校長室から

校長室から

【校長室よりNo.190】永遠に・・・

本日、退職辞令をいただき、離任式で最後の挨拶をさせていただきました。本来であれば、保護者の皆様や地域の皆様に直接お礼を述べさせていただきたいところですが、HPでのご挨拶になることお許し下さい。たったの2年間でしたが、成長著しい生徒たちとの日々は、躍動感溢れ、魅力的な毎日でした。気分が優れない日もありましたが、東門で生徒たちと手を振って挨拶をすると、やる気がみなぎり、幸せで有意義な一日のスタートとなりました。37年の教師人生を終えるにあたり、教師の役割を考えました。答えは一つでした。【生徒を幸せにすること】です。その役割を果たせたか否かはわかりません。しかし、教職を離れても、出会った全ての生徒の幸せを願い、見守るつもりでいます。この出会いは永遠です。必ずや中村中の生徒が幸せを実感する日が来ると信じ、いつまでもいつまでも見守っています。校長室よりを190号で閉じさせていただきます。いつもご覧下さりありがとうございました。

【校長室よりNo.189】開花宣言

中村中学校の桜が花を咲かせました。それぞれの学年の進級そして進学をお祝いしてくれています。3月31日の離任式の日には、ほぼ満開になるのでしょうか。可憐な桜の花に心癒やされる春の到来です。

【校長室よりNo.188】自分を大切に・人を大切に

3月24日の修了式の式辞を述べました。私にとって最後のメッセージでした。これまで同様に、原稿を準備せずに、思いを思いのままに伝えました。「自分自身を大切にして下さい。もっと自分に自信を持って下さい。その自信をより高めるためには、厳しいことやつらいことを意図的に乗り越えることも重要です。厳しさを乗り越えた自分になり、大切にして下さい。」「皆さんを愛してくれる家族、奇跡的に同じ時期に同じ学校で学ぶことになった友達を大切にして下さい。人は一人では生きられません。誰かに優しくすれば、優しさが自分に返ってきます。反対に、誰かを攻撃すれば、自分が攻撃を受けることとなります。幸せな人生は、優しさに溢れています。自分の周りの人を大切にして下さい。」とのメッセージを送りました。たったの2年間でしたが、我が子のように大切に思わせてくれた生徒たちへの、心からのメッセージです。

【校長室よりNo.187】これぞまさしく中村中の生徒会

3月24日の修了式に続いて、生徒会長から生徒全員への強いメッセージが伝えられました。過日のPTSAを受け、【自転車の並進が多いこと】【お店などを含めた公共施設でのマナーが悪いこと】の指摘を受け、「たとえ小数でも、中村中生徒全員のマナーが悪いという印象を与えることとなります。一人一人が自覚を持って、良識ある行動をしましょう。」といったメッセージが送られました。生徒会長からのメッセージを真剣なまなざしで聴く生徒たちを見て、「信じよう!」「信じられる!」と感じました。

【校長室よりNo.186】プロの教師の授業

3月24日をもって、岩井教諭の後任として1年生の国語の授業を担当して下さった秋葉幸子教諭が退任することとなりました。3ヶ月という短い期間ではありましたが、長きにわたる国語科教員としての豊富な知識と指導技能を遺憾なく発揮して下さいました。1年生に国語の授業の感想を聞くと、「プロだな~って思いながら授業を受けていました。」「説明があまりにもわかりやすくて、やっぱり語彙力が豊富だと、自分の気持ちを人に伝えやすくなるんだなと思いました。」などといった話をしてくれました。秋葉先生からも、「学ぶことによって得た知識は、物事をより高い位置から遠くまで見渡すことができるようにしてくれます。」とのお言葉をいただきました。秋葉先生のご指導に答えるためにも、より豊富な語彙力を身につけてほしいと思います。

【校長室よりNo.185】地域力(温かさのバトン)

中村中学校区では、8名の交通指導員の方々が、危険度の高い交差点等で交通指導をしてくださっております。雨の日も風の日も、暑い日も寒い日も休みなく子どもたちの登校を見守って下さっております。校長としても、生徒たちが安全に登校できるように見守って下さっていることは、非常に有り難いことで、学期の終わりには感謝のお手紙を渡してきました。そして今日。交通指導員の代表の方がご来校下さり、退職記念のお花を届けて下さいました。身に余るご対応に恐縮しておりますが、中村地区の「地域力」を反映していると感じました。温かさのバトンがいつまでもいつまでも引き継がれることを切に願っております。

