校長の部屋

校長の部屋

令和6年度第2学期始業式


おはようございます。2年生 4年生 6年生が、夏休みの思い出と2学期の抱負を発表しました。みなさんも、それぞれに夏休みの思い出がたくさんできたことと思います。
夏休み前、校長先生はみなさんに「ある力」を発揮して、運動会や修学旅行などを成功させましょうと話しました。覚えていますか。そうです。「他喜力」です。今日は、他喜力の話をします。 どんな話だったか、先生に説明できるように、頭の中でメモを取りながら聞きましょう。

 今年行われた、パリオリンピックで、男子体操チームは団体金メダルに輝きました。チームのエースは橋本大輝選手です。
 体操男子団体の日本は、ゆか、あん馬、つり輪、跳馬(ちょうば)、平行棒の5種目を終えたとき、首位と3.267点差でした。逆転には、絶望的な点数差と思われました。そして、最終種目は、鉄棒。日本の最終演技者は、鉄棒を得意とするエースの橋本選手、前回のオリンピックの金メダリストです。
 しかし、橋本選手は、予選で鉄棒の着地を失敗し、あん馬で落下していて、苦しい状況でした。

「弱い気持ちは捨てる。みんなのために戦おう」

そう決意した橋本選手は、次々と大技を成功させ、日本は団体金メダルを獲得しました。
 試合後のインタビューでは、

「みんなの思いを背負って戦えたのが、ぼくは幸せでした」
「みんなのために戦えた。今大会、本当に悔いが残らない大会 でした」

と振り返っています。

 「みんなのために」頑張る、「みんなの思いを背負って」頑張ることは、人を喜ばせようとする力=他喜力に通じます。「みんなのために」頑張った橋本選手は、何度も「幸せだった」と答えています。中村小学校の、「みんながうれしい。だから自分もうれしい」と同じですね。
 今日は、「他喜力」のことを話しました。2学期は他喜力を発揮して、運動会や修学旅行などを成功させましょう。以上で、校長先生の話を終わります。

令和6年度第1学期終業式

令和6年度 終業式あいさつ 

 みなさん、おはようございます。暑い日々の登下校よく頑張りました。
今日は、2つの話をします。
 どんな話だったか、先生に説明できるように、頭の中でメモを取りながら聞きましょう。

 一つ目は、「当たり前のことが笑顔でできる小学生」の話です。
 二つ目は、「他喜力」の話です。

 始めは、「当たり前のこと」の話です。

 みなさんは、1学期たくさん勉強して、できるようになったこと、楽しかったことがたくさんあると思います。では、1学期にできるようになったことを3つ振り返ってみましょう。

1 いつでも、どこでも、だれにでも、あいさつをしています。
2 チャイムでスタートできます。
3 良い姿勢で学習しています。

 これは、中村小学校がめざす、「当たり前のことが笑顔でできる小学生」チェックカードの質問です。1年生から6年生まで、チェックカードの質問は同じですが、例えば、1年生と6年生では、良い姿勢を続けられる時間が違います。だから、それぞれの学年で目指す「当たり前」をしっかり身に付けることが大切です。夏休みバージョンもあります。

1のあいさつは、 夏休みは、地域の人に挨拶をします。
2のチャイムは、 夏休みの生活の予定を守ります。
3は、そのまま、 夏休みも良い姿勢で学習します。
 
 夏休みも、当たり前のことが笑顔でできることを忘れずに過ごしましょう。

 二つ目は「他喜力」の話です。「当たり前」のことが「笑顔」でできるようになったら、いよいよ「他喜力」を発揮する番です。
 他喜力は、人を喜ばせようとする力です。そこで、100才になってもお医者さんの仕事を続け、人のために力を尽くした日野原重明さんというお医者さんの言葉を紹介します。

