校長室から

校長室から

始業式 校長の話より

  
            今年度も温かい学校・学年・学級づくりを
 心も晴れやかに、「さあ、がんばるぞ!」という気持ちになっている
ことでしょう。
 1年のスタートにあたり、「将来のために、どのような力をつければ
よいのか、どのような学校をつくればよいのか」を話します。
 「希望の高校に入る力をつけること」、つまり知識を身に付けること、
もちろん大切です。皆さんが社会に出て活躍する時代、10年後、20
年後はそれだけでは力不足です。
 私が小学生の頃、学校の授業は、たくさんの子どもに、知識を身に付
けさせる必要がありました。それは、高度経済成長期で、大量生産、大
量消費の時代で、組織の中で、社会の中で、与えられた仕事をやってい
たり、人に教わった方法や人をまねた方法でやっていればうまくいった
時代でした。この物部中でも、昭和30~40年前半は生徒数が400人、
40年後半には300人と、今は120人ですので、3倍以上の生徒数
でした。そして、平日は毎日6時間授業、土曜日も授業があ って4時間、
1週間に34時間の授業がありました。今は29時間です。「詰め込み教
育」と言われました。その後、学校が荒れ、「ゆとり教育」へ、すると学
力低下が教育課題になったり、いじめ・自殺増加によって「心の教育」が
重要視されたりしました。そして、皆さんの時代、これからは、グローバ
ル化、高度情報化社会、人工知能の発達、超少子高齢化社会となり、明治
以来の大変革期が来るといっている学者もいます。知識だけでできる仕事
は人工知能がこなすので、人は必要なくなります。知識はスマフォで調べ
ればわかるので覚えておく必要がありません。人口減少によって、日本市
場は小さくなり、経済活動を維持するために海外に出て事業展開したり、
外国人労働者の確保に力を入れることでしょう。つまり、外国人をはじめ、
多様な人々とかかわりが増えてきます。
 そこで、皆さんに求められる資質・能力は、多様な人と協働して改題を
解決していく力、話合い活動ができるコミュニケーション力、情報活用能
力、そして、人間関係を上手に作れるための人間性、論理的思考力 等が
求められています。
 そのような能力を身に付けるための土台は、人間関係の温かい学校・学
年・学級です。何でも言い合える人間関係の構築が大切です。皆さんには、
そのような集団をつくってくれることを期待します。そのときに、困難だ
ったり、悩んだりしたときは、友だち、先生に相談してください。物部中
の先生は必ず解決の糸口を示してくれると思います。
 一人一人の生徒が自分に自信をもち、自己肯定感を高め、心が優しく、
覇気のある生徒に成長してくれることを願っています。生産性のある、
実がなる1年にしましょう。
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保護者会全体会 校長の話の補足

 校長の話で十分な時間がとれなかったために、また、欠席された保
護者の方のために、配布された資料をよく読んでいただくとともに、
補足させていただきます。
 昨年度の学校評価のための保護者アンケートにおいて、「1学期の
家庭訪問で担任の先生と話をした後、話をする機会が3学期では時間
が空きすぎる」という意見がありました。そこで、2学期に二者(1,
2年生)・三者(3年生)懇談を行い、3学期に保護者会(授業参観・全体
会・学年懇談)としました。
 今年度、本校では、現在の生徒が大人になったときに必要となる資
質・能力を育むために、授業の中で学び方を教えています。そのため
に、自ら進んで学びたくなる(本校の合い言葉『「わかる授業」から
「できる授業、もっとやってみたいと言わせる授業」への転換』)授
業方法、友だちと協力して対話の中から学ぶ授業方法(今年度は主に
自分の考えを文章で表現することを重点化しました)を追究してきま
した。そこで、授業者には、生徒同士の学び合いの学習を展開する
ようにお願いしました。1年生は「総合的な学習の時間の研究の発
表」、2年生は「英語」「社会」の授業を参観していただきました。
保護者の方が受けてきた授業(話を聞いて、知識を身に付け、問題を
解く等)とは変わってきていることが感じられましたでしょうか。 
※学ぶ土台は知識ですので、知識を身に付けるために、小テスト等も重要視して
います。

 今年度、4月と12月(一部11月)に実施した真岡市総合学力調査、
とちぎっ子学力・学習状況調査結果の達成率(配付資料に説明あり)の
推移について、各学年の結果を示させていただきました。全体として
の結果を示しましたが、大切なことは、個々の学力ですので、テスト
返却といっしょに配布した個票を用いて弱点を分析し、勉強方法を親
子で検討してみてください。もちろん、学校側でも分析し、授業にい
かしていきます。
 今年度の課題として掲げてきた『自己肯定感を高め、覇気のある生
徒の育成』について、上記の学力調査といっしょに行った質問紙や学
校評価のための生徒・保護者アンケートの結果について話をしました。
2年生の自己肯定感があまり高くない結果となってしまいました。ま
た、2年生の「学校が楽しいか」という質問の回答で、肯定回答が目
標の90%を超えませんでした。今後、学校として重点課題にし、誰
もが自分にはよいところがあると感じ、学校が楽しいと思える学校づ
くりに、全職員で取り組んでまいります。家庭でも親子の関わりで、
お子さんをプラス思考で見ていただいて、自己肯定感が高まるように
お願いします。
 3年後に新学習指導要領が完全実施され、この3年間は移行期間に
なります。最初に話をした授業改善(主体的・対話的で深い学び)、学
校の学びが社会で生かせる学びになること、またそのことを社会と共
有すること(社会に開かれた教育課程)が求められてきます。道徳も再
来年度からは教科になるので、通知表での評価方法について説明しま
した。本校では、来年度から通知表に道徳の評価を加える予定である
ことを伝えました。
 12月に実施した学校評価のための保護者アンケートのお礼と、本
校への要望とともに本校のよさにについても記入していただくように
お願いしました。学校の頑張りも認めていただくと先生方の勤務意欲
も高まりますので、プラス思考の見方もよろしくお願いします。
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第71回卒業式 校長式辞より

