校長室から

校長室から

【校長室よりNo.91】教育愛

昨日からの雪の影響で、生徒が登校する校舎北側は雪で真っ白でした。生徒の登校時刻を遅らせましたが、本校の教職員は出勤時間よりも早く出勤し、誰に言われることなく生徒が登校する場所の雪かきを行っていました。勤務時間とか義務とかではなく、崇高な教育愛がなせる行動だったと、校長として嬉しく思いました。

【校長室よりNo.90】成長を確信する

明日の立志式に向け、本日の5校時目には2年生の決意発表の練習が行われました。椅子に座る様子からも緊張感が漂っており、決意発表もとても立派でした。明日の立志式では、成長した2年生の姿をお見せできると確信します。どうぞよろしくお願いいたします。

【校長室よりNo.89】クラリネットリサイタルのご案内

中村中学校を卒業した阿嶋優希さんがクラリネットリサイタルを行います。日時は、2024年2月11日(日)14:00開演です。入場料は、大人:1000円、小人:500円です。チケット等の詳細は真岡市文化課(83-7732)にお問い合わせください。中村中学校卒業生の活躍を嬉しく思います。

【校長室よりNo.88】生徒が創り上げる中村中学校

「ブラック校則」という言葉を頻繁に耳にするようになりました。中村中学校では、時代の流れと社会全般で通用する校則「ルールとマナー」について、生徒会を中心に話し合いを重ねてきました。生徒会の話し合いで決まった校則は、全校生徒にパブリックコメントとして公開し、意見をあげてもらい、再度検討会を行い、新たな「ルールとマナー」が決まりました。詳細は、本校HPの「生徒会」のページに掲載してあります。生徒会の話し合いもとても活発に行われ、様々な議論がなされました。さらには、パブリックコメントでもいくつかの改善案が出されました。まさに、生徒たちの手で創り上げた校則となりました。創造的で主体的な取組をしてくれた生徒会の皆さん、そして自分事として考えてくれた生徒たちに心からの敬意を表します。

【校長室よりNo.87】新しい伝統

2月2日に実施する立志式に向け、1年生が会場準備を行いました。【校長室よりNo.84 潜在する能力】でもお伝えしたように、これまで教師の指示に従って行っていた準備を、生徒たちが主体的に判断して取り組んでいました。前回経験したこともあり、ゼッケンをつけたリーダーの生徒たちが的確に指示を出し、格段に効率よく準備が進んでいました。立志式を実施すること自体に大きな意義がありますが、準備においても生徒の生きる力を伸ばすことができたように思います。新しい伝統を築いた1年生に心からの拍手を贈ります。

【校長室よりNo.86】地域と共にある学校

1月29日、1年生の家庭科の授業で調理実習が行われました。ご存じの通り、調理実習は生涯にわたって生きるために必要な直接的な知識や技能を学ぶことができます。しかし、包丁を使ったり火を使ったりするため、危険も伴います。家庭科担当教諭一人で、安全かつ効果的な調理実習を運営するのは非常に困難です。本日は、鈴木さん・奥田さんの2名の方が調理実習の支援に来て下さいました。安全な包丁の使い方、ほうれん草のゆで方、肉の焼き方などを丁寧にご指導して下さいました。中村中学校は、「地域と共にある学校作り」を推進しております。調理実習だけでなく、ほかの場面でもご協力いただける場合は、ご連絡ください。

【校長室よりNo.85】融和

昨日、中学校説明会を開催しました。緊張の面持ちで参加してくれた現在の小学6年生ですが、話を聞く姿勢も態度も素晴らしく、授業参観も整然としており、素晴らしい新入生を迎えることができることを嬉しく思います。また、保護者の方々も頷きながら話を聞いて下さり、質問なども丁寧にして下さり、「融和的」な雰囲気に包まれた説明会となりました。人数が大幅に増加する中村中ですが、4月が待ち遠しく感じた説明会でした。

