校長室から

校長室から

【校長室よりNo.147】他喜力

11月20日の校長講話で『他喜力』という言葉をキーワードにお話しました。個性が尊重される時代になり、誰もが生きやすい時代になってきました。私の中学時代の男子は全員が坊主でしたから、個性の尊重とはほど遠い時代だったと言えるかもしれません。そういう意味からも素敵な時代になりつつあることを嬉しく思います。しかし、個性を尊重するということは、他人の個性も尊重するということであり、誰もが生きやすい世の中である必要があります。そのためも、『他喜力』他の人を喜ばせる力が重要であると伝えました。家族に対して、友達に対して、周囲の大人に対して。ほんのちょっとでも喜ばせることができたら、その喜びは輪となって、いずれは自分のところに戻ってくることと思います。したお写真は、職員トイレと玄関の花です。生徒の学習指導にためにおいで下さっている髙野先生が、年間を通してご自宅で育てた花を、校内の至る所に飾って下さっています。この花のおかげで、どれだけの人の心を和ませてくれていることでしょうか。髙野先生の『他喜力』を正面から受け止めて、その力をまた他の人の喜びに変えたいと思います。

【校長室よりNo.146】功績を称えて

11月19日、第71回真岡市教育祭が開催され、本校から4名の生徒が優良生徒として表彰されました。また、午後には第75回芳賀郡市教育祭が開催され、本校から1名の生徒が表彰されました。いずれの式典でも、学校生活・学業共に他の模範であることを称えた表彰であることが伝えられました。自分自身を律し、学業に励んだこれまでの取組が認められて受賞した5名の生徒に心からの敬意を表します。

【校長室よりNo.145】心の会話

9月から、日下田英彦先生が美術の授業を担当して下さっております。授業だけを担当する日下田先生ですが、長年の教育経験を生かし、生徒たちに寄り添い、いつも帰り際に中村中生徒のことを褒めて下さいます。絵画の作品制作においては、裏面に生徒一人一人へのアドバイスを描いて下さっております。そして、そのアドバイスに対して「ありがとうございます。」「アドバイスいただいたように、色を工夫してみます。」などといった『心の会話』をして下さっています。日下田先生は、生徒からの「ありがとう」の一言は、とても励みになりますとお話しされておられます。お互いの配慮が人間関係を温かいものにしてくれていることを嬉しく思います。

 

【校長室よりNo.144】教育がなせる業

11月14日に、「真岡市教育委員会指定学力向上推進研究協力校」として、2年間の研究の成果を発表しました。芳賀管内小中学校の多くの先生方にご来校いただきました。研究主任として中心となって研究を進めてきた小坂教諭から研究の概要を説明した後、谷地舘教諭と佐島教諭が研究授業を行いました。本校の研究は、「自分の言葉で伝え合う生徒の育成~多様な意見が適切な言葉で飛び交う授業を目指して~」をテーマとして取り組んできました。全国学力調査のように数字で表出する学力ももちろん重要ですが、数字に表出しない表現力も重要であるとの仮説に基づいた研究でした。2つの研究授業では、参観した先生方が驚くほどの表現力を発揮しました。改めて生徒たちの成長を感じ取ることができて、涙を禁じ得ませんでした。教師が本気になれば、生徒が成長することを証明することができた研究であったと確信します。

【校長室よりNo.143】心配り

本校正門を入ると、体育館前のロータリーは砂利の駐車場になっており、保護者の方の送迎で登校した生徒たちは、水たまりの中を歩く状況でした。本校の金田用務員は、その様子を見て、教頭に依頼して砂利を運んでもらい、生徒の授業の妨げにならない時間を利用して、水たまりをなくすべく、砂利を平らにしてくれていました。用務員という直接生徒とかかわらない職務ではありますが、このような温かい「心配り」をしてくれる職員と一緒に仕事ができることを嬉しく思います。

【校長室よりNo.142】幸せへの願い

11月13日、今年度2回目となる生徒会主催による「いじめ防止サミット」が行われました。学年の枠を取り払い、縦割りでの実施形態で、各クラスに生徒会役員がサミットの進行をしてくれました。和やかな雰囲気でのアイスブレークから始まり、SNSに関するいじめ事例をもとに、グループでいじめが起きる要因や解決策などを話し合い、発表しました。「いじめ」は、もはや学校だけでの問題ではなく、世界中において社会問題となっています。いじめの大小にかかわらず、悲しみ苦しむ人がいることを自分事として捉え、いじめが根絶することを願うばかりです。誰もが幸せになれる世の中を強く願います。

【校長室よりNo.141】ローテーション担任の効果

今年度の2学期からr「ローテーション担任」を導入しました。生徒も担任も十人十色。教師と生徒の相性がすべて良好とは限りません。生徒の立場になれば、「相談したくても相談できない」ケースも考えられます。ローテーション担任を始めて1ヶ月が過ぎました。生徒たちは、「担任が変わると、とても新鮮な気持ちになります。」「授業でしか話すことのない先生といろいろな話ができるので楽しいです。」といった感想が多数聞かれています。生徒たちはより多くの教師と接することで、多様な価値観を学ぶことが期待できます。教師は、中村中学校の全ての生徒が担任のように自分事として捉えることができます。全く課題がないわけではありませんが、効果の方が勝っていると感じています。

【校長室よりNo.140】子どもたちのために

9月21日(土)、小雨の降る中でしたが夏休みに実施できなかった奉仕作業にNFA(中村中父親の会)の方々がお集まり頂き、東側垣根の剪定とこれまでにため込んだ枝の片付けを行って下さいました。ご自身のチェーンソーやヘッジトリマを持参いただき、主体的に作業をして下さいました。下の写真は、ビフォア・アフターですが、見違えるほどきれいになりました。「子どもたちが少しでもいい環境で学校生活を送れるのならば。」との思いで参加して下さったお父様方。たったの1時間半の作業ではありましたが、共に作業を進める中で心が通い合っていくことを感じた時間でした。

【校長室よりNo.139】地球人という考え方

10月11日に、1年生を対象に、「世界に飛び立つ」という題名でお話をさせていただきました。(2・3年生は昨年度に実施しました。)小職が以前に文部科学省から派遣されていたマレーシア・クアラルンプール日本人学校とブラジル・サンパウロ日本人学校での体験に基づき、ナショナリズム(自国を大切にする考え)とグローバリズム(世界が一つであるという考え)についてお話ししました。1年の生徒たちは、本当に真剣に話を聞いてくれました。「諸外国との関係なしに生きていくことは不可能なので、他国の文化も受け入れ、助け合える地球になれればと思いました。」といった素晴らしい感想をたくさんの生徒が書いてくれました。未だに世界では紛争が絶えない現状において、「地球人という考え方」が浸透し、世界中の人々が仲良く平和に暮らせる世の中になることを切に願います。

【校長室よりNo.138】優しさに溢れた集団

本日より2年生が自然教育センターでの宿泊学習に入りました。自然教育センターの入り口には、スタッフの方が描いてくださった素敵なメッセージがありました。入所式も、2年生が整然と並ぶ中、実行委員の生徒たちの司会で立派なものでした。校長挨拶で、昨年の宿泊学習で感じたことをお話させていただきました。「昨年の二日目の夜、各クラスの出し物をしている時でした。様々な事情から、遅れて参加した生徒が後ろの方に座っていました。それに気づいた生徒たちは、すっと隣に座って話しかけ、出し物を応援していました。こんなにも優しい生徒たちと共に過ごしていることが嬉しくて、涙が溢れてきました。皆さんとは教師と生徒という関係ですが、同級生だったらまた違った幸せを感じられたと思っています。」とお伝えしました。活動の様子は、随時写真と共にアップされると思いますが、優しさに満ちた宿泊学習を過ごしてくれると信じています。

【校長室よりNo.137】子どもの目を輝かせる授業

中村中学校は、令和5年度・6年度にかけて真岡市指定学力向上推進研究校として、「自分伝え合う生徒の育成~多様な意見が適切な表現で飛び交う授業を目指して~」を目標に掲げ研究を進めております。教職員が体調不良で不在のため、小林教頭と添谷教務主任が理科の授業を担当しております。豊富な経験を生かし、生徒たちの目が輝く授業が行われておりました。身を乗り出すほど真剣な生徒たちの授業態度に感動を覚えました。

