校長室から

校長室から

【校長室よりNo.170】地域の宝

2月17日に、真岡市役所において中村中学校10名の生徒が、石坂市長様より感謝状をいただきました。12月24日に発生しました中村地域における枯れ草火災に際し、学校帰りの生徒10名が協力して自主的かつ迅速に消火活動をしたことへの感謝状でした。10名の生徒それぞれが市長様から感謝状を手渡されました。火災を発見したとき、119番通報をするだけで終わらせることもできたはずです。それでも、危険を顧みず、バケツや鍋までも持ち出し、全員で協力して鎮火させたことには大きな意義があると感じます。子どもたちは、家族や地域の方々の愛情に包まれて育つ。こうして育った子どもたちは、地域への愛情を持って、地域に貢献しようとする。そんな素敵な人の流れがこの中村地区にはあるということなのだろうと思います。子どもたちは地域の宝です。誤った行動をしているときは、愛情を持って注意してあげて下さい。そして、日頃から温かい言葉をかけてあげて下さい。こうして育った子どもたちが、今回のような「善行」をする人に育つのだろうと思います。

【校長室よりNo.169】中村地区の人の温かさ

2月16日(日)に開催しました防災キャンプに際しましては、休日にもかかわらず多くの生徒そして保護者の方々にご参加いただき心より感謝申し上げます。コミュニティスクールの設立に伴って、学校を地域全体で運営する「学校運営協議会」の委員が主体となって企画・運営するキャンプでした。当日は、2月とは思えないほどの暖かい日で、多くの小学生や地域の方々にもご参加いただき、想像を超える賑やかな防災キャンプとなりました。避難所設営では、防災倉庫に保管されている簡易ベットなどを組み立てたり、いかにしてプライベートスペースを確保するかなどの取組をしました。交流活動では、小さい子から高齢者が一緒に楽しめるゲームを行い、小さいお子さんと高齢者の方がハイタッチする場面なども見られました。消防体験では、消防のコスチュームを着て消防車に乗ったり、ホース投げ競争なども行われました。中村地区の消防団の方々、総勢30名ほどが運営に携わってくださいました。炊き出しでは、前日から準備をし、すいとん汁が参加者に振る舞われました。深いだしの味とすいとんの柔らかさが引き立つ、食べたことのないようなおいしいすいとん汁でした。今回の防災キャンプに課題がなかったわけではありません。しかし、何よりも中村地区の様々な年代の方々が学校という場に一同に集い、交流し、笑顔を交わし、知り合いになれたことが何よりの収穫でした。学校運営協議会委員の皆様、炊き出しにご協力頂いた婦人会の皆様、消防団の皆様を始め中村地区の皆様に、そして主体的に参加し取り組んでくれた中村中学校生徒ボランティアに、心からの感謝の気持ちをお伝えさせていただきます。

【校長室よりNo.168】「学ぶこと」への意識

本日で1・2年生の3学期期末テストが終了しました。担任が不在のため、「マイプランニングノート」(日記)への返事を書いていると、テストに対しての高い意識を感じることができます。昨日は、栃木県立高校特色選抜の内定者も発表されました。高校入試や大学入試、就職試験や資格試験など様々な試験がありますが、いずれも自分の夢を叶えるための登竜門です。学ぶことへの意識を高めて、自らの力で夢を切り拓いてくれることを願います。

【校長室よりNo.167】会釈という文化

日本には日本固有の行動文化があります。その一つが「会釈」。直接的な挨拶が不可能だったり、簡易的にお礼の気持ちを伝えたりするときに使われています。最近、朝夕がめっきり寒くなったこともあり、保護者の方の送迎で登校する生徒も増えてきました。毎朝、私が東門で立っていると、自転車で登校する生徒はもちろん、元気に手を振ってあいさつをしてくれます。加えて、車で通り過ぎる生徒や保護者の方までも、【会釈】をして下さいます。そんな時は、どんなに寒い朝でも心が温かくなります。中村中の生徒そして保護者の方から、「会釈」という文化の素晴らしさを教えていただいています。

