学校が
楽しい」と回答している人が多いからです。必ず、1,2年生は伸びます。
みんなで伸びようと考え行動してほしいと思います。
 それでは、2学期、「みんなで創る楽しい物部中学校」を合い言葉にが
んばっていきましょう。「楽しい」とはがんばって何かを身に付け、それを
成長と感じられる楽しさです。
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校内研修(そば打ち実習)〈楽しい学校〉

 8月31日に、校内の研修として、一般教養を身に付けることを
ねらいに、芳賀青年の家の職員の方を講師に、「そば打ち体験」
を行いました。8割そばに挑戦しました。夏休みの終わりに、有意
義な時間を過ごすことができました。2学期に向けて、職員の和が
さらに深まりました。
 
2学期からALTの先生が新しくなり、
ジェームズ・リブジーコールさんにな
ります。ジェームズ先生と呼んでくださ
い。【右の方】
 
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学力アッププロジェクト 研修会実施〈確かな学力〉

 8月21日(火)、学力向上専門員の小林先生にお越しいただき、
本校の学習指導について、ご指導いただきました。
 「とちぎっ子学力学習状況調査」を分析し、本校の強みと弱みを
見つけ出し、弱みの解決のために、全職員でどのような課題をもっ
て取り組んでいくか、そして一人一人の職員がその課題解決のため
に、授業の中で何をすべきかを検討しました。
 全職員の授業力の向上をめざし、今後2回の授業研究を行ってい
きます。
 全職員が真剣に考え、議論する研修となりました。
 
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陸上競技全国大会の応援に行ってきました

  8月18日(土)から21日(火)、岡山市のシティライトスタジアム
(岡山県総合グランド陸上競技場)にて、第45回全日本中学校陸上
競技選手権大会が開催されました。
 本校の海老原聖花さんは、19日の3年女子800M予選、第3組に
出場しました。風が強い中(バックストレート強い向かい風・ホームスト
レート強い追い風)、準決勝進出(予選2位まで+タイム上位4名が準
決勝進出)をめざし、積極的な攻めのレースを展開しました。400M通
過時3位、バックストレートで2位の走者に迫ったとき、スタジアムに
「栃木 海老原さん、追い上げています」のアナウンスが流れ、感動の
シーンでした。惜しくも、最後のホームストレートで抜かれ4位となりま
したが、積極果敢なレース展開に、今まで頑張ってきたすべてを出し
切ろうという思いを感じました。
 ゴール後、スタンドの高橋先生から大きな声がかかり、海老原選手
が手を上げて応えていたシーンはジーンときました。
 目標をめざし、一生懸命頑張ってきた過程が、その人間のこれから
の人生の糧になっていくと思います。「海老原選手、すばらしい走り、
ありがとう。」
 
 スタジアムのメインスタンド                       800Mの開始を示す電光掲示板
 
4コース(手前2人目)が海老原選手                   400M通過時第3位
 
ゴール前のデットヒート                                 スタンドの高橋先生を見上げる海老原選手
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剣道部 有終の美飾る〈健やかな体〉

8/5(日)、真岡市体育館において、第49回芳賀郡市青少年剣道錬成
大会が行われ、応援に行ってきました。本校の剣道部は、少子化の影響
で、この大会をもって活動中止になります。剣道部員たちは、本校剣道部
の歴史を閉じる最後の大会とあって、粘り強い試合をしてくれました。特
に、久下田中との3位決定戦では、先鋒、次鋒では、先に一本を取られて
も取り返して引き分けるといった、諦めない試合を見せてくれました。
3位を勝ち取り、有終の美を飾ってくれました。
 
 
 
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高田待ちで尊徳太鼓披露〈豊かな心〉

 8月1日、専修寺の高田待ち(お祭り)に行ってきました。
 本校の生徒が、18:30~と19:00~の2回、尊徳太鼓を披露しました。
お祭りで賑わっている中で、たくさんの聴衆の目を引きつけていました。
尊徳太鼓は、毎週火曜日の夜、尊徳太鼓保存会の方々にお世話になって、
地域の伝統芸能を継承するために、子どもたちが頑張ってくれています。
今後も、地域で尊徳太鼓の生徒たちを応援していただければ幸いです。
 