【校長室よりNo.136】子どもたちの笑顔のために

9月2日、令和6年度第二学期始業式でした。長かった夏休みが明けたことに加え、宿題のことや友人関係などで悩みや不安を抱えたまま、この二学期を迎えた生徒もいるはずです。そんな不安等を吹き飛ばしてあげようと、NFA(中村中学校父親の会)の方々のご厚意により、昼休みから5校時にかけて、全生徒にかき氷を配布いたしました。台風一過の晴天の下、生徒たちは満面の笑顔でかき氷を頬張っていました。NFAの方々も、「このような活動で生徒たちが笑顔になってくれるのなら本望です。」「是非とも、いつまでもこの活動を続けましょう。」と話して下さいました。

 

【校長室より 135 】栃木県少年の主張発表芳賀地区大会

8月22日、栃木県少年の主張発表芳賀地区大会が行われました。中村中からも1名の生徒が学校を代表して出場しました。残念ながら県代表こそ逃したものの、原稿を見ることなく、堂々と自分の考えを主張してくれました。その姿は誇らしく、輝いて見えました。これまでの努力に心からの敬意を表します。

【校長室より No.134 】夢の全国の舞台・全国中学校陸上大会

8月17日~20日にかけて、福井を会場に全国中学校陸上大会が開催されました。中学校で部活動に青春の汗を流す生徒達にとって、全国大会は夢の舞台です。その全国大会に、中村中学校陸上部から4名の生徒が出場しました。全国大会に出場するには、全国標準記録を突破する必要があり、その標準記録が大きな壁となっています。その高い壁である標準記録を突破した4名の選手は、福井の地でその力を遺憾なく発揮してくれました。

【校長室より No.133 】関東大会での中村中生徒の活躍

8月7日・8日にかけて、関東中学校陸上大会が東京都の駒沢オリンピック競技場で開催されました。中村中学校からは、5名の生徒が出場し、その力を遺憾なく発揮してくれました。女子円盤投げで4位入賞、男子円盤投げで3位入賞にも輝きました。8月17日から福井県で行われる全国中学校陸上大会にも4名の生徒が出場します。全国大会での活躍も大いに期待されます。

【校長室よりNo.132】信じること

本日の第一学期終業式では、「信じること」をテーマにお話をしました。「自分を信じること」「家族を信じること」「友達を信じること」「結果を信じること」で、幸せな時間を過ごしてほしいとのメッセージを送りました。自分を信じれば、苦難を乗り越えられます。生徒たちを最も大切に思う家族を信じることで、安心感が生まれます。友達を信じることで、多様な価値観を認める力が身につきます。そのように自分の周囲の人たちを信じることで、反対に周囲に人から信頼され、結果として幸せな時間が舞い降りてきます。二度とない青春の夏休みを、幸せに包まれ、有意義に過ごしてくれることを願います。

【校長室よりNo.131】達成する喜び

今年度も保健体育の水泳の授業に時々参加し、25mを自力で泳げない生徒の指導をさせていただきました。何とか中学校のうちに泳げるようになってもらいたいという思いで、大声で声をかけながら指導をいたしました。かけ声の下、何とか25mを泳ぎ切ると、見学している生徒を含め、たくさんの生徒が自然と拍手を送ってくれました。多くの生徒が、「生まれて初めて25mを泳ぎました。」と喜びを表現してくれました。生徒に応じた適切なハードルを設定し、励まして達成させ、自己肯定感を高める活動。教育の素晴らしさを改めて再確認した時間でした。

【校長室よりNo.130】新設されたパソコン&国際理解部

今年度、生徒数増加に伴い、バドミントン部とパソコン&国際理解部を新たに設置しました。下の写真は、パソコン&国際理解部の活動の様子です。7月のグレンドーラ市サンドバーグ中の来日に向けて、PCの技術を活用してポスターを作成していました。演奏会に向けて一生懸命に練習する吹奏楽部、それぞれの思いを巧みに表現するアート部、そしてPCの知識と技術を駆使し、国際理解に励むパソコン&国際理解部。中村中学校の文化的部活動も、活性化の一途をたどっています。

【校長室よりNo.129】生徒が目を輝かせる探求

【校長室よりNo.114 】「探究心に火をつける」、【校長室よりNo.125】「生涯にわたって学び続けることの大切さ」でもお伝えしましたように、新しく生まれ変わった『総合的な学習の時間』は、どのカテゴリーも生徒たちがキラキラと目を輝かせて、自分が興味を持ったテーマについての調べ学習がスタートしました。例えば、音楽の部屋では、「クラッシック、アコースティック、エレキの3種類のギターの特徴」について実際に音を出している生徒がいました。英語の部屋には、「ブラジルの文化」について調べる生徒がいたり、「ラテン語を語源とする言語の特徴」について調べる生徒がいたりしました。また、体育の部屋では、「スポーツメンタリスト」について将来の職業希望を兼ねて調べる生徒がいました。改革をした中村中の総合的な学習の時間は、まだまだ課題こそあれど、生徒の目が輝く総合的な学習の時間になったことは感じ取ることができました。

【校長室よりNo.128】地域に根ざす人と人の絆

7月14日の中村夏祭り・7月27日の真岡夏祭りに向けて、7月2日に中村八幡宮神輿愛好会の方々が、とんぼ縛りと神輿担ぎの指導においで下さいました。とんぼを縛りながら、談笑する愛好会の皆様を見ていて、御神輿を通して築かれている深い絆を強く感じました。自ら手を上げて集まってくれた中村中学校の生徒たちも、愛好会の方々のご指導を受け、楽しそうに神輿を担いでいました。御神輿を担ぐことだけが目的なのではなく、このような共同作業を通して地域に根ざした人と人との絆が築かれることが目的なのだと再確認した時間でした。

 

【校長室よりNo.127】涙が物語るもの

6月28日から30日にかけて、芳賀郡市中学校総合体育大会各種大会が開催されました。3年生にとっては最後の大会。3年間、練習に励んできた成果を発揮する勝負の時でした。中村中は、卓球の個人戦とダブルス、女子ソフトテニスの個人戦、特設柔道部の個人戦が県大会への出場権利を獲得しました。それ以外の部は、まさしく死闘を繰り広げ、惜敗を喫する結果となりました。試合が終わった後、涙を流す生徒たちを見て、涙を禁じることができまんせんでした。そして、一人涙する顧問。部活動の地域移行が叫ばれる中、生徒たちのために情熱を持って放課後や土日を捧げてくれた教員たちの存在を誇りに思いました。この総体で流した涙には、とてつもない大きな意味があるように思います。生徒たちは、生涯忘れることのない、かけがえのない経験をしました。そしてそれを支えて下さった保護者の方々にも心から感謝の気持ちをお伝えいたします。

【校長室よりNo.126】誰もが安心して通える中村中であるために

6月19日に、生徒会が企画・立案した「いじめ防止サミット」が開催されました。今年度は、SNSを題材にしたいじめ事案をもとに、1年生から3年生が縦割りに分かれ、話し合いを行いました。どの教室のグループも、3年生がリーダーシップを発揮して話し合いを進行しており、自覚の高さを伺うことができました。話し合いの後は、各クラスを担当した生徒会役員生徒が、話し合われたことを全校生徒に発表してくれました。SNSによる誹謗中傷を含め、いじめは誰もがいけないことであることは認識しています。大切なことは、それを行動に移せるか否かです。このいじめ防止サミットを通して、中村中生徒全員が「いじめを絶対にしない」ことを行動で証明してくれること、結果として全ての生徒が安心して通える中村中になることを切に願います。

【校長室よりNo.125】生涯にわたって学び続けることの大切さ

すでにお知らせの通り、中村中学校の「総合的な学習の時間」は、昨年までと抜本的に改革し、生徒が意欲を持って主体的に取り組み、最終的には生涯にわたって学び続ける意欲や能力を育成しようと取り組んでおります。先週の総合的な学習の時間では、生徒が選んだ教科の部屋に分かれ、担当教諭の助言をもらいながら、研究に耐えうるテーマについて考えていました。以下は、その時の生徒たちのコメントです。

「将来、海外に行くまたは海外で働きたいという希望があるので、英語科を選びました。ニュージーランドで働いている親戚がいるので、ニュージーランドについて細かく調べたいと思っています。」