【校長室よりNo.84】潜在している能力

1月15日は、中学校入学説明会が行われます。それにあたり、朝から1年生が会場の準備を行ってくれました。これまでの行事等の会場準備は、教員が一つ一つ指示をし、その指示に従って生徒たちが活動していました。しかし、今朝の1年生は、ゼッケンをつけた各クラスの代表生徒が、会場図やマイクを持って指示をし、生徒たちが動くというものでした。確かに教師が指示をした方が効率よく準備ができるのかもしれません。しかし、生徒自身が判断し、生徒同士で話し合い、いかにして効率よく会場準備を行うかといった能力を高めるのも学校教育の役割です。生徒たちの中に潜在している能力を開花させる会場準備の姿に、生徒たちの限りない可能性を感じました。

【校長室よりNo.83】寒さを忘れさせてくれる温かさ(2024年のスタートにあたって)

1月9日、2024年のスタート、そして令和5年度三学期の始業式の日でした。12月の暖かさとは打って変わって、張り裂けるような空気の冷たい朝でした。立哨指導をしていても、手足が悴んできます。しかし、そんな寒さはいつの間にか感じなくなっていました。「おはようございます。今年も頑張ろうね。」と生徒たちに声をかけると、「ありがとうございます。」「頑張ります。」と笑顔で答えてくれる中村中の生徒たち。生徒たちの「人」の温かさは、1月の厳しい寒さを吹き飛ばしてくれました。素敵な2024年の始まりに、感謝した一日でした。

【校長室よりNo.82】全ての方々に感謝して(2023年を終えるにあたり)

本日で令和5年度第二学期が終了するとともに、2023年が終わりを迎えようとしています。終業式の式辞でも生徒たちに伝えましたが、4月に中村中に始めてくるときは、期待半分・不安半分でした。しかし、素敵な笑顔の生徒たち、真剣に授業を受ける生徒たち、部活動に汗と涙を流す生徒たちとの日々が、全ての不安を取り払ってくれ、今では毎日が楽しみの連続となっています。そんな生徒たちはもちろんのこと、いつも温かく見守って下さった保護者の方々、地域の方々、そして共に生徒の幸せを願い取り組んだ教職員、全ての「ひと」に感謝をし、2023年をしめくくりたいと思います。

【校長室よりNo.81】ねぎらいの言葉を添えて(通知表の手渡し)

令和5年度第二学期の終業にあたり、各クラスでは担任から通知表が手渡されました。本校は所見がありませんが、各担任は手渡しながら長かった2学期の活躍をねぎらったり、学習へのアドバイスをしながら手渡していました。生徒と担任との心の絆を感じた時間でした。

【校長室よりNo.80】徳のある行動

本日の終業式にあたり各種表彰伝達を行いました。その最後に、地域の子どもを救った2名の生徒に感謝状を贈りました。11月1日の放課後、2名の生徒が自転車をこいでいると、屋根の上にいる幼児2名を発見しました。そのまま通り過ぎることもできたはずですが、その2名の生徒は勇気を持って玄関のベルを鳴らし、幼児が屋根の上で遊んでいることを伝えてくれたのです。そのお母さんから学校にお礼の電話を頂き、そのことが判明しました。個人主義が横行し、個人の「得」を求めがちな時代ですが、「徳」のある行動をしてくれた生徒たちに心からの敬意を表します。

【校長室よりNo.79】子どもの心に火をつける(授業参観より)

12月21日は、2年生の英語の授業を参観しました。ユニバーサルデザインについて英語でプレゼンテーションをする授業でした。それぞれが考えたユニバーサルデザインについて、グループ内で発表し、グループで選ばれた生徒が全体の前で発表する授業でした。プレゼンをする際のポイント、聞く側の反応に関するポイントを確認すると、生徒たちは必死に練習し始めました。そして、発表もジェスチャーを交え、それぞれが工夫をしてプレゼンをしていました。アメリカの教育学者であったウィリアム・ウォードは「平凡な教師は言って聞かせる。 よい教師は説明する。 優秀な教師はやってみせる。 しかし最高の教師 は子どもの心に火をつける。」と言っています。教師が説明するよりも、生徒の学ぶ意欲に火をつけることが重要であると理解できます。そんな言葉が脳裏をよぎる英語の授業でした。

【校長室よりNo.78】本気でスポーツを楽しむ(授業参観より)