あなたは、いのちをもっています。でも、身体の中のどこにいのちがあるのかと聞かれると、なかなか答えられないでしょう。あなたがもっている時間、あなたがじぶんで使える時間。それがあなたの命なのです。
 その命(時間)を、自分のためだけに使わないで、人のためにも使うこと、それがあなたのいのちを本当に使うと言うことになるのです。  ※道徳ノートより引用 
 人のために命(時間)を使うというと、何か大変なことをしなければならないと思ってしまいますが、他喜力を発揮することは、人のために力を尽くすことなんです。

 今日は「当たり前のことが笑顔でできる」こと「他喜力」のことを話しました。
 2学期は他喜力を発揮して、運動会や修学旅行などを成功させましょう。そのためには、夏休みも「当たり前のことが笑顔でできる」ことをしっかりがんばりましょう。

 それでは、夏休みが終わって、皆さんが元気に学校に来るのを楽しみに待っています。9月2日に笑顔で会いましょう。

     R6.7.19

令和6年度入学式

 校庭のさくらは、雨風に負けず咲き誇り、今日の入学式を祝福しているかのようです。本日ここに、令和六年度 中村小学校の入学式を挙行できますことを、とてもうれしく思います。
 さて、六十九名の皆さん、入学おめでとうございます。皆さんが入学してくるのを、とても楽しみに待っていました。
 この学校の先生は、温かく元気な先生です。上級生は、優しいお兄さん、お姉さんです。校庭には、クジャクやウサギがいます。学校が楽しくて、すぐ好きになると思います。
 いよいよ、みなさんは小学校1年生です。1年生の皆さんに約束してほしいことが2つあります。
 一つ目は、「進んであいさつをすること」です。おはよう、こんにちは、さようなら・・・・そして、ありがとう。あいさつは、お友達をたくさん作る魔法の言葉です。校長先生は、「ありがとう」という言葉が大好きです。自分から進んで挨拶ができると、一日が楽しく過ごせます。
 二つ目は、「先生のお話をよく聞くこと」です。正しい姿勢で、先生の顔をよく見て、口をしっかり結んで聞きましょう。話をしっかり聞けると、考える力が付いて、いざという大変なときに自分の命を守る行動がとれるようになります。
 次に、保護者の皆様にお話いたします。本日は、お子様のご入学、誠におめでとうございます。皆様の大切な宝物であるお子様を、今日から六年間お預かりいたします。
 お子様が心身ともに健やかでたくましく成長できるよう、「教えるべきことはしっかり教え、一人一人のよさを引き出し、伸ばせるように」教職員一丸となって努力していく所存です。どうぞ、御支援、御協力をよろしくお願いいたします。
 以上、 入学にあたり「校長のことば」といたします。
         令和六年四月九日 真岡市立中村小学校長 市村 睦子

令和6年度第1学期始業式

 みなさん、おはようございます。進級おめでとう。
 初めて会ったみなさんの顔は、やる気に満ちあふれて、とってもいい表情をしていますね。

 今日は、2つの話をします。
 どんな話だったか、教室で先生に説明できるように、頭の中でメモを取りながら聞きましょう。
 一つ目は、「時間の足し算の話」です。
 二つ目は、「新1年生との約束の話」です。
 始めは、「時間の足し算の話」です。
2年生は、昨年度1年間、6年生は今まで5年間を中村小学校で過ごしてきました。毎年、1年足し算されていきます。今まで、頑張ってきたことが積み重なって、今のみんなになりました。時間は、引き算することはできません。でも、これからどんな時間を足し算していくかは、自分で決めることができます。
 例えば、人に親切にする、自分から進んで物事に取り組むという時間を足し算した人は、どんな人になるでしょう。
きっと、下級生に優しい、頼れる上級生になります
 反対に、悪口をいう、きまりをまもらないという時間を足し算した人は、どんな人になるでしょう。想像してみてください。
 すぐに、結果が出るものではありません。でも、こうなりたい自分に向かって努力を続けて行くことで、よい時間が足し算されていきます。一年後に、どんな自分になるか楽しみですね。
 つぎは、「新一年生との約束の話」です。
 入学式では、1年生に二つのことを約束します。
 一つ目は、「進んであいさつをしよう」です。
 二つ目は、「話をよく聞こう」です。 
 ここにいるみんなは、全員上級生、一年生の先輩です。みんなのためにできることを考えて、入学してくる1年生によいお手本を見せてあげてください。 