「現在、本気で野球をやっており、高校ではすぐにでも試合に出たいtと考えている。高校で必要な体力や筋力について調べ、できれば自分自身で実験もしてみたいと考えている。」

「陸上に打ち込んでいるが、身につけた技能を発揮するにはメンタルが必要だと感じている。スポーツ選手のメンタルについて徹底的に調べたいと思っている。」

「昨年度、理科研究での実験で原因が分からない現象があった。再度、丁寧に実験を繰り返してその原因を突き止めたいと思っている。」

 下の写真は、芝生の上などで見かける「ねじれんぼ」と呼ばれる花です。よく見ると、右巻きと左巻きがあるのがわかりますか?大人になっても知らないことってたくさんあるものです。故に、生涯学習が重要なのだろうと思います。

【校長室よりNo.124】歓声

本日、令和6年度最初の水泳の授業が行われました。最初の授業では、プールの安全について校長からお願いをしました。そして、本日は2名の保護者の方々が、生徒たちの安全確保のために、お忙しい中、水泳の授業を見守って下さいました。そのおかげで、生徒たちの「歓声」を聞くことができ、素敵な一日となりました。

【校長室よりNo.123 】融和的で和やかな時間(子育てティールームの様子)

6月11日に、最初の「子育てティールーム」にお二人の保護者の方々がおいで下さいました。約1時間、学校の様子や部活動のこと、子育ての難しさなどについて、お茶を飲み、お菓子を食べながら楽しくお話をしました。企画してはみたものの、こんなにも融和的で和やかな時間が過ごせるとは思ってもおらず、本当に素敵な時間でした。中村中学校は、「子どもを主語にした融和的対話」を合い言葉に、保護者の皆さんとしっかりと手を結んで大切な生徒たちの成長を応援します。どうぞ遠慮なくティールームにいらして下さい。

 

【校長室よりNo.122】豊かな表現力

真岡市役所の1階に「よい歯の作品コンクール」で入賞した作品が飾られています。その中に、本校生徒の作品が含まれております。丁寧な描写、豊かな表現力で描かれた作品で、水彩画であることを疑うほどです。一筆一筆丁寧に表現した生徒に拍手を送ると共に、指導に当たった坂本教諭にも感謝します。

【校長室よりNo.121】美しい心・美しい歌声

本校は音楽室が1階にあり、音楽の授業の様子が聞こえてきます。今、どの学年も歌の授業を行っており、校長室まで美しい歌声が聞こえてきます。音楽担当の野中教諭も生徒と一緒に声を出しながら、美しい音楽を追究しています。校長室に聞こえてくる美しい歌声は、歌う生徒の美しい心を映しだしていることを感じます。こんな美しい歌声をBGMにして仕事ができることに心から感謝します。

【校長室よりNo.120】伝統の偉大さ

6月2日から4日にかけて修学旅行を実施しました。中村中学校は、伝統的にクリーン修学旅行と名して、全生徒が一針一針手で縫った雑巾を寄贈してきました。今年度で53回目となる伝統的な取組です。法隆寺・東大寺・三千院・延暦寺等で雑巾を寄贈し、僧侶の方々からありがたいお話をいただく生徒たち。改めて伝統の偉大さを実感した修学旅行となりました。中村中の職員玄関に飾られた【不滅の法灯】のレプリカが象徴するように、この素晴らしい伝統が不滅であることをひっそりと願いました。

【校長室よりNo.119】誰もが味わった幸せな時間(令和6年度運動会)

5月25日の運動会の閉会式で、「生徒の皆さんも、保護者の皆さんも、そして私たち教師も生涯忘れることのない幸せな時間となりました。生徒の皆さんに心から感謝します。」と伝えました。短い練習時間にもかかわらず、縦割りとなった各色事に、温かい声援を送ってくれた生徒たち。汗とほこりまみれになりながらも、終始笑顔で競技をしてくれた生徒たち。そして何よりも、自分たちが判断し、自分たちの手で運動会を作り上げた生徒たち。それを温かく見守る保護者とそのご家族。久しぶりにお会いした保護者の方もおられたようで、「大きくなったね。」と感動の再会をしたというお話も耳にしました。無限の可能性を秘めた中村中の生徒たちがプレゼントしてくれた幸せな時間は、生涯忘れることがないでしょう。

【校長室よりNo.118】地域とともにある学校が今ここに

5月25日に実施した4年ぶりの運動会。五月晴れの中、中村中学校には多くの笑顔があふれ、その笑顔は中村地区の人と人の絆を表すかのようでした。まずは、NFA(中村中父親の会)の方々が、かき氷を配布して下さいました。家族と一緒に来校してくれた弟さんや妹さん、そして卒業生にも振る舞われました。そして、中村夏祭り実行委員会の方々は、綿あめを配布して下さいました。満面の笑顔でかき氷や綿あめを頬張る小学生や中学生。子どもたちの笑顔は、私たち大人にとって最高のプレゼントです。地域と共にある学校が今ここに誕生したことを実感できた、生涯忘れることのない運動会となりました

 

魂のかけ声!

 最近授業をしていると校庭から驚くほどのかけ声が聞こえてきます!楽しげな、勇ましげな、気持ちの良いかけ声です。体育の先生に聞いてみると、「子供たちと一緒に、日本一のラジオ体操を目指している」と言います。子供たちの様子を見るとみんな本気だなと思います。

 団体種目、特に3年生男子の綱引きは、「入場を見るだけでも価値がある」と思えるほどのかけ声です。運動会当日、楽しみにしていてください。

【校長室よりNo.117】学校行事で育みたいもの

コロナ禍で遠ざかっていた運動会が、いよいよ25日の土曜日に実施されます。運動会のノウハウは、生徒たちも教員も忘れつつあり、課題山積の状況にあります。しかし、運動会を含めた学校行事で育みたいものは、「成功」ではなく、「経験」です。その経験も、教師などの大人の指示によるものではなく、主体的に考えた上での経験です。今年度の運動会は、縦割りの3色に分かれ、三年生がリーダーシップを発揮して取り組んでいます。写真は昼休みに行っている選抜リレーの練習の様子です。失敗もあるでしょう。しかし、生徒たちはその失敗から学ぶことも多いはずです。そんな目で運動会をご覧いただければと思います。

【校長室よりNo.116】運動会の復活

コロナ禍で開催されていなかった「運動会」が、5年ぶりに5月25日に開催されます。午前中のみの開催ですが、全員リレーなど従来の運動会が戻ってきます。本日より、学年ごとの練習が始まりましたが、今年度は縦割りで色別に分かれて競技することになります。楽しそうに練習する生徒たちの笑顔から、運動会当日がさらに楽しみになりました。

【校長室よりNo.115】大人顔負けの説明力

本日、令和6年度の生徒総会が行われました。生徒会本部役員の司会進行、議事進行、各種委員会からの説明と、いすれも大人顔負けの堂々とした説明でした。中村中学校を牽引する生徒たちの姿に、中村中の前途洋々たる未来を垣間見ることができました。

【校長室よりNo.114】探究心に火をつける

過日の保護者会でも説明しましたように、総合的な学習の時間を抜本的に改革し、各教科ごとの部屋に分かれて、生徒たちが自分で選んだ部屋で、自分で選んだテーマで徹底的に探求する取組をスタートしました。本日は、各教科ごとの説明(ガイダンス)が行われました。生徒たちは、「次の総合の時間が楽しみです。」と目を輝かせていました。生徒たちの探究心に火をつける総合的な学習の時間になるよう、教職員も一丸となって支援します。

 

【校長室よりNo.113】子育てティールームのご案内

昨日の保護者会でもご説明しました【子育てティールーム】について、再度ご案内いたします。思春期の子育てには、多くの悩みがあるものです。大切な子どもたちを共に手を取り合って育てるために、このティールーム開設を企画しました。特段の悩みでなくても、子育てについてお茶を飲みながら、気軽に話し合えればと思っております。お一人でも、数人一緒でも結構です。お気軽にご連絡下さい。

子育てティールーム.pdf

【校長室よりNo.112】期待に応えねば

少しだけ肌寒い雨の降る5月1日、授業参観・保護者会を開催しました。教室に入りきれないほど、多くの保護者の方々がご来校下さいました。これは保護者の方々のお子様への深い愛情と教育への高い関心の表れでもあると感じます。多くの保護者の方々のご協力に感謝すると共に、学校は保護者の方々の期待に応えるべく、教育効果を上げなければならないと強く感じました。