12月20日は、3年生の体育の授業も参観しました。3年生は種目選択制で、バスケットボールの授業を参観しました。3年生徒ともなると、男女の体格差があり、バスケットボールのような接触型の球技は難しい面もありますが、中村中の生徒たちには無用の心配でした。マンツーマンとゾーンの守り方をチームで話し合って決め、どのチームもチームで決めた方針にそってプレーしている姿が印象的でした。本校にはバスケットボール部がありませんが、体育の域を超えた本気でスポーツを楽しむレベルの高い授業でした。

【校長室よりNo.77】芸術(音楽)を自分のものに(授業参観より)

12月20日は、3年生の音楽の授業を参観しました。音楽鑑賞の単元でしたが、これまでに経験してきた鑑賞とは一風違った授業でした。生徒たちは、まずあるオーケストラの演奏動画を見ます。驚くべきは、生徒にはその曲名が知らされておらず、曲を聴いて生徒たちがその曲名を想像するという授業でした。曲の中には、犬の鳴き声のようなものが聞こえたので、私も犬にかかわる曲を想像しました。あるグループは、「101匹の犬」という題名を発表し、あるグループは猫に関わる題名を発表していました。正解は、「ワルツイング キャッツ」でしたが、生徒たちの豊かな想像力が遺憾なく発揮された音楽の授業でした。

【校長室よりNo.76】生涯に渡って健康であるために(スポーツデー)

12月11日、「スポーツデー」と称し、全校生徒が様々なスポーツを楽しむ取組を行いました。近年、子どもの運動を取り巻く環境の二極化が問題となっております。日常的に運動をする子どもと体育の授業以外は運動をしない子ども、さらには、運動をしていても特定の種目に特化しており、総合的な運動能力が育っていないことが問題と考えられます。それらの課題に対応すべく、中村中学校では「スポーツデー」と称し、全校生徒が様々スポーツを楽しみ、生涯にわたって運動に親しむ基礎作りとなる取組を行いました。保護者の方々もボランティアで参加して下さり、一緒に汗を流し、純粋に運動を楽しんで下さいました。心地よい汗を流した生徒たちは、「来月も是非やって下さい。」「やったことのない種目をやりましたが、難しかったです。」「とても楽しい時間をありがとうございました。」といった感想を述べてくれました。

【校長室よりNo.75】洞察力・思考力(授業参観より)

12月11日は、2学年の社会科の授業を参観しました。江戸時代から明治時代になったことによる変化について、自ら調べ考える授業でした。特に興味深かったのは、写真にもある一枚の絵から明治時代の変化を見つける活動でした。生徒たちは、ひたすらに一枚の絵を見つめ、江戸時代との違いを見つけようとしていました。ただ単に知識を埋め込むだけでなく、洞察力や思考力を高めることのできる社会科の授業でした。

【校長室よりNo.74】百聞は一見にしかず(授業参観より)

12月8日は、1学年の理科の授業を参観しました。光の屈折について学ぶ授業でしたが、姿見を使って自分から見える友達を確認したり、レーザー光と鏡が一体となった実験器具を使ったりしながら屈折について楽しそうに学んでいました。理科の授業では、実験が非常に重要になります。しかし、実験をするには準備や片付けがあり容易ではありません。理科を担当する教師の理科教育への熱意を感じる授業でした。

【校長室よりNo.73】支え合う

今年度の牧が丘祭に際しましては、PTAバザーにご協力いただきありがとうございました。たくさんの物品をご寄付いただき、盛況のうちに終えることができました。PTA会長及び役員の方々と協議した結果、売れ残った物品は真岡市内にある児童養護施設:あかつき寮に寄付することになり、昨日、高橋PTA会長様と一緒に寄贈してきました。毛布類やタオル類、洋服などを寄贈しましたが、とても喜んでいただきました。使用する子どもたちの心が温まり、中村中学校の心の温かさを伝えることができたなら幸いです。

【校長室よりNo.72】放射線を学ぶ

本日の3年生の理科の授業は、「放射線」についての学びでした。理科担当教員のアイデアで、日本原子力文化財団より講師を派遣していただき、放射能について学びました。東日本大震災における福島原発事故以来、放射能という言葉を頻繁に耳にするようになりました。しかし、その詳細や危険性について学ぶ機会は多くはありません。3年生の生徒たちは、様々な実験を通して放射能の実態について学んでいました。