 
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1学期 終業式 校長の話より

 
 本日、充実した1学期の終業式が迎えられ、うれしく思います。
 振り返ると、入学式では、あいさつ、返事がしっかりできる1年生の
態度が印象に残っています。入学してきて、意欲のある新入生の姿
に、たのもしさを感じました。それを迎え、楽しい学校を演出してくれ
た、部活動紹介・選手壮行会・ドッジビー大会・・・では、2,3年生の
成長を感じました。3年生の修学旅行では、東大寺大仏殿の柱の穴
くぐりでは、たくさんの生徒がチャレンジし、その盛り上がりに、周囲
の観光客は、物部中の生徒同士の仲の良さを感じとったらしく、称賛
されました。
 道徳の教科化を1年前倒しし、今回の通信票から評価を記入しまし
た。道徳の授業の目標は、「ともによりよく(みんなが幸せに)生きるた
めの土台になる道徳性 (正しい判断力、正しい心、正しく生きようとす
る意欲や態度) を養うこと」です。評価は、君たちが授業の中で、正し
く生きることについて友だちといっしょになって考え、意見を述べ合って
様々な考えを知り、自分はどう生きるかを懸命に考えていることについ
て評価しました。先生から、生き方・考え方を押しつけられるのではなく、
自分たちで考え、見つけてほしいのです。道徳で自分の生き方を見つ
けることは、英語がしゃべれたり、数学の問題を理論的に正しく解ける
ようになることと同じくらい、いや、それ以上に大切なことです。
 学習については、「授業振り返りアンケート」(授業をさらによくする
ために、先生の授業に対して、生徒から評価をしてもらっています)では、
よかったこととして、
・説明がわかりやすかった
・漢字テストで自信がついた
・わからないときにわかるようにしてくれた
・先生が発表の後、ほめてくれた
・テレビ(映像)を使ってわかりやすかった
・グループで協力して問題が解けたところ
・文型ドリルでわかりやすかった
・数学の楽しさがわかってきた
・やる気を出させてくれた
改善すべきところとして、
・先生がしゃべっているだけだと眠くなるので、書く作業をたくさんしたい
・話のスピードをもう少し遅くしてほしい
・振り返りをもっとしてほしい
先生と生徒で力を合わせて、よい授業をつくっていきましょう。
 1学期の2回の定期テストのようすは、
順位の上がった人数 1年:12人 2年:13人 3年:15人
順位の下がった人数 1年:21人 2年:16人 3年:19人
5番以上上がった人数 1年:6人 2年:5人 3年:7人
5番以上下がった人数 1年:5人 2年:4人 3年5人
最高に上がった順位
1年:10番 2年:12番 3年:10番
この結果から、勉強をやる人とやらない人の差がつきつつあると言えます。
 明日から運動部の大会が始まります。最後に勝ったチームが強いのです。
勝つための秘策は、・・・・睡眠と朝食です。勝負は始まっています。暑さに
負けないよう、がんばろう。
 では、9月3日、ひとまわり大きく成長した皆さんに会えることを期待して
います。
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7月の朝会 校長講話より(豊かな心)

 7月の朝会で、次のような話をしました。
テーマは「最後の夏に挑み、何を学ぶか?」
校訓の「勤労」(自分の努力でものごとを切り拓くこと)に関連
して話をします。
今日の話のめあては、『部活動から学び、生きていく上での心の
糧(活力)にしよう』です。
部活動の目的は、
 ①自発性、協調性、責任感、連帯感等を育む。
 ②スポーツ・文化活動の楽しさを通して、喜びを味わい、学校
       生活を豊かにする。
 ③スポーツ・文化活動を生涯にわたって親しむ心を育む。
この目的を達成するためには、
 ①勝つこと ②賞を取ること ③うまくなること  
これらを目標として、強く心に刻んで活動することが必要です。
ワールドカップ、サッカー日本代表は、日本のサッカーが見たこ
とのない景色(ベスト8)をチームで掲げ、あのような感動する
サッカーを見せてくれました。

徳島県立池田高校元監督 蔦文也 氏について話をしました。
「山あいの町の子どもたちに一度でいいから大海を見せてやりた
かったんじゃ」と、20年かかって甲子園の強豪校をつくり上げ、
打撃優先の高校野球に転換させた第一人者でした。
蔦 氏が甲子園で負けて引退する3年生に向けての言葉を紹介しま
した。
『今まで野球に勝て勝てとしか言ってこなかったがあれは嘘や
全国制覇する一校を除いてみんな負けるが高校野球じゃ
高校野球なんてものは人生の一部や これからの長い人生勝ち
続けるなんて無理や 勝つことよりも負けるときがほとんどや
大切なことは腐らず生きて生きて生きのびることや 人間死ん
だらあかんのや 人生は敗者復活戦や ワシも池田高校を甲子園
に連れてくるのに20年もかかった せやからお前らもこれから
負け続けても頑張れ』
『負けることが不名誉だとは思わない。不名誉なのは、負けるこ
とによって人間が駄目になってしまうことだ。』
「部活動を通して学び、これから生きていくための活力にしてほ
しい」と訴えました。
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通信陸上競技大会の応援に行ってきました

第64回全日本中学校通信陸上競技大会栃木県大会に、本校からは
3年生の海老原さんが出場し、共通女子800Mで2位、全国大会
出場のための標準記録突破を成し遂げました。これによって、関東
大会と全国大会の出場権を獲得しました。予選ではゴール後に倒れ
込み、今までには見られない、全国出場への強い思いを感じました。

      【全国大会出場を目標にスタート】

      【予選1位でゴール後、倒れ込む】
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