【校長室よりNo.166】学び探求すること

既にお知らせしたように、今年度、中村中学校の総合的な学習の時間を一新しました。これまでは、学年全員が同じテーマについて調べ、まとめていましたが、生徒の興味関心に合わせた「主体的な学び」を目指し、国語・社会・数学・理科・英語・音楽・技術・家庭・美術・保健体育という義務教育9年で学んだ内容をさらに掘り下げ、自らが学びたいことについて探求する時間にしました。学年の枠を取り外し、教科の部屋には多数の学年が集まって、探求してきました。その集大成として、さしあたり、3年生の発表を行いました。実質的な調べ学習の時間が不十分ななかでしたが、目標とした探求が行われたことを確認することができました。高校で学ぶ微分積分を探求する(数学の部屋)、能登半島地震を受け能登地方の特色を発表する(社会)好きな音楽をギターで演奏する(音楽)チームになってドレスを制作する(家庭)運動と身体のメカニックについて調べる(保健体育)など、多岐にわたる3年生の発表は、聴く人をうならせるものばかりでした。

【校長室よりNo.165】これぞ中村中

2月4日に控えた立志式に向けて、本日、1年生が会場準備を行ってくれました。これまでの多くの学校の様子は、教師が椅子の並べ方等を指示をしながら準備を進めます。しかし、準備の指揮を執った吉住教諭は、各クラスの学級委員に会場配置図を渡し、「みんなの力で会場を作ってみてください。」と生徒たちに委ねました。どうなることかと思いきや、準備の時間は2時間でしたが、1時間も経たないうちに概ねの準備が終わり、残った時間で普段は手の届かない窓ガラスなどをきれいにしてくれました。「曲がっている椅子を直そう。」「ステージを雑巾がけしよう。」そんな自主的な声の飛び交う準備の時間でした。中学校に入学して約10ヶ月。大きく成長し、主体性を発揮してくれた1年生の姿がありました。あまりの感動に、鳥肌が立ちました。

【校長室よりNo.164】寒さよりも寂しさ

一年で最も寒い時期を迎えましたが、生徒たちは寒さにも負けずに、元気に自転車で登校してくれています。毎朝、正門前で生徒たちを出迎え、手を振って挨拶をしていると、寒さなどは吹き飛んでしまいます。今年度も登校する日は40日あまりとなりました。こうして、生徒たちと手を振って挨拶ができるのも限られた日だと感じると、寒さよりも寂しさが上回ります。それほど、中村中の生徒たちの笑顔と元気なあいさつは、人の心を温めてくれるということです。

【校長室よりNo.163】すべては子どもたちのために(プロの教師の姿)

9月から美術の授業を担当して下さっている日下田先生は、南河内中学校の校長も歴任された方です。美術の授業のみの勤務ですが、朝早くから出勤していただき、教材の準備等に尽力して下さっています。今朝も、朝早くから美術室においで下さり、黒板に授業で伝える内容を板書されていました。その理由を聞くと、授業が始まってから書くのでは時間が無駄になってしまうとのこと。「黒板に授業でやることを書いておくと、中村中の生徒はその黒板を見て、自主的に作業を始めてくれるんですよ。」と話して下さいました。自身の勤務時間を度外視し、たとえ数分であっても生徒のために有効に使いたいという、プロの教師としての姿を教えていただきました。

【校長室よりNo.162】学ぶ姿勢

すでにお知らせの通り、毎週水曜日の朝は、【リ・スキリングタイム】と称した、学び直しの時間を設定しています。1年生は被服室、2年生は美術室で主に数学の学び直しをしています。今朝は、1年生を添谷教務主任、2年生を校長が担当しました。いずれの学年も20名を超える生徒が自主的に参加し、一生懸命に学び直しをしていました。2年生は、%をテーマにした食塩水の問題に取り組みました。指導助手の髙野先生も指導に加わって下さいました。真剣に説明を聞き、友達同士でも教え合う姿が見られ、中村中生徒の学ぶ姿勢の素晴らしさを再確認した朝の時間となりました。

【校長室よりNo.161】花を咲かせる準備

まだまだ寒い日が続いており、朝の登校時は手がかじかんでしまうことと思います。そんな中において、生徒たちは寒さに負けずに、勉強や運動に頑張っています。特に3年生は、間近に差し迫った受検に向けて、日夜努力していることと思います。そんな3年生の姿と、下の写真の桜のつぼみが重なります。寒さを必死に耐えながらも、つぼみを少しずつ膨らませています。中村中の校庭の桜の花が咲くと同時に、3年生は進路を達成し、希望の花を咲かせてくれることを願っています。