【校長室よりNo.71】意見が言い合える場(授業参観より)

12月5日は、3年6組の授業を参観しました。理科の授業で、「動物の仲間について学習しよう」というテーマでしたが、生徒たちは教師の問いに対して、次々と発言し、写真のように黒板に自分の意見を書いていました。自分の考えを積極的に発言でき、活字で表現できる授業。生徒たちの活躍が目立った素敵な授業でした。

【校長室よりNo.70】さざんかが出迎える

12月に入り、寒さが本番になり冬らしくなってきました。中村中学校の東側にはさざんかの垣根があります。NFA(中村中学校父親の会)の方々が夏にきれいに剪定して下さったおかげで、きれいな花を咲かせています。そして、そのきれいな赤と白のサザンカの花たちは、素直で優しい中村中の生徒たちを出迎えてくれています。地域の方々に支えられ、美しい花が出迎えてくれる中村中学校。日々の幸せに感謝します。

【校長室よりNo.69】教師も本気で(学力向上推進研修より)

この【校長室より】でも、各教職員の授業を参観した様子を掲載しておりますが、12月1日は、真岡市教育委員会指定の学力向上推進研究に際する研究授業が行われました。1学年の英語の授業と2学年の国語の授業を全教職員が参観し、放課後にそれぞれの授業に関して、意見交換をしました。特に、「多様な意見を適切な表現で飛び交う授業を目指して」をテーマに、授業形態や教材、発問の仕方などについて、時間を忘れて熱心な話し合いが行われました。生徒たちが生涯にわたって行く抜くための学力を身につけるためには、学校でのより質の高い授業と家庭での学習の質と量の確保が欠かせません。「教師も本気で」学ぶ中村中学校教職員の姿を見ることができ、校長として嬉しく思いました。

【校長室よりNo.68】主体的に学ぶ姿(授業参観より)

12月1日には、2学年の国語の授業を参観しました。平家物語の那須与一が登場する場面の学習で、情景や言葉、様子などから那須与一の心情を読み取る授業でした。静寂の中、2学年の生徒たちは、集中して前後の文章から与一の心情を読み取っていました。生徒たちが声を上げて発表する場面は少ない授業でしたが、それ故、生徒たちが主体的に学ぶ姿を見ることができた、落ち着きのある授業でした。

【校長室よりNo.67】秘めたる力(マイチャレンジより)

11月27日からの3日間、2年生がマイチャレンジとして、多くの事業所で職場体験をさせていただきました。私も公的機関を除く全ての事業所に出向いて、生徒たちの様子を見させて頂きました。どの事業所でも、全ての生徒たちが一生懸命に活動していました。特に印象的だったことは、普段の学校生活では見ることのできない生徒たちの姿でした。高齢者に積極的に声をかけたり、自主的に作業に取り組んだりする姿を目の当たりにして、生徒たちの「秘めたる力」を確認することができ、とてもうれしく思いました。ご協力頂きました各事業所の皆様に、心から感謝いたします。

【校長室よりNo.66】できる限りのサポート(3年生の受験に向けて)

いよいよ今週から12月に入ります。3年生にとっては、受験勉強に本腰を入れる時期となりました。生徒たちの頑張りが一番必要ですが、私たち教職員としてもできる限りのサポートをと考え、11月27日から昼休みに「数学友の会」(根本学年主任が命名しました。)をスタートさせました。これまでに蓄積してきた数学の入試問題を、カテゴリーごとにやっていこうというものです。昨日も今日も、約20名ほどの3年生が参加してくれ、一生懸命数学の問題を取り組んでいました。昼休みは友達と遊びたい時間でもあります。毎日ではなくとも、時々一緒に勉強して、数学の点数を上げてもらえたらと思っています。

 

