校長室から

校長室から

入学式《豊かな心》

  
満開の桜の中で入学式が行われました。
校長式辞(一部抜粋)
  新入生40名の皆さん、ご入学おめでとうございます。皆さんの入学を在校生、職員一同心待ちにしておりました。心から歓迎いたします。今日から皆さんは歴史と伝統のある物部中学校の生徒となりました。ただいまの呼名に対して、堂々とした返事は、これからの中学校生活での希望と期待に満ちあふれていました。必ず、すばらしい中学生になってくれると確信しました。
  いよいよ今日からスタートする中学校の三年間は、皆さんの長い人生からすればほんの短い期間ですが、心も体もそして学力も一生のうちで最も伸びる大切な時期です。中学校で学んだことは生涯忘れず、大人になってからの生活の基盤になると言われています。
  さらに、本校は二宮尊徳先生の教えが今なお息づいており、その教えを校訓にしています。従って、尊徳先生の教えで再生した物部地区をさらに発展させるために、本校職員と本校生徒には、明日の物部地区を担う人間を育てること、明日の物部地区をしょって立つ人に成長することの使命があります。
  そういった大切な三年間のスタートである入学にあたり、新入生の皆さんに校訓の中の「至誠」と「勤労」の2つを話し、歓迎と期待の言葉にしたいと思います。
  一つめの「至誠」についてです。至誠とは、「まごころ」のことです。相手を思う、うそのない本当の気持ちです。中学校の三年間でたくさんの人と関わることとなるでしょう。・・・・・・・・・・・・・・・・・・相手を思う、うそのない本当の心、「まごころ」をもってつきあえば、人から信用され、慕われ、当てにされ、頼られることでしょう。中学校の三年間は、人のために尽くせる自分をつくるために、また、人から信頼される自分をつくるために、「まごころ」を育む期間であると言ってよいと思います。お互いが信頼という絆で結ばれた学年を創ってください。
  二つめの「勤労」についてです。勤労とは、ただ一生懸命働くとか、勉強するという意味だけではありません。社会に役立つ成果をめざして働いたり、勉強したりという意味もあります。これからの三年間の学習、生徒会活動、学校行事、部活動を通して、世の中に出たときに社会に貢献できる能力を身に付けてください。これからの時代は、人工知能の発達、高度情報化時代と言われ、先が見えにくい世の中になります。その時頼れるのは知識・知恵です。この三年間でしっかり勉強してください。先生から教えられた知識を覚えるだけでなく、それらを活用して、新たな知恵を生み出せるように、友達と議論し合い、深く学ぶ習慣をつけてください。
  校訓の中の「至誠」「勤労」について申し上げました。心を1つにして、至誠・勤労の人になれるようにがんばっていきましょう。
  保護者の皆様に申し上げます。お子様のご入学誠におめでとうございます。心からお祝い申し上げます。本日から皆様のお子様をお預かりいたします。全職員が一致協力して皆様のご期待に添うよう、一人一人の生徒を見守り、育んでいきたいと思います。
  中学生は心と体の成長の最も激しいときです。保護者の皆様もお子様の言動に戸惑うことがあるかも知れません。家庭も学校も子どもを教育するという同じ立場です。保護者の皆様と、共に子どもたちを育てていきたいと考えております。本校では、学習や行事、部活動での成功体験によって、自己肯定感を高め、覇気のある生徒、学校づくりに努めて参りますので、皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、式辞といたします。
      平成29年4月10日   
            真岡市立物部中学校長    清宮敏明
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