【校長室よりNo.184】PTSA

昨年度から取り組んでいるPTSA(PTAに生徒を入れた協議会)の取組を実施しました。来年度の主たる学校行事や学校運営全般について、それぞれの立場から意見交換をしました。教職員と保護者代表の方々を前に、生徒からの要望事項を理論的に述べる生徒たち。大きな成長を感じました。中村中が取り組んできた「表現力の育成」が確実に実を結んでいることを感じることができました。運動会の方法、学校祭の運営について、概ね生徒からの要望を受け止めて実施する方向になりました。PTAからは、自転車の乗り方や公共施設でのマナーが悪いとの指摘があり、「生徒会として、主体的に責任を持って改善策に取り組みます。」という心強い回答もいただきました。前年踏襲の形骸化しがちな生徒会活動。存続さえも議論の対象となりつつあるPTA活動。本校のPTSAの活動は、このような課題に一石を投じていると確信します。

【校長室よりNo.183】梅の花を見上げると・・・

武道場付近の梅の花が満開を迎えています。甘酸っぱい、何とも言えない素敵な香りを漂わせています。下の写真のように奥側から花を眺めると、そこには先日卒業した3年生の教室がありました。それぞれの進路を選択して旅立った3年生。美しい梅の花の向こうに、明るく誠実な3年生の姿が見えた気がしました。

【校長室よりNo.182】主体性を育む美術教育

9月から坂本教諭の後任として、本校の美術教育を担ってくださった日下田英彦先生が、本日をもって中村中での勤務を終えることとなりました。この7ヶ月、自らが中学校の校長として取り組んでこられた、「主体的に取り組む生徒の育成」を美術科の授業でも実践してくれました。特に、「上手な」作品を求めるのではなく、生徒の「想像力」が繁栄された作品を作る指導を行ってくださいました。私も何度か、美術の授業を参観させていただきましたが、生徒がそれぞれの想像力を生かして、独創的な絵画や作品を一心不乱に作成している姿を見て、改めて芸術の素晴らしさを感じることができました。最後の授業を受けた生徒たちは、「日下田先生の授業は、とても楽しかったです。」「自分のアイデアを認めてくださり、とてもうれしかったです。」と口をそろえて話してくれました。

【校長室よりNo.181】勇姿

卒業式の式辞でも述べましたが、生徒の皆さんが部活動で頑張る姿を応援することが週末の日課となっていて、とても大好きな時間でもありました。授業とは違った生徒たちの「勇姿」を心に焼き付けました。

【校長室よりNo.180】語りかける瞳

3月10日、春の訪れを感じさせてくれる穏やかなぬくもりに包まれ、第78回中村中学校卒業式を挙行いたしました。多くの保護者の方々のご参列を賜り、厳粛な卒業式となりました。卒業証書授与、そして校長式辞。厳粛に執り行わなければなりません。しかし、目の前にいる卒業生をみると、つぶらな瞳で涙を浮かべてじっと見つめています。不覚にも、式辞を述べながら声を詰まらせてしまいました。そうです。中村中学校の生徒の魅力は、「瞳で語りかける」ことだったのです。「目は口ほどに物を言う」とも言いますが。むしろ目は言葉などいらないくらい心を映しだしてくれます。「ありがとう。」「別れが悲しい。」そんな複雑な気持ちを語りかけてくれた卒業生の瞳。一生忘れません。

【校長室よりNo.179】なんて素敵な日なのでしょう

今日の卒業式の予行に続いて、同窓会入会式を行いました。その後、3年生が用事があるからと迎えに来ました。体育館に行くと、卒業を控えた3年生から私への「卒業証書授与式」を執り行って下さいました。生徒会長手書きの卒業証書を手渡され、そのあと各クラスからのお手紙を代表の方からいただきました。思いもよらぬサプライズでした。このHPでも常々、中村中学校生徒の心の温かさについて触れてきました。ただ辞めていくだけの他人にここまでしてくれる心優しき生徒たち。本当に幸せな教員人生だったと自信を持って言えます。「なんて素敵な日なのでしょう。」

【校長室よりNo.178】陽だまりの中で

本日は卒業式の予行練習を行いました。いよいよ来週の月曜日は卒業式です。卒業式の式辞の中でも述べますが、中村中の生徒たちは、昼休みに本当によく遊びます。多くの生徒がどんなに寒くても校庭に出て、スポーツや語らいの中で級友との時間を楽しんでいます。そんな「陽だまりの中」で遊ぶ生徒たちの姿を見る時間は、私たち教師にとっても至福の時間でした。月曜日の卒業式は、今のところの天気予報では、晴れで暖かい日になりそうです。