【校長室よりNo111】柏の葉のごとく

下の写真は中村中正面玄関前に植えられている「柏」の木です。通常、広葉樹は冬になると枯れた葉が落ち、春になると新しい芽を出します。しかし、柏の木は、葉が枯れても落ちることなく、新芽が出てくるとようやく枯れた葉を落とします。一説によると、そのような粘り強さから子孫繁栄などを願って5月の節句に食べる柏餅ができたとの説があります。急激な社会の変化により、予測不可能な時代となりましたが、中村中学校の生徒たちには、柏の葉のごとく、諦めずに粘り強く生きてほしいと願います。

【校長室よりNo.110】教師も学び・助け合う(バディシステム)

4月17日の職員会議の様子です。生徒たちや保護者の皆さんは、「職員会議ってどんな様子なの?」と思われることと思います。職員会議では、様々な行事や学習のことなどについて、教職員が真剣に話し合い、ベクトルを合わせて教育活動が展開されるように共通理解を図っています。教職員にとっての「学びの場」でもあります。中村中教職員は、「バディ」システムを導入しており、それぞれの職務の進捗状況や日頃の勤務態度、仕事の悩みなどについて助け合う取組です。写真は、職員会議に先立ち、バディで確認し合う様子です。とても和やかな雰囲気で、中村中教職員組織の結束を確認することができます。

【校長室よりNo.109】若きエネルギー

中村中の昼休みの校庭は、生徒たちの若きエネルギーに包まれています。昇降口で語らう生徒たち、ベンチに座って談笑する生徒たち、思い思いのスポーツを純粋に楽しむ生徒たち。そこにはまさしく「青春」と呼ぶにふさわしいエネルギーに満ちあふれています。校庭を歩いていると、「校長先生、一緒にやりましょう!」「その写真はHPですね。いつも見ていますよ。」と話しかけてもくれます。私の大好きな時間でもある昼休み。温かな日差しと共に、生徒たちの人としての温かさを肌で感じることができる時間です。

【校長室よりNo.108】心配り

下の写真は、正面玄関に飾られた花と栄光の碑の横に咲くかわいいチュリップの花です。これらは、学習支援をしている髙野先生が冬の寒い時期に球根を植えて下さったから咲いているものです。髙野先生の主たる業務は学習支援です。それでも、生徒たちの「心の教育」のために、自主的に環境整備にも尽力して下さっています。私はこれを、「気配り」ではなく「心配り」と言っています。他社への慈愛の心を配る。かわいいチュリップから、温かい心を感じる春です。

【校長室よりNo.107】最上級生としての資質

新学期が始まって間もない本日の朝、各クラスの様子を観察すると、さすが3年生のクラスは整然としており、どの学級も静かに読書をしていました。前日の清掃できれいになった黒板には、担任からのメッセージも書かれており、生徒と教師が心を一つにした教育活動が展開されていることを感じさせてくれます。令和6年度の中村中学校を牽引してくれる最上級生としての自覚を感じさせてくれる、素敵な朝でした。

【校長室よりNo.106】更なるリーダーシップを!

本日の入学式に続いて、1年生は早速、中学校では初めての給食でした。どんな様子で配膳しているのか、1年生のクラスを覗きましたが、どのクラスも素早く・整然と準備をしていました。それはそうです。各小学校で最上級生としてリーダーシップを発揮し、それぞれの小学校を支えてきた生徒たちです。小学校で培った自主性やリーダーシップをさらに伸ばしてくれそうな予感を感じ、嬉しくなりました。

【校長室よりNo.105】桜茶の意味

3月の卒業式、本日の入学式に際し、保護者の方々に受付で桜茶をお飲みいただきました。この桜茶は、昨年の4月に作ったものです。約500輪の桜の花を摘み、きれいに洗い、塩漬けにします。ある程度漬かったら、梅酢を入れて彩りをよくします。その後、1輪ずつ、ざるに広げて干し、最後はジッパーに入れて冷蔵庫で保管します。時間と手間を要する桜茶作りですが、この桜茶には意味があります。私たち教職員は、多くの生徒を対象に教育活動をします。しかし、保護者の方々は、我が子だけを見て子育てをします。その視点のギャップが隙間となり、互いの意見や考え方が食い違う場面のたくさん目にしてきました。私たち教職員も、かけがえのないたった一人の生徒であることを理解し、温かい心で接すれば、保護者の方々との隙間は埋まると考えます。多くの喜びと苦難を乗り越え、立派に成長したお子様の入学式や卒業式は特別なものです。ただの学校行事ではありません。そんな思いを込めて、心からお子様の入学や卒業をお祝いしたく、作成・準備した桜茶でした。

数人の保護者の方にメッセージを書いていただきました。                                「校庭に咲く満開の桜の花を見ながら、優しく香る桜の匂いで、心が和みました。とても素敵なお茶をいただけて嬉しく思います。」「思いがけない校長先生のお心遣いに嬉しく、心温まる気持ちになりました。娘の新たな門出の日に、幸せな時間をありがとうございました。」「お祝いの日に手作りの桜茶でお迎えいただき、とても嬉しく素敵なサプライズで、ありがとうございました。」

【校長室よりNo.104】自主の精神

中村中学校の正門に入ると、正面に「自主」と書かれた石が置かれています。長きにわたって先輩方から受け継がれてきた「自主の精神」は、脈々と中村中学校の生徒たちに引き継がれています。本日の午前中に、新任式と学年・担任発表を行いました。歓声と拍手の中、とても和やかな雰囲気に、心から中村中の生徒たちと共に過ごせることに感謝した時間でした。その後の入学式の会場準備も、新2年生・新3年生が主体的に取り組んでくれ、教師たちはその姿を温かく見守る様子が伺えました。まさに、【自主の精神】を体現してくれる中村中学校生徒たちの姿に感動しました。

【校長室よりNo.103】意欲が芽吹く春

令和6年度がスタートし、中村中学校にも生徒たちの活気あふれる姿が戻ってきました。どの部活動も、新体制の元、意欲的に取り組む姿が見られ、心が躍りました。桜の花や芝桜も生徒たちの頑張りを応援するかのように、きれいに咲き始めています。生徒たちが心を躍らせ、意欲が芽吹く春が中村中に訪れています。

※昨年度に引き続き、校長が感じたことや校長が見た学校の様子などを【校長室より】で発信いたします。

 

【校長室よりNo.102】令和5年度を終えるにあたり

実質上、3月29日で令和5年度を終えることになります。中村中学校に赴任するときは、不安半分、期待半分でした。しかし、今では残り一年で定年を迎えることを恨めしく思うほど、中村中学校を、そして中村中学校の生徒たちを大切に思う自分を実感します。月に一度の校長講話では、ほとんどが「心を大切にする」内容の話をしてきました。ダイバーシティの世の中で、もちろん個性は尊重されるべきですが、その個性が「個人主義」に傾きつつある現代において、人を大切にする気持ちが重要であるとの確信を持って、教育活動・学校経営を行ってきました。その中でも、『心配り』を大切にしたいという願いがあります。令和5年度を終えるに当たり、深いご理解と温かな視線で本校の学校経営を見守って下さった保護者の方々、地域の方々に改めて心からの感謝をお伝えしたいと思います。

【校長室よりNo.101】令和5年度離任式

3月29日、令和5年度の離任式を行いました。杉本教諭、菅野養護助教諭、磯用務員の3名の職員が、異動及び退職をしました。生徒代表から感謝の言葉と花束をいただき、3名の職員は涙をこらえて、笑顔で見送られました。中村中学校のために尽くしてくれた3名の職員に改めて感謝すると共に、新天地での活躍を祈っております。

【校長室よりNo.100】スポーツデー

3月19日、今年度最後となるスポーツデーを実施しました。全ての生徒が生涯にわたってスポーツを楽しむ基礎を培う目的で試行的に始めたスポーツデーですが、多くの生徒たちが楽しみにしていてくれ、写真からもその様子が伺えます。部活動も生涯スポーツの一環ではありますが、チャンピオンシップスポーツの要素もあるため、純粋に楽しむというには無理があります。迷いながら始めたスポーツデーでしたが、生徒たちが笑顔で楽しむ様子、教師と一緒にスポーツをする様子を見ていると、初めて良かったと思います。改善点をしっかりと洗い出して、次年度も継続していきたいと思います。