【校長室よりNo.65】楽しい給食

本日から、3年生徒との会食を始めました。コロナ禍から学級でも黙食を推進してきました。インフルエンザも含めて感染のリスクがなくなったわけではありませんが、卒業までに全ての生徒といろいろな話ができればと思い、スタートしました。日頃、校長は生徒よりも30分ほど早く給食を食べます。「験食」といい、生徒たちが食べる給食の安全を確認するために、いつも一人で食べています。会食の期間は、教頭先生に験食をお願いし、3年生4人ずつと一緒に給食を食べました。最初だったこともあり、緊張気味の3年生は言葉少なでしたが、それでも日常のたわいもない会話を楽しみながら給食を食べました。ひとりぼっちではない、3年生との楽しい給食。毎日が楽しみです。

【校長室より No.64】教師力で授業を作る(授業参観より)

11月24日は、1年生の国語の授業を参観しました。古典の授業で、読み取りにくい古典仮名遣いを繰り返し繰り返し群読(集団で読む)をして、音として覚えようとする授業でした。驚くべきは、教師は教科書も見ずに、範読(生徒の模範となって先に読む)をしているのです。「プロの教師だな。」と驚いた瞬間でした。経験と綿密な授業の準備によって作られた、流れの良い国語の授業でした。

【校長室よりNo.63】アクティブ・ラーニング(授業参観より)

11月15日は、1学年の英語の授業を参観しました。ALT(アシスタントイングリッシュティーチャー)と一緒に、ほとんどが英語で行われる授業でした。「Which do you like」の文を学んでいましたが、先生とALTとの楽しい英語での会話を参考にして、生徒同士も楽しそうに英語での会話を楽しんでいました。授業終了後の生徒たちは、「50分間の授業があっという間だった。」と話すほど、授業の流れが良く、アクティブな授業でした。生徒たちは、「生きた英語」を学んでいることを確認しました。

【校長室よりNo.62】学びに向かう集団(授業参観より)

11月14日は、3学年の英語の授業を参観しました。各種学力調査で課題に挙げられている、「英作文」から授業が始まり、地震が起きたときの対応について英語で説明する授業でした。さすがは三年生。真剣に考え、書き、話し合う姿は、栃木県が目指す「学びに向かう集団」そのものでした。そして、その雰囲気を作るのは、教師の授業構成力によるところが大きいことも感じました。

【校長室よりNo.61】ざわつく国語(授業参観より)

昨日は、1年生の国語の授業を参観しました。古典の授業で、中学生にとっては非常に難しい内容です。しかし、この授業は、国語の授業にしては生徒がざわついています。そのざわつきは、無駄話をしている訳ではなく、教師が出した課題に対して、やりたくてやりたくてざわついていたのです。「かかとふナカー」という人物からの古典仮名遣いで書かれた手紙を解読するというないようで、生徒たちは教師の指示さえも待ちきれずに、解読をし始めていました。このようなざわつきは、生徒たちの学ぶ意欲がどれぐらい高かったかを示すものです。私もつい生徒たちと一緒に考えてしまうほど、興味のある授業でした。

【校長室よりNo.60】潔さ

11月11日に、栃木県中学校駅伝競走大会が那須のが原公園で開催されました。中村中女子駅伝部は、芳賀地区大会で2位でゴールしましたが、走路違反のためオープン参加となり、県大会出場は叶いませんでした。多くの涙を流した生徒たちでしたが、次の行動は芳賀地区を代表して出場する4校に激励のメッセージを贈ることでした。前日に生徒たちから手渡された4枚の色紙を持って、那須のが原公園に行きました。本来ならば中村中の生徒が立っているはずのスタートラインを見つめながら、那須の冷たい風を受け、一人涙を流してきました。そして、生徒たちがしたためた色紙を4校の生徒に渡すと、どの学校の生徒も本当に喜んでくれました、「中村中って、なんて素敵な学校なんでしょう。」とうれしい言葉もいただきました。[潔い]を辞書で引くと、道徳的に素晴らしいこと と書かれています。清らかな心で、道徳的に素晴らしい行動を選択してくれた中村中の生徒たちを誇りに思う瞬間でした。