【校長室よりNo.177】五感を研ぎ澄ます

先日、雪の日にご紹介した正門前のしだれ梅の花。木の下に行くと、なんとも言えない、甘酸っぱい香りが漂っています。情報化や効率化が進み、誰もが「忙しい」日々を過ごしています。しかし、その忙しさの中でも、五感を研ぎ澄ませて、様々なものを感じる「心のゆとり」は持ち続けたいものだと感じます。学校においでの際は、ちょっとだけ「心のゆとり」をもって、梅の花の香りを味わってみて下さい。

【校長室よりNo.176】季節は巡る

下の写真は正面玄関前にある「かしわ」の木です。昨年も同様の時期にこのHPで紹介させていただきました。このかしわの木は、冬のこの時期、一見枯れてしまったように見えますが、実は新芽が出てから古い葉が落ちるようです。この性質から、「家系繁栄」や「子孫繁栄」を願って五月の節句に柏餅を食べるとも言われています。昨年の同時期のHPを見返して、季節が巡っていることを実感するとともに、かしわの葉のように、中村中の歴史と伝統が一時も途絶えることなく、確実に引き継がれていくことを願います。

【校長室よりNo.175】組織を成熟させる

本日は、職員研修で今年度の成果と課題を教職員で出し合い、次年度に向けた課題を探る取組をしました。「教職員は」「生徒の学力は」「生徒の生活は」などいくつかに分けて分析しました。もちろん、多くの成果が確認できました。と同時に、多くの課題も出されました。このような個々の考えを出し合いながら協議を進めるには、一人一人がプロの職人として成熟していなければなし得ません。また一つ、教師としてさらに成熟する時間であったことを確認しました。

【校長室よりNo.174】雪に耐えて梅花麗し

週末の温かさから一変して、今日は雪景色となりました。正面玄関の梅の花を見て、西郷隆盛の言葉である「雪に耐えて梅花麗し」という言葉を思い出し、シャッターを切りました。梅の花は、厳しい寒さの後の春の訪れを感じさせてくれる花です。厳しい冬の寒さに耐えてこそ、より美しい梅の花が咲く。故に人間も多くの困難を乗り越えてこそ、美しく輝くと解することができるでしょうか。今週はいよいよ栃木県立高校入試です。厳しい時間を乗り越えた3年生が、見事な花を咲かせることを祈るばかりです

【校長室よりNo.173】温かい言葉で始まる朝

週末の温かさから一変して、今朝は冷たい雨の降る朝でした。それでも、中村中の生徒たちは手を冷たい雨にさらしながらでも、一生懸命に自転車を漕いで登校してくれていました。「寒い中大変だったね。」と生徒たちに声をかけると、「ありがとうございます。」「校長先生こそ、寒くないですか?」と温かいお返事を返してくれます。どんなに冷たい雨が降っていても、温かい言葉で心が温まる朝でした。

【校長室よりNo.172】支えられていることを実感します

本日、今年度最後の授業参観として、1年生は通常の授業を公開し、2年生は先に実施したマイチャレンジの報告会を行いました。教室に入りきれないほどの多くの保護者の方々がご来校下さり、生徒の様子を見守って下さいました。保護者の方々もお仕事等でお忙しい中、こうして多くの方がご来校下さると言うことは、学校教育に対して高い関心を持って下さっており、それ故に多くの場面で支えていただいていることを実感します。

【校長室よりNo.171】PDCAサイクルによる学校教育の検証

PDCAサイクルという言葉は、様々な場所で耳にします。Plan(計画)Do(実践)(確認・振り返り)Action(行動・実践)を意味します。これを学校に当てはめると、今年度の学校行事を含めた様々な教育活動を振り返り、成果と課題を明確にします。成果となった部分は更なる高めへと導きます。課題となった部分は、来年度の教育活動に反映させます。下の写真は、そのための会議(作業)の様子です。それぞれの教員が持つ教育観念を出し合い、来年度、よりよい教育活動になるよう真剣に話し合いました。