【校長室よりNo.99】関東選抜卓球大会

3月16日に、関東選抜卓球大会が宇都宮市日環アリーナで開催され、応援に行ってきました。この大会は、昨年実施された栃木県中学校新人卓球大会で上位入賞したチームに出場権が与えられるものでした。よって、関東各都県で上位入賞したチームが出場するレベルの高い大会でした。中村中学校女子卓球部は、予選リーグで東京都代表、埼玉県代表、神奈川県代表と対戦しました。いずれの試合も接戦に次ぐ接戦でした。予選最後となった神奈川代表との戦いも、ファイナルまでもつれ込む試合ばかりでしたが、粘りに粘って見事に勝利しました。決して諦めずに、粘り強く試合を進める中村中女子卓球部の選手たちは、コートで輝いていました。

【校長室よりNo.98】卒業式を終えて想うこと

3月8日、雪の降る冷たい空気の朝でしたが、卒業式が始まる頃には日差しが差し始め、卒業生が退場するときには温かな日差しが、103名の卒業生を祝福してくれました。厳粛な中にも感動あふれるとても素敵な卒業式でした。出会ってたったの1年間でしたが、純粋な心の大切さを教えてくれた卒業生たちでした。卒業式が終わり、いつも通りに、朝の立哨をしていると、決まった時間に来るはずの生徒が登校しないことに気づかされます。ふとした瞬間に、明るくて人なつこい生徒たちが卒業してしまった寂しさを感じます。こんなにも素敵な生徒たちに出会える「教師」という職業に、改めて感謝する瞬間でもあります。103名の卒業生の限りない未来が、必ずや輝くことを祈っております。そして、いつの日かお会いできたら嬉しいと思います。

【校長室よりNo.97】啓蟄

3月5日は、二十四節季の【啓蟄】の日で、「大地が温まり冬眠をしていた虫が穴から出てくるころ」を意味すると言われています。明日はいよいよ栃木県立高校の学力考査です。そして、3月8日は卒業式。これまで中村中を支えてくれた103名の3年生に素敵な春が訪れることを願ってやみません。(写真は、春の息吹を感じさせてくれる芽を出したチューリップと必死につぼみを膨らませる校庭の桜です。)

【校長室よりNo.96】笑顔の対話

本日、1・2年生の授業参観と保護者会を実施しました。1年生は総合的な学習で調べた内容をプレゼンしました。2年生は進路の学習として、高校の特色等をグループで発表しました。また、年度末でお忙しいにもかかわらず、多くの保護者の方々にご来校いただき、さらには、保護者会にも参加して下さいました。両方の学年の保護者会で挨拶をさせていただきました。保護者の皆様が笑顔で私の話を聞いて下さるので、準備した読み原稿から外れて、感じていることをストレートにお話しさせていただきました。保護者の方々の前で話をすることは緊張するものですが、中村中のように笑顔で受け止めて下さると、私たちも心を開いて話せるのだと感じました。

 

【校長室よりNo.95】学びに向かう朝

下の写真は、2月27日の朝の学習の様子です。どのクラスも、静寂の中で一生懸命、学習に取り組んでいました。冷たい風の吹く朝でしたが、生徒たちが楽しい時間と学習する時間のメリハリをつけて取り組む姿に、背筋が伸びる思いでした。特に3年生の取組は、受検に向かう意気込みが感じられました。明日(2/28)が茨城県立高校入試、3/6が栃木県立高校入試です。これまでの努力の成果を十分に発揮することを心から祈っております。

【校長室よりNo.94】スポーツを生涯にわたって楽しむ

昨日は、3年生にとって最後となるスポーツデーでした。中村分館体育館で行われている3年生のバドミントンに参加し、生徒たちと一緒に汗を流してきました。勝ち負けにこだわることなく、純粋にスポーツを楽しみ、満面の笑顔でプレーする3年生の姿を見て、改めてこのスポーツデーに取り組んでよかったと感じました。3年生からも、「もっと早くからスポーツデーをやってほしかったです。」という声が上がっていました。3年生にとっては最後のスポーツデーとなりましたが、これらの体験を通して、生涯にわたってスポーツを楽しみ、心身共に健康な生涯を歩んでくれることを願っております。

【校長室よりNo.93】梅の花たちも応援しています

2月らしくない、暖かい日が続き、正門の梅の花も一斉に花を咲かせました。厳しい寒さを乗り越え、必死につぼみを膨らませてきた梅の花。今、まさに受験に向かう3年生の姿を想像します。栃木県立高校入試まで、残すところ3週間弱となりました。3年生のこれまでの努力が、中村中の梅の花と同じように見事に花を咲かせることを祈っています。

【校長室よりNo.92】プロの教師になる

令和5年度・令和6年度の二カ年にかけて、真岡市教育委員会指定学力向上推進研究指定校として、研究を進めております。テーマに「自分の言葉で伝え合う生徒の育成~多様な意見が適切な表現で飛び交う授業を目指して~」を掲げ、全ての授業において、生徒の表現力を高める授業を展開しております。昨日は、真岡市教育委員会の指導主事5名が来校し、1学年の国語、2学年の英語の授業を本校全職員と共に参観して下さいました。1年生の国語の授業は、箱根駅伝一日目の2社の新聞記事を題材にし、記事の視点の違いに視点をあてて考察する授業でした。2年生の英語は、生徒が興味を持った内容について、生徒からアンケートを実施し、その結果等について英語でプレゼンする授業でした。いずれも、場の設定や授業内容を工夫しており、生徒の表現力を高めるための創意工夫がなされていました。授業参観後は、授業研究会とテーマの達成に向けた今年度の成果と課題を確認しあいました。一言で「教師」といっても、数年しか経験していない教員もいれば、30年を超えるベテラン教員もいます。多様な経験年数や価値観を持った教員が、それぞれの教育観を出し合うことで、より多様な意見が生まれます。中村中学校は、プロの教師になるべく、研鑽を重ねています。

【校長室よりNo.91】教育愛

昨日からの雪の影響で、生徒が登校する校舎北側は雪で真っ白でした。生徒の登校時刻を遅らせましたが、本校の教職員は出勤時間よりも早く出勤し、誰に言われることなく生徒が登校する場所の雪かきを行っていました。勤務時間とか義務とかではなく、崇高な教育愛がなせる行動だったと、校長として嬉しく思いました。

【校長室よりNo.90】成長を確信する

明日の立志式に向け、本日の5校時目には2年生の決意発表の練習が行われました。椅子に座る様子からも緊張感が漂っており、決意発表もとても立派でした。明日の立志式では、成長した2年生の姿をお見せできると確信します。どうぞよろしくお願いいたします。

【校長室よりNo.89】クラリネットリサイタルのご案内

中村中学校を卒業した阿嶋優希さんがクラリネットリサイタルを行います。日時は、2024年2月11日(日)14:00開演です。入場料は、大人:1000円、小人:500円です。チケット等の詳細は真岡市文化課(83-7732)にお問い合わせください。中村中学校卒業生の活躍を嬉しく思います。

【校長室よりNo.88】生徒が創り上げる中村中学校

「ブラック校則」という言葉を頻繁に耳にするようになりました。中村中学校では、時代の流れと社会全般で通用する校則「ルールとマナー」について、生徒会を中心に話し合いを重ねてきました。生徒会の話し合いで決まった校則は、全校生徒にパブリックコメントとして公開し、意見をあげてもらい、再度検討会を行い、新たな「ルールとマナー」が決まりました。詳細は、本校HPの「生徒会」のページに掲載してあります。生徒会の話し合いもとても活発に行われ、様々な議論がなされました。さらには、パブリックコメントでもいくつかの改善案が出されました。まさに、生徒たちの手で創り上げた校則となりました。創造的で主体的な取組をしてくれた生徒会の皆さん、そして自分事として考えてくれた生徒たちに心からの敬意を表します。

【校長室よりNo.87】新しい伝統

2月2日に実施する立志式に向け、1年生が会場準備を行いました。【校長室よりNo.84 潜在する能力】でもお伝えしたように、これまで教師の指示に従って行っていた準備を、生徒たちが主体的に判断して取り組んでいました。前回経験したこともあり、ゼッケンをつけたリーダーの生徒たちが的確に指示を出し、格段に効率よく準備が進んでいました。立志式を実施すること自体に大きな意義がありますが、準備においても生徒の生きる力を伸ばすことができたように思います。新しい伝統を築いた1年生に心からの拍手を贈ります。