【校長室よりNo.59】地域で育つ

11月5日に、中村公民館祭りが開催され、オープニングセレモニーの中で、中村中学校吹奏楽部がステージで演奏しました。地域の方々に見守られながら、生き生きと演奏する本校吹奏楽部の生徒たち。生徒たちが、地域の方々に見守られながら、地域で育っていることを再確認する時間でした。演奏後は拍手喝采で、地域の方々が、「中学生の演奏って上手なんだね。」と話をされており、うれしく感じました。

【校長室よりNo.58】世界共通の教育

この写真は、サンドバーグ・ミドルスクールの体育館に掲示されているメッセージです。[Responsibility]責任感[Respect]尊敬[Integrity]誠実さ[Compassion]思いやり[Initiative]意思表示・積極性[Perseverance]忍耐[Concientious]良心的[Adaptability]適応力[Creativity]創造性 という意味です。日本の多くの小中高校で学校目標としている内容と重なります。つまり、教育が世界共通であるということかと思います。今回の国際交流では、サンドバーグ・ミドルスクールの校長先生はじめ多くの先生方と、教育方針などについても論じることができ、そういった意味からも有意義な交流となりました。

【校長室よりNo.57】地球人として

10月27日から11月3日の日程で、アメリカ・カリフォルニア州サンドバーグ・ミドルスクールとの国際交流に、28名の生徒と共に行って参りました。初めて飛行機に乗る生徒もいる中、何よりも安全第一の旅でした。しかし、終始生徒と一緒というわけにはいかない今回の旅。例えば、アメリカでの入国審査は、生徒一人一人が入国審査員からの英語での質問答えなければなりませんでした。また、ホームステイでも英語での会話がほとんどで、苦労しながら英語での会話に挑戦したことと思います。たったの1週間の交流でしたが、お別れの朝は、涙を流して別れを惜しむ生徒同士の姿を見ることができました。今回の国際交流は、単なるアメリカへの旅行ではなく、様々な紛争で苦しむ世界中の人たちへの貴重なメッセージになったのではないかと思います。まさに、日本人・アメリカ人という枠を取り払った「地球人」として、心と心の交流を達成した海外派遣となりました。

【校長室よりNo.56】生徒が身を乗り出す授業への工夫(授業参観より)

本日は、1年生の社会科の授業を参観しました。私は常々、「授業は連ドラのようなもの。チャンネルを変えられることのない、連ドラ予約をしてもらえるような生徒の興味を引き出す授業をしてください。」とお願いしています。今日の1年生の社会科の授業は、平安時代の文化の特色を学ぶないようでした。いきなり、漢字からひらがなやカタカナが作られている例を示し、想像が難しいひらがななどで生徒は前のめりになって考えていました。平安時代の遣唐使の影響について考えるに、絶好の教材でした。まだ2年目の教師ですが、生徒の興味を引き出すためにと、様々な教材を工夫した授業を展開していました。

【校長室よりNo.55】幸せな時間

すでにHPでお知らせしましたとおり、昨日、芳賀郡市中学校駅伝競走大会が開催され、つらく厳しい練習を乗り越えた生徒たちが、全身全霊をかけた走りを見せてくれました。男子は5位入賞、女子はオープン参加枠になったとはいえ実質2位の走りを見せてくれました。帰校後、指導に当たった教員からねぎらいの言葉が贈られ、3年生からも感謝の気持ちを伝えていただきました。ひたすらに涙を流す3年生と話しているなかで、明日から一緒に走れない寂しさ・むなしさを感じるということは、「結局、この3ヶ月が幸せだった」という結論に達しました。生徒たちと共に走ってきた3ヶ月は、本当に幸せな時間でした。

【校長室よりNo.54】個別のアセスメント(授業参観より)

本日は特別支援学級の授業を参観しました。11月に実施する校外学習の準備のため、買い物や電車等への乗り方に関する学習を行っていました。担当教員が生徒に寄り添い、習得状況を確認しながら丁寧に指導している姿が印象的でした。個別の対応をすることにより、生徒たちは格段にできることを増やし、生きる力を高めています。