【校長室よりNo.170】地域の宝

2月17日に、真岡市役所において中村中学校10名の生徒が、石坂市長様より感謝状をいただきました。12月24日に発生しました中村地域における枯れ草火災に際し、学校帰りの生徒10名が協力して自主的かつ迅速に消火活動をしたことへの感謝状でした。10名の生徒それぞれが市長様から感謝状を手渡されました。火災を発見したとき、119番通報をするだけで終わらせることもできたはずです。それでも、危険を顧みず、バケツや鍋までも持ち出し、全員で協力して鎮火させたことには大きな意義があると感じます。子どもたちは、家族や地域の方々の愛情に包まれて育つ。こうして育った子どもたちは、地域への愛情を持って、地域に貢献しようとする。そんな素敵な人の流れがこの中村地区にはあるということなのだろうと思います。子どもたちは地域の宝です。誤った行動をしているときは、愛情を持って注意してあげて下さい。そして、日頃から温かい言葉をかけてあげて下さい。こうして育った子どもたちが、今回のような「善行」をする人に育つのだろうと思います。

【校長室よりNo.169】中村地区の人の温かさ

2月16日(日)に開催しました防災キャンプに際しましては、休日にもかかわらず多くの生徒そして保護者の方々にご参加いただき心より感謝申し上げます。コミュニティスクールの設立に伴って、学校を地域全体で運営する「学校運営協議会」の委員が主体となって企画・運営するキャンプでした。当日は、2月とは思えないほどの暖かい日で、多くの小学生や地域の方々にもご参加いただき、想像を超える賑やかな防災キャンプとなりました。避難所設営では、防災倉庫に保管されている簡易ベットなどを組み立てたり、いかにしてプライベートスペースを確保するかなどの取組をしました。交流活動では、小さい子から高齢者が一緒に楽しめるゲームを行い、小さいお子さんと高齢者の方がハイタッチする場面なども見られました。消防体験では、消防のコスチュームを着て消防車に乗ったり、ホース投げ競争なども行われました。中村地区の消防団の方々、総勢30名ほどが運営に携わってくださいました。炊き出しでは、前日から準備をし、すいとん汁が参加者に振る舞われました。深いだしの味とすいとんの柔らかさが引き立つ、食べたことのないようなおいしいすいとん汁でした。今回の防災キャンプに課題がなかったわけではありません。しかし、何よりも中村地区の様々な年代の方々が学校という場に一同に集い、交流し、笑顔を交わし、知り合いになれたことが何よりの収穫でした。学校運営協議会委員の皆様、炊き出しにご協力頂いた婦人会の皆様、消防団の皆様を始め中村地区の皆様に、そして主体的に参加し取り組んでくれた中村中学校生徒ボランティアに、心からの感謝の気持ちをお伝えさせていただきます。

【校長室よりNo.168】「学ぶこと」への意識

本日で1・2年生の3学期期末テストが終了しました。担任が不在のため、「マイプランニングノート」(日記)への返事を書いていると、テストに対しての高い意識を感じることができます。昨日は、栃木県立高校特色選抜の内定者も発表されました。高校入試や大学入試、就職試験や資格試験など様々な試験がありますが、いずれも自分の夢を叶えるための登竜門です。学ぶことへの意識を高めて、自らの力で夢を切り拓いてくれることを願います。

【校長室よりNo.167】会釈という文化

日本には日本固有の行動文化があります。その一つが「会釈」。直接的な挨拶が不可能だったり、簡易的にお礼の気持ちを伝えたりするときに使われています。最近、朝夕がめっきり寒くなったこともあり、保護者の方の送迎で登校する生徒も増えてきました。毎朝、私が東門で立っていると、自転車で登校する生徒はもちろん、元気に手を振ってあいさつをしてくれます。加えて、車で通り過ぎる生徒や保護者の方までも、【会釈】をして下さいます。そんな時は、どんなに寒い朝でも心が温かくなります。中村中の生徒そして保護者の方から、「会釈」という文化の素晴らしさを教えていただいています。

【校長室よりNo.166】学び探求すること

既にお知らせしたように、今年度、中村中学校の総合的な学習の時間を一新しました。これまでは、学年全員が同じテーマについて調べ、まとめていましたが、生徒の興味関心に合わせた「主体的な学び」を目指し、国語・社会・数学・理科・英語・音楽・技術・家庭・美術・保健体育という義務教育9年で学んだ内容をさらに掘り下げ、自らが学びたいことについて探求する時間にしました。学年の枠を取り外し、教科の部屋には多数の学年が集まって、探求してきました。その集大成として、さしあたり、3年生の発表を行いました。実質的な調べ学習の時間が不十分ななかでしたが、目標とした探求が行われたことを確認することができました。高校で学ぶ微分積分を探求する(数学の部屋)、能登半島地震を受け能登地方の特色を発表する(社会)好きな音楽をギターで演奏する(音楽)チームになってドレスを制作する(家庭)運動と身体のメカニックについて調べる(保健体育)など、多岐にわたる3年生の発表は、聴く人をうならせるものばかりでした。