【校長室よりNo.86】地域と共にある学校

1月29日、1年生の家庭科の授業で調理実習が行われました。ご存じの通り、調理実習は生涯にわたって生きるために必要な直接的な知識や技能を学ぶことができます。しかし、包丁を使ったり火を使ったりするため、危険も伴います。家庭科担当教諭一人で、安全かつ効果的な調理実習を運営するのは非常に困難です。本日は、鈴木さん・奥田さんの2名の方が調理実習の支援に来て下さいました。安全な包丁の使い方、ほうれん草のゆで方、肉の焼き方などを丁寧にご指導して下さいました。中村中学校は、「地域と共にある学校作り」を推進しております。調理実習だけでなく、ほかの場面でもご協力いただける場合は、ご連絡ください。

【校長室よりNo.85】融和

昨日、中学校説明会を開催しました。緊張の面持ちで参加してくれた現在の小学6年生ですが、話を聞く姿勢も態度も素晴らしく、授業参観も整然としており、素晴らしい新入生を迎えることができることを嬉しく思います。また、保護者の方々も頷きながら話を聞いて下さり、質問なども丁寧にして下さり、「融和的」な雰囲気に包まれた説明会となりました。人数が大幅に増加する中村中ですが、4月が待ち遠しく感じた説明会でした。

【校長室よりNo.84】潜在している能力

1月15日は、中学校入学説明会が行われます。それにあたり、朝から1年生が会場の準備を行ってくれました。これまでの行事等の会場準備は、教員が一つ一つ指示をし、その指示に従って生徒たちが活動していました。しかし、今朝の1年生は、ゼッケンをつけた各クラスの代表生徒が、会場図やマイクを持って指示をし、生徒たちが動くというものでした。確かに教師が指示をした方が効率よく準備ができるのかもしれません。しかし、生徒自身が判断し、生徒同士で話し合い、いかにして効率よく会場準備を行うかといった能力を高めるのも学校教育の役割です。生徒たちの中に潜在している能力を開花させる会場準備の姿に、生徒たちの限りない可能性を感じました。

【校長室よりNo.83】寒さを忘れさせてくれる温かさ(2024年のスタートにあたって)

1月9日、2024年のスタート、そして令和5年度三学期の始業式の日でした。12月の暖かさとは打って変わって、張り裂けるような空気の冷たい朝でした。立哨指導をしていても、手足が悴んできます。しかし、そんな寒さはいつの間にか感じなくなっていました。「おはようございます。今年も頑張ろうね。」と生徒たちに声をかけると、「ありがとうございます。」「頑張ります。」と笑顔で答えてくれる中村中の生徒たち。生徒たちの「人」の温かさは、1月の厳しい寒さを吹き飛ばしてくれました。素敵な2024年の始まりに、感謝した一日でした。

【校長室よりNo.82】全ての方々に感謝して(2023年を終えるにあたり)

本日で令和5年度第二学期が終了するとともに、2023年が終わりを迎えようとしています。終業式の式辞でも生徒たちに伝えましたが、4月に中村中に始めてくるときは、期待半分・不安半分でした。しかし、素敵な笑顔の生徒たち、真剣に授業を受ける生徒たち、部活動に汗と涙を流す生徒たちとの日々が、全ての不安を取り払ってくれ、今では毎日が楽しみの連続となっています。そんな生徒たちはもちろんのこと、いつも温かく見守って下さった保護者の方々、地域の方々、そして共に生徒の幸せを願い取り組んだ教職員、全ての「ひと」に感謝をし、2023年をしめくくりたいと思います。

【校長室よりNo.81】ねぎらいの言葉を添えて(通知表の手渡し)

令和5年度第二学期の終業にあたり、各クラスでは担任から通知表が手渡されました。本校は所見がありませんが、各担任は手渡しながら長かった2学期の活躍をねぎらったり、学習へのアドバイスをしながら手渡していました。生徒と担任との心の絆を感じた時間でした。

【校長室よりNo.80】徳のある行動

本日の終業式にあたり各種表彰伝達を行いました。その最後に、地域の子どもを救った2名の生徒に感謝状を贈りました。11月1日の放課後、2名の生徒が自転車をこいでいると、屋根の上にいる幼児2名を発見しました。そのまま通り過ぎることもできたはずですが、その2名の生徒は勇気を持って玄関のベルを鳴らし、幼児が屋根の上で遊んでいることを伝えてくれたのです。そのお母さんから学校にお礼の電話を頂き、そのことが判明しました。個人主義が横行し、個人の「得」を求めがちな時代ですが、「徳」のある行動をしてくれた生徒たちに心からの敬意を表します。

【校長室よりNo.79】子どもの心に火をつける(授業参観より)

12月21日は、2年生の英語の授業を参観しました。ユニバーサルデザインについて英語でプレゼンテーションをする授業でした。それぞれが考えたユニバーサルデザインについて、グループ内で発表し、グループで選ばれた生徒が全体の前で発表する授業でした。プレゼンをする際のポイント、聞く側の反応に関するポイントを確認すると、生徒たちは必死に練習し始めました。そして、発表もジェスチャーを交え、それぞれが工夫をしてプレゼンをしていました。アメリカの教育学者であったウィリアム・ウォードは「平凡な教師は言って聞かせる。 よい教師は説明する。 優秀な教師はやってみせる。 しかし最高の教師 は子どもの心に火をつける。」と言っています。教師が説明するよりも、生徒の学ぶ意欲に火をつけることが重要であると理解できます。そんな言葉が脳裏をよぎる英語の授業でした。

【校長室よりNo.78】本気でスポーツを楽しむ(授業参観より)

12月20日は、3年生の体育の授業も参観しました。3年生は種目選択制で、バスケットボールの授業を参観しました。3年生徒ともなると、男女の体格差があり、バスケットボールのような接触型の球技は難しい面もありますが、中村中の生徒たちには無用の心配でした。マンツーマンとゾーンの守り方をチームで話し合って決め、どのチームもチームで決めた方針にそってプレーしている姿が印象的でした。本校にはバスケットボール部がありませんが、体育の域を超えた本気でスポーツを楽しむレベルの高い授業でした。

【校長室よりNo.77】芸術(音楽)を自分のものに(授業参観より)

12月20日は、3年生の音楽の授業を参観しました。音楽鑑賞の単元でしたが、これまでに経験してきた鑑賞とは一風違った授業でした。生徒たちは、まずあるオーケストラの演奏動画を見ます。驚くべきは、生徒にはその曲名が知らされておらず、曲を聴いて生徒たちがその曲名を想像するという授業でした。曲の中には、犬の鳴き声のようなものが聞こえたので、私も犬にかかわる曲を想像しました。あるグループは、「101匹の犬」という題名を発表し、あるグループは猫に関わる題名を発表していました。正解は、「ワルツイング キャッツ」でしたが、生徒たちの豊かな想像力が遺憾なく発揮された音楽の授業でした。

【校長室よりNo.76】生涯に渡って健康であるために(スポーツデー)

12月11日、「スポーツデー」と称し、全校生徒が様々なスポーツを楽しむ取組を行いました。近年、子どもの運動を取り巻く環境の二極化が問題となっております。日常的に運動をする子どもと体育の授業以外は運動をしない子ども、さらには、運動をしていても特定の種目に特化しており、総合的な運動能力が育っていないことが問題と考えられます。それらの課題に対応すべく、中村中学校では「スポーツデー」と称し、全校生徒が様々スポーツを楽しみ、生涯にわたって運動に親しむ基礎作りとなる取組を行いました。保護者の方々もボランティアで参加して下さり、一緒に汗を流し、純粋に運動を楽しんで下さいました。心地よい汗を流した生徒たちは、「来月も是非やって下さい。」「やったことのない種目をやりましたが、難しかったです。」「とても楽しい時間をありがとうございました。」といった感想を述べてくれました。

【校長室よりNo.75】洞察力・思考力(授業参観より)

12月11日は、2学年の社会科の授業を参観しました。江戸時代から明治時代になったことによる変化について、自ら調べ考える授業でした。特に興味深かったのは、写真にもある一枚の絵から明治時代の変化を見つける活動でした。生徒たちは、ひたすらに一枚の絵を見つめ、江戸時代との違いを見つけようとしていました。ただ単に知識を埋め込むだけでなく、洞察力や思考力を高めることのできる社会科の授業でした。

