校長室から

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4月講話

           『今、できること(やるべきこと)!』

みなさん、おはようございます。今年度初めての全校朝会ですね。1学期がスタートして、2週間。皆さんはどんな2週間でしたか。
 始業式・入学式の学校行事、対面式・部活動紹介の生徒会行事に参加する皆さんの様子を見させていただきましたが、緊張感の中にも和やかさを感じる場面があり、皆さんが笑顔で一生懸命に様々な活動に取り組んでいることが確認できました。3年生は最上級生らしくリーダーシップを発揮して物部中をけん引して行こうとする姿、2年生は中堅学年として1年生のよき手本になろとする姿、そして1年生は先輩を見習いながら、あっという間に中学生らしくなってきましたね。これからの飛躍を予感させる行動に安心するとともに、大変うれしく思いました。
 5月11日(火)に、1学期の中間テストに変わる実力テスト、5月27日(木)に、全学年で学力調査があります。1年生は真岡市が、2年生は栃木県が、そして3年生は国が実施しているものです。将来、社会人になったときに必要な力は何か、大変役に立つ調査です。ぜひ、その結果で自分の弱点・補強するところなど学力を向上させるために『今、できること(やるべきこと)!』は何かを考えてください。これからの時代は、人工知能の進化など、変化の激しい予測困難な時代です。そこで頼りになるのは、「確かな学力」を身に付けることです。勉強は決して楽ではありませんが、自分自身のため、そしてよりよい未来社会を生き抜くために、取り組んで行きましょう。
 ここで91名がそろった初めての朝会なので、始業式・入学式で話した内容を整理したいと思います。
 始業式では、2.3年生の皆さんに2017年ダボス会議で17の目標を掲げ、「誰も置き去りにしない世界を目指して」世界各国の人々での取組、「SDGs」の話、入学式では、「リスペクトアザース」という英語の言葉を紹介しました。「自分以外の人やものを大切に思いましょう」と解きました。
 昨年度のスローガンは「物中進化 限界への挑戦!」でした。二宮尊徳先生の教えが息づく歴史と伝統のある物部中です。そして75歳を迎える今年、皆さんの先輩方のたゆまぬ努力によって、地域に誇れるすばらしい学校を、これ以上に発展させなければなりません。それには、91名が誰ひとりも置き去りなく、さらに物部中をよくしていくために、『今、できること(やるべきこと)!』は何か。そんな思いを込めて、「物中 SDGs」を生徒と先生方の合い言葉(スローガン)と考えています。皆さんが17の目標を一つ一つ理解していき、その中の一つでも実践できるものを見出すことが、これから社会に飛び出す皆さんは、世界の人々と同じ視野、考えを共有し合いながら、国際社会に貢献する人に成長していくと信じています。
 次に、「リスペクトアザース」ですが、相手(友達)を大切に思うことは、「SDGs」17の目標の中に当てはまる言葉かと思います。自分との違いに気づき、その人の立場に立って物事を考え、判断する能力を身に付けてほしいということです。先生は、皆さんと2・3年生は4月7日に、1年生は4月8日に出会いました。これから皆さん一人一人のことを理解しようと努力していきます。そして、皆さんがこの物部中で安心して学校生活を送れるよう、また、学習・部活動等で安全な環境で活動ができるよう先生方と協力して皆さんを見守っていきます。こういうことが、周囲の人を大切に思うことの一つかと思います。是非、この言葉「リスペクトアザース」を心にとめて学校生活を送ってください。
 この二つことを、今年度から新たに教育活動に組み入れていきたいと考えています。よろしくお願いします。
 最後にお願いです。始業式に新型コロナウイルス感染拡大の第4波の兆候と言いましたが、もはや第4波に入っているのが現状です。学校生活や部活動での対外試合等でのうがい・手洗い・消毒・換気・マスクの着用・ソーシャルディスタンス(フィジカルディスタンス)の徹底をお願いします。

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