【校長室よりNo.165】これぞ中村中

2月4日に控えた立志式に向けて、本日、1年生が会場準備を行ってくれました。これまでの多くの学校の様子は、教師が椅子の並べ方等を指示をしながら準備を進めます。しかし、準備の指揮を執った吉住教諭は、各クラスの学級委員に会場配置図を渡し、「みんなの力で会場を作ってみてください。」と生徒たちに委ねました。どうなることかと思いきや、準備の時間は2時間でしたが、1時間も経たないうちに概ねの準備が終わり、残った時間で普段は手の届かない窓ガラスなどをきれいにしてくれました。「曲がっている椅子を直そう。」「ステージを雑巾がけしよう。」そんな自主的な声の飛び交う準備の時間でした。中学校に入学して約10ヶ月。大きく成長し、主体性を発揮してくれた1年生の姿がありました。あまりの感動に、鳥肌が立ちました。

【校長室よりNo.164】寒さよりも寂しさ

一年で最も寒い時期を迎えましたが、生徒たちは寒さにも負けずに、元気に自転車で登校してくれています。毎朝、正門前で生徒たちを出迎え、手を振って挨拶をしていると、寒さなどは吹き飛んでしまいます。今年度も登校する日は40日あまりとなりました。こうして、生徒たちと手を振って挨拶ができるのも限られた日だと感じると、寒さよりも寂しさが上回ります。それほど、中村中の生徒たちの笑顔と元気なあいさつは、人の心を温めてくれるということです。

【校長室よりNo.163】すべては子どもたちのために(プロの教師の姿)

9月から美術の授業を担当して下さっている日下田先生は、南河内中学校の校長も歴任された方です。美術の授業のみの勤務ですが、朝早くから出勤していただき、教材の準備等に尽力して下さっています。今朝も、朝早くから美術室においで下さり、黒板に授業で伝える内容を板書されていました。その理由を聞くと、授業が始まってから書くのでは時間が無駄になってしまうとのこと。「黒板に授業でやることを書いておくと、中村中の生徒はその黒板を見て、自主的に作業を始めてくれるんですよ。」と話して下さいました。自身の勤務時間を度外視し、たとえ数分であっても生徒のために有効に使いたいという、プロの教師としての姿を教えていただきました。

【校長室よりNo.162】学ぶ姿勢

すでにお知らせの通り、毎週水曜日の朝は、【リ・スキリングタイム】と称した、学び直しの時間を設定しています。1年生は被服室、2年生は美術室で主に数学の学び直しをしています。今朝は、1年生を添谷教務主任、2年生を校長が担当しました。いずれの学年も20名を超える生徒が自主的に参加し、一生懸命に学び直しをしていました。2年生は、%をテーマにした食塩水の問題に取り組みました。指導助手の髙野先生も指導に加わって下さいました。真剣に説明を聞き、友達同士でも教え合う姿が見られ、中村中生徒の学ぶ姿勢の素晴らしさを再確認した朝の時間となりました。

【校長室よりNo.161】花を咲かせる準備

まだまだ寒い日が続いており、朝の登校時は手がかじかんでしまうことと思います。そんな中において、生徒たちは寒さに負けずに、勉強や運動に頑張っています。特に3年生は、間近に差し迫った受検に向けて、日夜努力していることと思います。そんな3年生の姿と、下の写真の桜のつぼみが重なります。寒さを必死に耐えながらも、つぼみを少しずつ膨らませています。中村中の校庭の桜の花が咲くと同時に、3年生は進路を達成し、希望の花を咲かせてくれることを願っています。

【校長室よりNo.160】数学特別講座

3年生にとってはいよいよ受検の時が迫ってきました。昼休みや放課後に自主的に学習する3年生の姿も増えてきて、その本気度を肌で感じることができております。私も何か少しでも力になれればと、数学の比較的難しい問題の解説動画を3年生に配信しています。1点で合否が分かれる可能性もあります。3年生の目標とした進路の達成を願うばかりです。