【校長室よりNo.74】百聞は一見にしかず(授業参観より)

12月8日は、1学年の理科の授業を参観しました。光の屈折について学ぶ授業でしたが、姿見を使って自分から見える友達を確認したり、レーザー光と鏡が一体となった実験器具を使ったりしながら屈折について楽しそうに学んでいました。理科の授業では、実験が非常に重要になります。しかし、実験をするには準備や片付けがあり容易ではありません。理科を担当する教師の理科教育への熱意を感じる授業でした。

【校長室よりNo.73】支え合う

今年度の牧が丘祭に際しましては、PTAバザーにご協力いただきありがとうございました。たくさんの物品をご寄付いただき、盛況のうちに終えることができました。PTA会長及び役員の方々と協議した結果、売れ残った物品は真岡市内にある児童養護施設:あかつき寮に寄付することになり、昨日、高橋PTA会長様と一緒に寄贈してきました。毛布類やタオル類、洋服などを寄贈しましたが、とても喜んでいただきました。使用する子どもたちの心が温まり、中村中学校の心の温かさを伝えることができたなら幸いです。

【校長室よりNo.72】放射線を学ぶ

本日の3年生の理科の授業は、「放射線」についての学びでした。理科担当教員のアイデアで、日本原子力文化財団より講師を派遣していただき、放射能について学びました。東日本大震災における福島原発事故以来、放射能という言葉を頻繁に耳にするようになりました。しかし、その詳細や危険性について学ぶ機会は多くはありません。3年生の生徒たちは、様々な実験を通して放射能の実態について学んでいました。

【校長室よりNo.71】意見が言い合える場(授業参観より)

12月5日は、3年6組の授業を参観しました。理科の授業で、「動物の仲間について学習しよう」というテーマでしたが、生徒たちは教師の問いに対して、次々と発言し、写真のように黒板に自分の意見を書いていました。自分の考えを積極的に発言でき、活字で表現できる授業。生徒たちの活躍が目立った素敵な授業でした。

【校長室よりNo.70】さざんかが出迎える

12月に入り、寒さが本番になり冬らしくなってきました。中村中学校の東側にはさざんかの垣根があります。NFA(中村中学校父親の会)の方々が夏にきれいに剪定して下さったおかげで、きれいな花を咲かせています。そして、そのきれいな赤と白のサザンカの花たちは、素直で優しい中村中の生徒たちを出迎えてくれています。地域の方々に支えられ、美しい花が出迎えてくれる中村中学校。日々の幸せに感謝します。

【校長室よりNo.69】教師も本気で(学力向上推進研修より)

この【校長室より】でも、各教職員の授業を参観した様子を掲載しておりますが、12月1日は、真岡市教育委員会指定の学力向上推進研究に際する研究授業が行われました。1学年の英語の授業と2学年の国語の授業を全教職員が参観し、放課後にそれぞれの授業に関して、意見交換をしました。特に、「多様な意見を適切な表現で飛び交う授業を目指して」をテーマに、授業形態や教材、発問の仕方などについて、時間を忘れて熱心な話し合いが行われました。生徒たちが生涯にわたって行く抜くための学力を身につけるためには、学校でのより質の高い授業と家庭での学習の質と量の確保が欠かせません。「教師も本気で」学ぶ中村中学校教職員の姿を見ることができ、校長として嬉しく思いました。

【校長室よりNo.68】主体的に学ぶ姿(授業参観より)

12月1日には、2学年の国語の授業を参観しました。平家物語の那須与一が登場する場面の学習で、情景や言葉、様子などから那須与一の心情を読み取る授業でした。静寂の中、2学年の生徒たちは、集中して前後の文章から与一の心情を読み取っていました。生徒たちが声を上げて発表する場面は少ない授業でしたが、それ故、生徒たちが主体的に学ぶ姿を見ることができた、落ち着きのある授業でした。

【校長室よりNo.67】秘めたる力(マイチャレンジより)

11月27日からの3日間、2年生がマイチャレンジとして、多くの事業所で職場体験をさせていただきました。私も公的機関を除く全ての事業所に出向いて、生徒たちの様子を見させて頂きました。どの事業所でも、全ての生徒たちが一生懸命に活動していました。特に印象的だったことは、普段の学校生活では見ることのできない生徒たちの姿でした。高齢者に積極的に声をかけたり、自主的に作業に取り組んだりする姿を目の当たりにして、生徒たちの「秘めたる力」を確認することができ、とてもうれしく思いました。ご協力頂きました各事業所の皆様に、心から感謝いたします。

【校長室よりNo.66】できる限りのサポート(3年生の受験に向けて)

いよいよ今週から12月に入ります。3年生にとっては、受験勉強に本腰を入れる時期となりました。生徒たちの頑張りが一番必要ですが、私たち教職員としてもできる限りのサポートをと考え、11月27日から昼休みに「数学友の会」(根本学年主任が命名しました。)をスタートさせました。これまでに蓄積してきた数学の入試問題を、カテゴリーごとにやっていこうというものです。昨日も今日も、約20名ほどの3年生が参加してくれ、一生懸命数学の問題を取り組んでいました。昼休みは友達と遊びたい時間でもあります。毎日ではなくとも、時々一緒に勉強して、数学の点数を上げてもらえたらと思っています。

 

【校長室よりNo.65】楽しい給食

本日から、3年生徒との会食を始めました。コロナ禍から学級でも黙食を推進してきました。インフルエンザも含めて感染のリスクがなくなったわけではありませんが、卒業までに全ての生徒といろいろな話ができればと思い、スタートしました。日頃、校長は生徒よりも30分ほど早く給食を食べます。「験食」といい、生徒たちが食べる給食の安全を確認するために、いつも一人で食べています。会食の期間は、教頭先生に験食をお願いし、3年生4人ずつと一緒に給食を食べました。最初だったこともあり、緊張気味の3年生は言葉少なでしたが、それでも日常のたわいもない会話を楽しみながら給食を食べました。ひとりぼっちではない、3年生との楽しい給食。毎日が楽しみです。

【校長室より No.64】教師力で授業を作る(授業参観より)

11月24日は、1年生の国語の授業を参観しました。古典の授業で、読み取りにくい古典仮名遣いを繰り返し繰り返し群読(集団で読む)をして、音として覚えようとする授業でした。驚くべきは、教師は教科書も見ずに、範読(生徒の模範となって先に読む)をしているのです。「プロの教師だな。」と驚いた瞬間でした。経験と綿密な授業の準備によって作られた、流れの良い国語の授業でした。

【校長室よりNo.63】アクティブ・ラーニング(授業参観より)

11月15日は、1学年の英語の授業を参観しました。ALT(アシスタントイングリッシュティーチャー)と一緒に、ほとんどが英語で行われる授業でした。「Which do you like」の文を学んでいましたが、先生とALTとの楽しい英語での会話を参考にして、生徒同士も楽しそうに英語での会話を楽しんでいました。授業終了後の生徒たちは、「50分間の授業があっという間だった。」と話すほど、授業の流れが良く、アクティブな授業でした。生徒たちは、「生きた英語」を学んでいることを確認しました。

【校長室よりNo.62】学びに向かう集団(授業参観より)

11月14日は、3学年の英語の授業を参観しました。各種学力調査で課題に挙げられている、「英作文」から授業が始まり、地震が起きたときの対応について英語で説明する授業でした。さすがは三年生。真剣に考え、書き、話し合う姿は、栃木県が目指す「学びに向かう集団」そのものでした。そして、その雰囲気を作るのは、教師の授業構成力によるところが大きいことも感じました。

【校長室よりNo.61】ざわつく国語(授業参観より)

昨日は、1年生の国語の授業を参観しました。古典の授業で、中学生にとっては非常に難しい内容です。しかし、この授業は、国語の授業にしては生徒がざわついています。そのざわつきは、無駄話をしている訳ではなく、教師が出した課題に対して、やりたくてやりたくてざわついていたのです。「かかとふナカー」という人物からの古典仮名遣いで書かれた手紙を解読するというないようで、生徒たちは教師の指示さえも待ちきれずに、解読をし始めていました。このようなざわつきは、生徒たちの学ぶ意欲がどれぐらい高かったかを示すものです。私もつい生徒たちと一緒に考えてしまうほど、興味のある授業でした。