【校長室よりNo.53】一体感

10月21日に令和5年度牧が丘祭を開催しました。午前中の各種発表、合唱コンクールに続いて、午後は生徒会主催のスター誕生、中村中チャンピオンシップが行われました。秋晴れの元、多くの保護者の方々に見守られながら、笑いと感動の牧が丘祭となりました。後片付けも、NFA(父親の会)の皆様にご協力いただき、生徒たちはそれぞれの学級で感動を分かち合う時間を確保できました。何よりも、生徒と教師、そして保護者が一体となった温かみを感じる牧が丘祭でした。

【校長室よりNo.52】明日への期待

いよいよ明日は牧が丘祭です。メインイベントでもある合唱コンクールに向けて、全てのクラスが練習に励んでいました。歌うことを苦手とする仲間もいたことでしょう。時には、学級が分裂してしまうこともあったでしょう。それらを乗り越えて奏でる歌声は、聞く人の心を揺れ動かしてくれることと思います。明日の合唱コンクール。涙なしでは聞けない予感がします。(写真は、3年生の最後の練習の様子です)

 

【校長室よりNo.51】多角的な目線と配慮で行われる体育の授業(授業参観から)

本日は、2年生男子の体育の授業(柔道)を参観しました。体育の授業では、体調不良やけがで実際の活動ができない生徒もいます。本時では、組み手を行う生徒の間に立って安全確保をしたり、タブレットを使って感想等を入力し、間接的ですが授業に主体的に参加していました。また、体育の授業では運動量の確保と安全の確保が求められます。運動量の確保を優先しすぎて生徒に自由に活動させれば、けがのリスクが高まります。本時では、適切な指示のもと、見学の生徒や生徒同士で安全確保するなど、細かな配慮がなされていました。その上で、息を切らすほど一生懸命に柔道に取り組む2年生男子の姿が印象的でした。これも、体育教師の多角的な目線と配慮があってのことなのだろうと思います。

【校長室よりNo.50】後身を育てる

9月25日から10月20日までの4週間、本校を卒業した笠倉さんが教育実習に来ており、本日、集大成としての研究授業を実施しました。笠倉さんは、中村中時代に野球部に所属しており、放課後は野球部の指導にもあたってくれました。今日の研究授業は、「柔道」。生徒の安全な活動に細心の注意を必要とする単元でしたが、生徒たちに丁寧に説明する姿が印象的でした。将来は是非とも教師になりたいという意思があるようです。中村中での教育実習が笠倉先生の誕生に役立つことを祈っています

【校長室よりNo.49】辛さを乗り越えてこその達成感(郡市駅伝に向けて)

7月から毎朝、厳しい練習を積み重ねてきた特設駅伝部の活動も、いよいよ集大成の時期を迎えました。夏の暑い中のロングジョグ、朝早くからのスピードトレーニングなど、ただ走るだけの練習は過酷であり、逃げ出したくなったことも多々あったことと思います。それでも、約4ヶ月、ここまでやり遂げた生徒たちは、辛さを乗り越えた達成感を知っており、主体的に取り組んでいます。昨日は、選手選考を兼ねた最後の試走を行いました。大会は、10月24日、井頭公園で行われます。是非とも応援していただければと思います。

【校長室よりNo.48】豊かな知識と経験に基づく授業(授業参観より)

今日は3年生の社会科の授業を参観しました。「行政の役割はどのように変化したか。」を考えていく授業でした。行政の仕組みや考え方が変化していく過程を、身近な例を挙げて一つ一つの変化について、生徒と一緒に考えながら授業を進めていました。時には笑いもある授業でしたが、何よりも生徒たちが真剣に考え、自分の考えをきちんと発表するメリハリのある授業でした。改めて、これまで積み重ねてきた豊かな知識と経験が、素晴らしい授業を作り上げているのだと感じました。

【校長室よりNo.47】体験に勝る学びはない(授業参観から)

すでにご存じの通り、中村中は真岡市教育委員会指定の学力向上推進校として、生徒たちの学力向上に向けた取り組みを行っております。各教科全ての教員が、生徒の実態に合わせた授業を工夫し、展開しております。校長も全ての教員の授業を参観し、生徒の学びの様子や教員の指導の工夫などを見取っております。その様子を、何回かに分けてお知らせします。第一弾は、3年生の理科の授業。理科で言う「仕事」についての学びでした。10kgのおもりを準備し、まずは手で持ち上げる。その後、天井に設置した滑車を使って持ち上げる。最後には、滑車を2つ使った「動滑車」を使って持ち上げる。全ての生徒が体験し、重さや動かす距離などについて、「仕事量は変化するのか」という観点で考察していました。実体験を通した学びは、まさしく「教えられる」ものではなく「考え、学ぶ」ものでした。自分が考えたことを、友達と共有して、熱心に議論する姿が印象的でした。