【校長室よりNo.159】親業を学ぶ(貸し出し本のご案内)

毎月の学校だよりにも、「子育て談話室」として、子育てに関するコラムを掲載しておりますが、とかく子育ては難しく悩みがつきないものです。私も、県教委に勤務して、子育てに関する講話をするにあたって、数多くの書籍を読んで参考にしてきました。それらの書籍を、中村中の図書館に寄贈しました。授業参観等で学校においでの際に、図書館にお寄りいただき、借りて頂ければと思います。

【校長室よりNo.158】お心遣いへの感謝(いちごの寄付に対して)

1月15日の給食に、JAはがの様からご寄贈頂いたイチゴが並びました。JAはがの様、そしてイチゴ農家の方々もビジネスとしてお仕事をされておられます。光熱費が高騰したり、輸送費が高騰したりする中において、一定の利益を得ることさえも容易ではないことと思います。そのような中において、真岡市の子どもたちのためにと、イチゴをご寄贈いただいたことに心より感謝申し上げます。生徒たちの心に芽生えた感謝の心は、数年後に地域のために還元してくれることと信じます。

【校長室よりNo.157】教師の力

本日より、1年生の国語の授業を担当する秋葉教諭が着任しました。顔合わせの時間もないまま、いきなりの授業。しかし、巧みな話術と生徒の興味関心を引きつける授業力で、生徒たちは国語の世界に引き込まれていました。生徒たちに秋葉先生の授業の感想を聞いてみると、「楽しくてわかりやすいです。」「さすが!という国語の授業です。」と話してくれました。初対面であっても、専門とする授業が始まれば生徒を学びへと誘う教師力。手前味噌ではありますが、改めて教師の力を痛感しました。

【校長室よりNo.156】生涯に渡って健康であるために

中村中では、昨年度より「スポーツデー」と称して、月に1回、全校生徒が勝ち負けにこだわらず、純粋にスポーツを楽しむ時間を設定しております。これは、生徒たちが生涯にわたって健康であるためにスポーツの楽しさを味わってもらうための取組です。その基礎となる体育の授業でも、生徒たちは楽しそうに運動しています。下の写真は、体育の授業で行っている「ミニ駅伝」の様子です。今や日本のお正月の風物詩ともなった駅伝。規模は違えど、生徒たちは必死にたすきをつないでいました。中村中学校の生徒たちには、生涯にわたって健康で豊かな人生を歩んでほしいと願います。それ故、どんな形でもいいのでスポーツを楽しんでほしいと願います。

【校長室よりNo.155】おかげさまで

12月25日、令和6年度2学期の終業式でした。久しぶりの体育館に集合しての終業式でしたので、プレゼンなしでお話しさせていただきました。生徒の皆さんに、元気に挨拶をしてくれ、表現力を高めようと一生懸命授業に取り組んでくれ、部活動やクラブ活動に一生懸命に取り組んでくれたことに対して「お陰様で、有意義な2学期になりました。ありがとう。」と伝えました。学校の教育方針を広い心でご理解頂き、PTAやNFA等でご協力頂いた保護者の皆さんにも。「お陰様で無事に二学期が終わりました。ありがとうございました。」と伝えて下さいと生徒たちにお願いしました。そして中村中教職員も、日夜生徒のことを考え朝早くから夜遅くまで生徒たちのために力を注いでくれたことを伝え、通知表をもらうときに、「お陰様です。ありがとうございました。」と伝えて下さいとお願いしました。こうして、2学期がそして2024年が無事に終えることができるのは、全ての皆さんの「おかげ」です。心より感謝します。

【校長室よりNo.154】あなたの夢を叶える数学の部屋

3年生を対象に、11月から毎日昼休みに数学教室を開いています。昼休みに外で元気に遊ぶ生徒たちの姿は、もちろん素敵なのですが、少しでも受験の手助けになれればと考えて実施しているものです。今のところ、10名程度の参加者ですが、教師が準備した数学の問題等を一生懸命に取り組んでいます。下のようなチラシを掲示して生徒たちには案内しています。一人でも、1点でも手助けになれればと思います。

 