【校長室よりNo.60】潔さ

11月11日に、栃木県中学校駅伝競走大会が那須のが原公園で開催されました。中村中女子駅伝部は、芳賀地区大会で2位でゴールしましたが、走路違反のためオープン参加となり、県大会出場は叶いませんでした。多くの涙を流した生徒たちでしたが、次の行動は芳賀地区を代表して出場する4校に激励のメッセージを贈ることでした。前日に生徒たちから手渡された4枚の色紙を持って、那須のが原公園に行きました。本来ならば中村中の生徒が立っているはずのスタートラインを見つめながら、那須の冷たい風を受け、一人涙を流してきました。そして、生徒たちがしたためた色紙を4校の生徒に渡すと、どの学校の生徒も本当に喜んでくれました、「中村中って、なんて素敵な学校なんでしょう。」とうれしい言葉もいただきました。[潔い]を辞書で引くと、道徳的に素晴らしいこと と書かれています。清らかな心で、道徳的に素晴らしい行動を選択してくれた中村中の生徒たちを誇りに思う瞬間でした。

【校長室よりNo.59】地域で育つ

11月5日に、中村公民館祭りが開催され、オープニングセレモニーの中で、中村中学校吹奏楽部がステージで演奏しました。地域の方々に見守られながら、生き生きと演奏する本校吹奏楽部の生徒たち。生徒たちが、地域の方々に見守られながら、地域で育っていることを再確認する時間でした。演奏後は拍手喝采で、地域の方々が、「中学生の演奏って上手なんだね。」と話をされており、うれしく感じました。

【校長室よりNo.58】世界共通の教育

この写真は、サンドバーグ・ミドルスクールの体育館に掲示されているメッセージです。[Responsibility]責任感[Respect]尊敬[Integrity]誠実さ[Compassion]思いやり[Initiative]意思表示・積極性[Perseverance]忍耐[Concientious]良心的[Adaptability]適応力[Creativity]創造性 という意味です。日本の多くの小中高校で学校目標としている内容と重なります。つまり、教育が世界共通であるということかと思います。今回の国際交流では、サンドバーグ・ミドルスクールの校長先生はじめ多くの先生方と、教育方針などについても論じることができ、そういった意味からも有意義な交流となりました。

【校長室よりNo.57】地球人として

10月27日から11月3日の日程で、アメリカ・カリフォルニア州サンドバーグ・ミドルスクールとの国際交流に、28名の生徒と共に行って参りました。初めて飛行機に乗る生徒もいる中、何よりも安全第一の旅でした。しかし、終始生徒と一緒というわけにはいかない今回の旅。例えば、アメリカでの入国審査は、生徒一人一人が入国審査員からの英語での質問答えなければなりませんでした。また、ホームステイでも英語での会話がほとんどで、苦労しながら英語での会話に挑戦したことと思います。たったの1週間の交流でしたが、お別れの朝は、涙を流して別れを惜しむ生徒同士の姿を見ることができました。今回の国際交流は、単なるアメリカへの旅行ではなく、様々な紛争で苦しむ世界中の人たちへの貴重なメッセージになったのではないかと思います。まさに、日本人・アメリカ人という枠を取り払った「地球人」として、心と心の交流を達成した海外派遣となりました。

【校長室よりNo.56】生徒が身を乗り出す授業への工夫(授業参観より)

本日は、1年生の社会科の授業を参観しました。私は常々、「授業は連ドラのようなもの。チャンネルを変えられることのない、連ドラ予約をしてもらえるような生徒の興味を引き出す授業をしてください。」とお願いしています。今日の1年生の社会科の授業は、平安時代の文化の特色を学ぶないようでした。いきなり、漢字からひらがなやカタカナが作られている例を示し、想像が難しいひらがななどで生徒は前のめりになって考えていました。平安時代の遣唐使の影響について考えるに、絶好の教材でした。まだ2年目の教師ですが、生徒の興味を引き出すためにと、様々な教材を工夫した授業を展開していました。

【校長室よりNo.55】幸せな時間

すでにHPでお知らせしましたとおり、昨日、芳賀郡市中学校駅伝競走大会が開催され、つらく厳しい練習を乗り越えた生徒たちが、全身全霊をかけた走りを見せてくれました。男子は5位入賞、女子はオープン参加枠になったとはいえ実質2位の走りを見せてくれました。帰校後、指導に当たった教員からねぎらいの言葉が贈られ、3年生からも感謝の気持ちを伝えていただきました。ひたすらに涙を流す3年生と話しているなかで、明日から一緒に走れない寂しさ・むなしさを感じるということは、「結局、この3ヶ月が幸せだった」という結論に達しました。生徒たちと共に走ってきた3ヶ月は、本当に幸せな時間でした。

【校長室よりNo.54】個別のアセスメント(授業参観より)

本日は特別支援学級の授業を参観しました。11月に実施する校外学習の準備のため、買い物や電車等への乗り方に関する学習を行っていました。担当教員が生徒に寄り添い、習得状況を確認しながら丁寧に指導している姿が印象的でした。個別の対応をすることにより、生徒たちは格段にできることを増やし、生きる力を高めています。

【校長室よりNo.53】一体感

10月21日に令和5年度牧が丘祭を開催しました。午前中の各種発表、合唱コンクールに続いて、午後は生徒会主催のスター誕生、中村中チャンピオンシップが行われました。秋晴れの元、多くの保護者の方々に見守られながら、笑いと感動の牧が丘祭となりました。後片付けも、NFA(父親の会)の皆様にご協力いただき、生徒たちはそれぞれの学級で感動を分かち合う時間を確保できました。何よりも、生徒と教師、そして保護者が一体となった温かみを感じる牧が丘祭でした。

【校長室よりNo.52】明日への期待

いよいよ明日は牧が丘祭です。メインイベントでもある合唱コンクールに向けて、全てのクラスが練習に励んでいました。歌うことを苦手とする仲間もいたことでしょう。時には、学級が分裂してしまうこともあったでしょう。それらを乗り越えて奏でる歌声は、聞く人の心を揺れ動かしてくれることと思います。明日の合唱コンクール。涙なしでは聞けない予感がします。(写真は、3年生の最後の練習の様子です)

 

【校長室よりNo.51】多角的な目線と配慮で行われる体育の授業(授業参観から)

本日は、2年生男子の体育の授業(柔道)を参観しました。体育の授業では、体調不良やけがで実際の活動ができない生徒もいます。本時では、組み手を行う生徒の間に立って安全確保をしたり、タブレットを使って感想等を入力し、間接的ですが授業に主体的に参加していました。また、体育の授業では運動量の確保と安全の確保が求められます。運動量の確保を優先しすぎて生徒に自由に活動させれば、けがのリスクが高まります。本時では、適切な指示のもと、見学の生徒や生徒同士で安全確保するなど、細かな配慮がなされていました。その上で、息を切らすほど一生懸命に柔道に取り組む2年生男子の姿が印象的でした。これも、体育教師の多角的な目線と配慮があってのことなのだろうと思います。

【校長室よりNo.50】後身を育てる

9月25日から10月20日までの4週間、本校を卒業した笠倉さんが教育実習に来ており、本日、集大成としての研究授業を実施しました。笠倉さんは、中村中時代に野球部に所属しており、放課後は野球部の指導にもあたってくれました。今日の研究授業は、「柔道」。生徒の安全な活動に細心の注意を必要とする単元でしたが、生徒たちに丁寧に説明する姿が印象的でした。将来は是非とも教師になりたいという意思があるようです。中村中での教育実習が笠倉先生の誕生に役立つことを祈っています

【校長室よりNo.49】辛さを乗り越えてこその達成感(郡市駅伝に向けて)

7月から毎朝、厳しい練習を積み重ねてきた特設駅伝部の活動も、いよいよ集大成の時期を迎えました。夏の暑い中のロングジョグ、朝早くからのスピードトレーニングなど、ただ走るだけの練習は過酷であり、逃げ出したくなったことも多々あったことと思います。それでも、約4ヶ月、ここまでやり遂げた生徒たちは、辛さを乗り越えた達成感を知っており、主体的に取り組んでいます。昨日は、選手選考を兼ねた最後の試走を行いました。大会は、10月24日、井頭公園で行われます。是非とも応援していただければと思います。