    前文省略
 あなたがたは、物部中学校の「最高学年」として、よりよい校風を築
き、下級生にすばらしい模範を示してくれました。自己肯定感が高く、
覇気のある3年生」と称賛できる言動をたくさん見せてくれました。
「ありがとう」と感謝したいと思います。
 学習面では、学び合い学習の時、お互いの考えを述べ合い、協力して
課題に取り組み、より深い、新たな考えを導こうとする、意欲的な態度
が見られ、めざす学校像の「学び合い、高め合う学校」の模範でした。
 部活動では、物部中学校の「積小為大」の精神で、目標をめざし、放
課後や休日に、仲間と共に、一生懸命努力している姿をたくさん見せて
もらいました。・・・・・・・・・・・応援に来てくれていた保護者の
方は、熱い気持ちになったことでしょう。
 修学旅行では、・・・・集合時間5分前行動、礼儀正しいあいつがし
っかりでき、・・・・本校の3つの約束「時を守り、場を清め、礼を正
す」をしっかり身に付け、社会に出て信頼される人に成長してくれまし
た。・・・・誇れる3年生でした。
 運動会では、下級生をリードして、全校生徒の明るさ、たくましさ、
そして絆の深さを感じさせられました。・・・・・小規模校ならではの
仲のよさ、温かな雰囲気を感じさせてくれました。これらは見ていた人
すべてに感動を与えていました。・・・・・・・・・・・・・  
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ここで、卒業する皆さんへ、昨年引退した、フィギュアスケート選手
浅田真央さんについて、話をしたいと思います。8年前のバンクーバー
オリンピックで惜しくも銀メダルに終わり、次のソチオリンピックでは
金メダル間違いなしと期待されていました。しかし、ソチオリンピック
では、ショートプログラムで失敗し、16位。 翌日のフリーでどんな
すばらしい演技をしてもメダルは不可能となってしまいました。 普通
なら気落ちして、諦めた演技をしてしまいそうですが、彼女は違いまし
た。リンクに立ち、スタンドの観衆を見た瞬間に、応援してくれている
人、支えてくれている人のために、やることをやるとスイッチは入った
そうです。 そして、見た人の魂を振るわせるような完璧な演技をし、
本人も観衆も感動の涙を流しました。今でも伝説の演技と言われていま
す。彼女はメダルよりも価値のあるものに気づいたのではないでしょう
か。私は、人に感動を与え、勇気を与える生き方こそ尊いと思います。
 まさに、卒業生の皆さんの中学校生活をとおしての成長の姿も、周り
の人を感動させ、心を揺り動かし、勇気を与えたものだったのではない
でしょか。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 それでは、卒業生がこれからの生活でも、周囲の人に感動を与え、勇
気を与え、よい社会を築いていく1人になることを心から願い、式辞
といたします。
 平成30年3月9日      真岡市立物部中学校長 清宮敏明
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2月の朝会 校長講話より

2月の校長講話は『命の大切さ』についてでした。
昨年の12月の座間市の殺害事件、今年の1月の八王子市の殺人未遂事件
と、若い人たちの自殺願望の相談にのるふりをしての凶悪事件が連続しまし
た。また、過去40年間の18歳以下の日別自殺者数をみると、学期の始めに多いことがわかります。命の大切さ、失ったら2度ともどらないもの。自殺願望をもたせないためにも、本校のめざす生徒像「自己肯定感を高め、覇気のある生徒」をめざしましょう。
相田みつをさんのことばを2つ紹介しました。
  私がこの世に生まれてきたのは    
  私でなければできないことが
  何かひとつこの世にあるからだ    

  ぐちをこぼしたっていいかな
  弱音を吐いたっていいかな
  人間だもの
  たまには涙をみせたっていいかな
  生きているんだもの

 また、数年前に最優秀賞に輝いた人権作文を朗読しました。内容は、
「父の死を看取った私が『命の重み』を痛感しました。命がどんなに
大事なものか、そして、どんなに儚いものかを。・・・・・
 もし、誰かに対して「死ね」などという人もいつか必ず気づくはず
です。
  軽い気持ちや冗談で言うべき言葉ではないということ。・・・・
私たちのこの命は、自分一人だけのものではありません。何千何万と
いうご先祖たちが繋いできた命であり、生まれ出てからも、たくさんの
人により支えられてきた命です。・・・・・
 今悩んでいる人、苦しんでいるみなさん、安心してください。辛くて
逃げ出したいのは、戦っている証拠。迷っているのは、前に進みたい証拠。
 疲れて立ち止まってしまったのは、そこまで進んだ証拠。どんな出来事
も、自分の今ある命を燃やし、前進するためのエネルギーになるのですか
ら。
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立志式校長式辞より