【校長室よりNo.153】美しい音を追求する

12月7日に、芳賀町民会館で「栃木県アンサンブルコンテスト県南大会」が開催され、中村中学校から3団体が出場しました。金工室や木工室などに分かれて、それぞれの部門が一生懸命に美しい音色を追求する姿が見られました。その成果として、3団体全てが金賞に輝きました。そして、打楽器3重奏が見事に県大会出場を果たしました。応援に来て下さった保護者の方と話をすると、1週間前などはなかなか上手に演奏できなくて悩んでいたと聞いております。素人の私が聴いても、とても美しい音色に感じました。ひたすらに美しい音を追求する中村中吹奏楽部生徒に心からの拍手を贈ります。

【校長室よりNo.152】生徒を出迎えるさざんかの花

「さざんか さざんか 咲いた道 たき火だ たき火だ 落ち葉焚き あたろうよ あたろうよ しもやけおててがもうかゆい」これは、『たきび』という童謡の2番の歌詞です。最近では、たき火は環境への配慮から禁止されているようですが、さざんかの花が咲く頃になると、寒さから子どもたちは手や足がしもやけになったものです。この歌詞ににある「あたろうよ」という言葉がとても素敵だと思っています。自分だけでなく、友達みんなを誘って、たき火にあたろうという、心優しい歌詞です。そんなさざんかの花が、寒い中でも頑張って登校してくれている中村中生徒を温かく迎えてくれています。

【校長室よりNo.151】真剣に学ぶ姿

12月6日は、1・2年生は「真岡市学力調査」、3年生は「復習確認テスト」を実施しました。どのクラスへ行っても真剣に問題に取り組む生徒たちの姿を見ることができました。昼休みに外で楽しく遊ぶ中村中生徒の姿も素敵ですが、真剣に学ぶ姿もとても素敵でした。メリハリのある学校生活を送っている中村中生徒を誇らしく思います。

【校長室よりNo.150】プログラミング学習

12月4日・5日にかけて、2年生の技術の授業で、プログラミングについて学びました。真岡工業高校の先生と生徒が2日間にわたって指導に来て下さり、プログラミングについて丁寧に指導して下さいました。自分のタブレットに工業高校で準備してくれたロボットをつなぎ、プログラミング言語を用いて指令を与え、LEDが繰り返し点灯したり、ロボットのキャタピラーを動かしたりしていました。もちろん、初めての経験なので指令が一文字でも間違えると動かず、工業高校の生徒に助けてもらったりする姿も見られました。生徒たちが大好きなテレビゲーム等も、これらのプログラミングを複雑に組み合わせてできているものです。真剣に取り組む中村中学校生徒の姿を見て、支援して下さった真岡工業高校に感謝いたします。

【校長室よりNo.149】小学生が教えてくれたもの

11月28日、中村小学校の2年生の子どもたちが、校外学習で中村中学校に来てくれました。担当の先生と保護者の方々の見守りのもと、元気に来校してくれました。小林教頭が小学生からの質問を受けましたが、小学校2年生とは思えないほど、礼儀正しく、丁寧な字でメモをとっていたので驚きました。帰るときは、「中学校にくるまで待っててね。」という嬉しい言葉をかけていただき、2年生の子どもたちからの中学校で学ぶことへの大きな期待を感じました。純粋な心で人を信じ、自分自身の未来に大きな期待を抱く2年生の姿から、私たち大人が失ったかもしれない大切なことを教えていただいた気がしました。

【校長室よりNo.148 】進路に向けて全職員で

いよいよ3年生にとっては受験のシーズンとなりました。昨日は、私立高校出願にむけて、全職員で提出書類の確認を行いました。全職員で分担をして、全ての書類に間違えがないかをチェックします。勤務時間を大幅に超えての作業でしたが、生徒一人一人の進路の達成のため、全職員が集中して取り組みました。

【校長室よりNo.147】他喜力

11月20日の校長講話で『他喜力』という言葉をキーワードにお話しました。個性が尊重される時代になり、誰もが生きやすい時代になってきました。私の中学時代の男子は全員が坊主でしたから、個性の尊重とはほど遠い時代だったと言えるかもしれません。そういう意味からも素敵な時代になりつつあることを嬉しく思います。しかし、個性を尊重するということは、他人の個性も尊重するということであり、誰もが生きやすい世の中である必要があります。そのためも、『他喜力』他の人を喜ばせる力が重要であると伝えました。家族に対して、友達に対して、周囲の大人に対して。ほんのちょっとでも喜ばせることができたら、その喜びは輪となって、いずれは自分のところに戻ってくることと思います。したお写真は、職員トイレと玄関の花です。生徒の学習指導にためにおいで下さっている髙野先生が、年間を通してご自宅で育てた花を、校内の至る所に飾って下さっています。この花のおかげで、どれだけの人の心を和ませてくれていることでしょうか。髙野先生の『他喜力』を正面から受け止めて、その力をまた他の人の喜びに変えたいと思います。