【校長室よりNo.46】県新人大会

10月13日・14日にかけて、栃木県新人各種大会が開催され、中村中からは、ソフトテニス部女子、陸上部、卓球部が出場しました。県内広域での開催であり、短い時間しか応援することができませんでしたが、芳賀地区予選を勝ち抜いた生徒たちは、自信に満ちあふれているように見えました。女子ソフトテニスは、大接戦の末惜しくも初戦で敗退となりました。卓球部女子団体は、三回戦に駒を進めて5・6位になり、3月に開催される関東選抜大会への出場権を獲得しました。陸上部は、多くの生徒が入賞し、男子団体が3位に輝きました。来年も春季大会はなく、次の大会は総体となります。約7ヶ月の間、しっかりと課題を克服し、総体はより多くの部が県大会に出場してくれることを期待します。

【校長室よりNo.45】爽やかな秋の日の朝

今朝は肌寒ささえ感じる、本格的な秋の朝でした。毎朝、東側で鶴見さん・杉山さんと生徒たちを出迎えていますが、笑顔で手を振ってくれる生徒たちとの朝は、とても清々しく、一日の希望を与えてくれる時間です。今朝は、ある女子生徒が、鶴見さんに「いつもありがとうございます。」と声をかけてくれたそうです。鶴見さんは、「涙が出そうです。」と喜んでおられました。爽やかな秋の日の朝をさらに彩るような、中村中生徒の素敵な言葉かけ。心からありがとうを伝えたいと思いました。(下の写真は、休み時間の3年生の様子。本当に大きな声で、笑顔であいさつをしてくれます。)

【校長室よりNo.44】郡市新人各種大会を終えて

9月22日から24日にかけて、郡市新人各種大会が開催されました。限られた時間の中で、生徒たちの活躍の様子を十分に見ることはできませんでしたが、全ての会場を回り、中村中生徒の活躍の様子を見ることができました。とても礼儀正しく、対戦相手にも尊敬の意を持って競技する中村中生徒の姿は、まさしく「スポーツマンシップ」を体現してくれるものでした。陸上部、卓球部、ソフトテニス部女子が県大会出場権を獲得しましたが、全て部で純粋な青春の汗と涙を流してくれました。生徒たちに温かい声援を送って下さった保護者の皆様にも、心からの感謝の意を表します。

 

【校長室よりNo.43】社会を生き抜くための表現力

猛暑と言われた夏休みを終え、中村中学校の生徒たちは、落ち着いて2学期を迎えました。始業式には、親父の会の皆さんのご厚意によるかき氷が振る舞われ、中村中生徒の素敵な笑顔を見ることができました。1学期の保護者会でもお話ししましたように、中村中学校は真岡市教育委員会指定の学力向上推進校として、生徒たちの生きた学力を向上させるべく、様々な取り組みを進めております。例えば、それぞれの授業の中で、自分の考えを中学生らしい言葉で表現できるよう働きかけております。就職試験や大学・高校の入試においても、知識だけを問うものだけでなく、適切な言葉で表現する力を求める傾向にあります。是非とも、ご家庭でも新聞やニュースの内容などを題材に、「自分の考えを表現する」機会を作っていただけたらと思います。

祝!全国準V

8月25日に、愛媛県松山市にあるニンジニアスタジアムで、全国中学校陸上大会が開催され、3年生の諏訪彩乃さんが砲丸投げに出場しました。中学生シーズンベストの記録を持つ諏訪さんは優勝も期待されましたが、けがの影響もあり、全国準優勝という結果となりました。NHKでも投擲の様子が放送されました。言葉で言うほど、全国大会に出場することはもちろんのこと、準優勝という結果は簡単なものではありません。これまでの血の出るような努力に心からの敬意を表したいと思います。