令和5年度卒業式式辞

                 卒業式 式辞
 校庭のコブシの花も咲き始め、春の訪れを告げている今日の良き日、中村小を卒業される84名の皆さん、卒業おめでとう。心からお祝い申し上げます。今、その かけがえのない仲間、一人一人に 卒業証書を手渡しました。その卒業証書は、6年間にわたる、努力の結晶であり、成長の証です。

 みなさんは、個性豊かなメンバーが集まった学級で、お互いを認め、励まし合う心が育ち、自治的、共感的で、学びに向かう 学級集団に成長しました。そして、何より そこには他を思いやる笑顔の絶えない 明るいクラスがありました。学校生活でも、私が毎朝教室を訪ねると、いつも明るい挨拶を交わしてくれて、みなさんから元気を分けてもらいました。そして、いざ授業になると、真剣な学習態度で先生たちと向き合い、学力を向上させました。

 昨年4月に最高学年としてスタートした6年生。1学期は新体力テストや陸上の練習に、一生懸命に取り組みました。一人一人が目標を立てて、自己記録を少しでも伸ばそうとする姿が、とてもまぶしく輝いていました。
 2学期はたくさんの行事が続きました。修学旅行では、鎌倉での班別行動に向けて、仲間と何度も何度も話し合いを重ねて計画を練っていました。当日は、班の仲間とお互いに声を掛け合いながら、全員が協力してゴールの鶴岡八幡宮を目指す姿に大きな成長を感じました。
 そして今の6年生が真の最高学年の力を発揮したのが運動会でした。中村ソーランでは、5年生に踊りを教えるとともに、自分たちのパフォーマンスを最高のものに昇華させようと毎日の練習を全力で取り組んでいました。応援パフォーマンスも、それぞれの団長が中心となって、応援合戦の声出しや応援歌、応援ダンスを下級生に指導して、全校生をチーム中村小にさせる活躍を見せてくれました。運動会で中村小が一体となって盛り上がったのは、紛れもなく六年生の本気の背中があったからです。
 今、中村小の全校生が、笑顔で、元気に過ごしているのは、卒業生のみなさんが、「他喜力」を発揮し、下級生たちが幸せな気持ちで生活しているからです。来年度も五年生を中心に同じ姿が見られることでしょう。本当に、すばらしいバトンを下級生に渡してくれました。みなさんは、本校の誇りです。

 今日の卒業式に、皆さんに贈る言葉が、二つあります。
 一つ目は、「努力は自分を成長させる」です。4月からみなさんは中学生です。これからは、勉強も運動も自分ががんばった分だけ、自分に返ってきます。もしかしたら、努力したことが報われないこともあるかも知れません。でも、努力したその経験は、みなさんを確実に成長させます。努力を続けていれば、成功の分だけ自信がつきます。失敗の分だけたくましくなります。それは、努力しなければ感じることのできない、貴重な経験になります。そのように、中学校の難しい勉強や苦しい部活を自分を成長させる努力の日々にして、しっかり楽しんでください。
 二つ目は、「母校の誇り」です。この中村小学校で、伝統を受け継ぎ、新たな伝統を引き継いだ卒業生です。これまでの成長に、自信をもって卒業し、中学校へ羽ばたいてください。中村小学校の卒業生であることに 胸を張って、「母校の誇り」をもってください。
 
 保護者の皆様、お子様のご卒業、おめでとうございます。子供たちは本校での学びを生かし、明るく、素直で、思いやりのある、前向きな人になることができると確信しています。また、本校教育への、御理解、御協力に、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
 
 結びに、中村小学校の「学びの窓」で、多くの力を培った 卒業生の皆さんが、「努力」と「母校の誇り」を胸に、希望に満ちた 未来に向かって 歩み出すことを祈念し、式辞といたします。

 卒業おめでとう。

         令和6年3月18日    真岡市立中村小学校長 関本 辰男