【校長室よりNo.146】功績を称えて

11月19日、第71回真岡市教育祭が開催され、本校から4名の生徒が優良生徒として表彰されました。また、午後には第75回芳賀郡市教育祭が開催され、本校から1名の生徒が表彰されました。いずれの式典でも、学校生活・学業共に他の模範であることを称えた表彰であることが伝えられました。自分自身を律し、学業に励んだこれまでの取組が認められて受賞した5名の生徒に心からの敬意を表します。

【校長室よりNo.145】心の会話

9月から、日下田英彦先生が美術の授業を担当して下さっております。授業だけを担当する日下田先生ですが、長年の教育経験を生かし、生徒たちに寄り添い、いつも帰り際に中村中生徒のことを褒めて下さいます。絵画の作品制作においては、裏面に生徒一人一人へのアドバイスを描いて下さっております。そして、そのアドバイスに対して「ありがとうございます。」「アドバイスいただいたように、色を工夫してみます。」などといった『心の会話』をして下さっています。日下田先生は、生徒からの「ありがとう」の一言は、とても励みになりますとお話しされておられます。お互いの配慮が人間関係を温かいものにしてくれていることを嬉しく思います。

 

【校長室よりNo.144】教育がなせる業

11月14日に、「真岡市教育委員会指定学力向上推進研究協力校」として、2年間の研究の成果を発表しました。芳賀管内小中学校の多くの先生方にご来校いただきました。研究主任として中心となって研究を進めてきた小坂教諭から研究の概要を説明した後、谷地舘教諭と佐島教諭が研究授業を行いました。本校の研究は、「自分の言葉で伝え合う生徒の育成~多様な意見が適切な言葉で飛び交う授業を目指して~」をテーマとして取り組んできました。全国学力調査のように数字で表出する学力ももちろん重要ですが、数字に表出しない表現力も重要であるとの仮説に基づいた研究でした。2つの研究授業では、参観した先生方が驚くほどの表現力を発揮しました。改めて生徒たちの成長を感じ取ることができて、涙を禁じ得ませんでした。教師が本気になれば、生徒が成長することを証明することができた研究であったと確信します。

【校長室よりNo.143】心配り

本校正門を入ると、体育館前のロータリーは砂利の駐車場になっており、保護者の方の送迎で登校した生徒たちは、水たまりの中を歩く状況でした。本校の金田用務員は、その様子を見て、教頭に依頼して砂利を運んでもらい、生徒の授業の妨げにならない時間を利用して、水たまりをなくすべく、砂利を平らにしてくれていました。用務員という直接生徒とかかわらない職務ではありますが、このような温かい「心配り」をしてくれる職員と一緒に仕事ができることを嬉しく思います。

【校長室よりNo.142】幸せへの願い

11月13日、今年度2回目となる生徒会主催による「いじめ防止サミット」が行われました。学年の枠を取り払い、縦割りでの実施形態で、各クラスに生徒会役員がサミットの進行をしてくれました。和やかな雰囲気でのアイスブレークから始まり、SNSに関するいじめ事例をもとに、グループでいじめが起きる要因や解決策などを話し合い、発表しました。「いじめ」は、もはや学校だけでの問題ではなく、世界中において社会問題となっています。いじめの大小にかかわらず、悲しみ苦しむ人がいることを自分事として捉え、いじめが根絶することを願うばかりです。誰もが幸せになれる世の中を強く願います。

【校長室よりNo.141】ローテーション担任の効果

今年度の2学期からr「ローテーション担任」を導入しました。生徒も担任も十人十色。教師と生徒の相性がすべて良好とは限りません。生徒の立場になれば、「相談したくても相談できない」ケースも考えられます。ローテーション担任を始めて1ヶ月が過ぎました。生徒たちは、「担任が変わると、とても新鮮な気持ちになります。」「授業でしか話すことのない先生といろいろな話ができるので楽しいです。」といった感想が多数聞かれています。生徒たちはより多くの教師と接することで、多様な価値観を学ぶことが期待できます。教師は、中村中学校の全ての生徒が担任のように自分事として捉えることができます。全く課題がないわけではありませんが、効果の方が勝っていると感じています。