 
                                                     2年生による合唱 手紙~拝啓 十五の君へ~
立志を迎えた42名の2年生の皆さん、「おめでとうございます。」
 立志式に当たり、人生の目標を人生の目的と結びつけることを考えてほしい。
人は生まれながらにして、人の役に立ちたいという潜在的な欲望をもっています。
人は皆、この世のために役立つように生まれてきてきています。その役割を果た
していると実感したとき、かけがえのない喜び、生きがいを感じるのです。
 マイ・チャレンジの事前学習での事業所の方々や、生き方講話の講師の先生に、生きていく上での指針になる話を聞き、人生の目的の大切さを学びました。
 日本プロ野球史に名を残す名スラッガー、松井秀喜氏がジャイアンツに入団するときの記者会見で「僕は、子供たちに夢を与え、球場に直接見に来てもらえる選手になれるよう頑張ります。」と答えています。彼は高校生のときから、自分は何のために生まれてきたのか、人生の目的が見えていたのです。
 私は、人は何のために生まれくるのか、そこがわからないと勉強をしても、運動をしても身に付かないと思います。人は考え方が変われば取り組む姿勢も変わります。自分は何のために生まれてきたのかを中学校生活の残り1年の中でしっかり考え、「人生の目標」を「人生の目的」と結びつけてください。
 相田みつをさんのことばを紹介し、式辞といたします。
私がこの世に生まれてきたのは
私でなければできないことが
何かひとつこの世にあるからだ
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職員の雪かき作業に感謝

1月23日(火)は前日の大雪による積雪のため臨時休業としました。職員で
協力して、当日の午前中いっぱいかかって雪かきをしてくれました。学校前の
信号のある交差点、正門付近、昇降口付近、自転車置き場にはほとんど雪が
なくなり、安全に登下校できるようになりました。先生方、事務長さん、用務員
さんに感謝です。
 
 
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インフルエンザ対策

真岡市内の小中学校のインフルエンザ罹患者が増えています。
あたりまえのことがしっかりできるようになっているかが問われるところ
です。予防のための『凡事徹底』に心がけましょう。 保健室前には、生
徒たちの予防の意識を高めるため、インフルエンザに関する掲示がな
されています。紹介します。是非、見てほしいと思います。
 

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始業式より

3学期の始業式を行いました。
校長の話より
   3学期はまとめの学期です。1学期の始めにたてた目標が達成できるように
最後の頑張りに期待します。特に3年生は自分の進路実現という、大切な時期です。この時期の頑張りが大人になった時に生きてきます。受験に合格したときに伝える言葉として、「桜咲く」がありますが、本当に咲かせなければならないのは大人になってからです。しかし、受験に立ち向かうこの2ヶ月の頑張りが社会で成功するための肥料になります。今しっかり肥料をまいてください。
 私が考える肥料というのは、1つめには、困難に打ち勝つ経験です。努力をしてやり遂げた経験は必ず将来のパワーとなることでしょう。2つめには、学校で身に付けた知識は物事の判断に活きることです。(私が30歳代のときにゴルフの会員権売買で損をするという、人生の判断ミスを話しました。数学的に考え判断すれば引っかからないことでした。)学んだことを生かすことができるように、勉強をがんばりましょう。
 1,2年生は次の学年へのステップの3学期です。よい締めくくりの3学期になるように、みんなで、温かい、居心地のよい学校を創りましょう。
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終業式より

2学期の終業式を行いました。
校長の話より
「学校行事において、職員と生徒がともにがんばり、主体性・実践力を育
むことができました。家族的な雰囲気は地域の方から称賛されました。郡
市駅伝競走大会で女子は5位入賞を果たし、喜び合う姿が見られ、うれし
い思いがいっぱいでした。」
「冬休みのキーワードは、『貢献』『礼儀』です。家族の一員として、家
庭に貢献する行動をしよう。親戚の方、地域の方に、あいさつをしよう。
『礼を正す』の実践力をつけよう。」

  今年も残すところ6日です。よいお年をお過ごしください。
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学力向上プロジェクト実施

12月20日(水)授業改善、教師の指導力向上をねらいに、県教委の学力
向上推進室から学力向上専門員の先生をお招きして、研究授業・研究協議
を行いました。笹島先生(理科)と金敷先生(国語)が研究授業を行い、本校
の授業で課題となっている「ねらいの設定・考えを書くこと・振り返りの
方法」について話し合い、芳賀教育事務指導主事の先生、市教委の指導主
事、学力向上専門員の先生から指導を受けました。生徒が授業に主体的に
取り組む学習活動を見出していけるように全職員が真剣に学びました。
 
 
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