校長室より
【校長室よりNo.137】三丁目の寺子屋(第2回目)
2月22日(水)に、三丁目の寺子屋(第2回目)を実施しました。10名の地域の方々の参加をいただき、終始和やかな雰囲気の中で活動していただきました。この「三丁目の寺子屋」は、真岡東中が様々な場面で保護者や地域の方々に協力いただいていることを受け、教職員の持つ「教育力」を地域の方々に還元しようとするものです。今回は、音楽の授業で、「ふるさと」を合唱し、その後は世界の音楽を鑑賞していただきました。技術の授業では、パソコンを使って簡単なプログラミングを行っていただきました。初めてパソコンを使う方もおられましたが、授業の最後には、パソコンでプログラミングした内容をロボットにインプットして、ロボットを正確に制御されておられました。授業の後は、給食を召し上がっていただき、昼休みは生徒たちと校庭で談笑しました。「普段は会話することのない中学生と話ができてとても楽しかった。」「タイムスリオップしたようで、若返った気がする。来年は友達を誘って、是非参加したい。」と話して下さいました。
【校長室よりNo.136】「自走」できる生徒の育成を目指して
真岡東中は、「自走」する生徒の育成を目指した取り組みをしております。「自走」は、自分の力で走ることですが、それを拡大解釈し、自分の力で判断し、自分の力で課題を克服する力のことを意味しています。明日は、立志式です。立志式の会場準備を1年生が行ってくれておりました。ゼッケンをつけた代表の生徒が、会場の完成図を見ながら会場作成をしておりました。「自分たちで考え」「自分たちで判断し」「自分たちで行動する」そんな主体的な1年生の姿を見て、心からうれしく思うとともに、昨年の4月に入学してからこんなにも立派に成長したのだと、目を細めました。明日の立志式も、2年生は立派な姿を見せてくれると確信しています。
【校長室よりNo.135】生徒たちと会える喜び
真岡東中学校を支えてくださっているすべての皆様に、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。本日、令和4年度第三学期が始まりました。朝、学校北側で生徒たちの登校の見守りをしていると、多くの生徒たちが、元気な挨拶とともに、「今年もよろしくお願いします。」と声をかけてくれ、とても幸せな気持ちで初日の朝を迎えました。始業式における代表生徒のあいさつも素晴らしく、2023年が素晴らしい年になることを確信しました。下の写真は、2校時の学級活動の様子です。年初めの決意の作文を書く学級もあれば、今年の漢字を決め、イラストのように描くクラスなど、取り組みは様々でしたが、どのクラスも温かい雰囲気で活動をしていました。改めて、生徒たちと会える喜びを実感する日となりました。
【校長室よりNo.134】全ての方々に感謝して(2022年を終えるにあたり)
本日、無事に令和4年度第二学期を終了することができました。この2学期は、ひがし野祭と駅伝フェスティバルがあり、学級の団結を確認する機会が多くありました。思春期を向かえた中学生ですから、トラブル等が全くなかったわけではありません。しかし、人は成功体験と失敗体験を繰り返し、その双方から多くのことを学びます。東中学校の全ての生徒たちが、一回り大きく成長してくれたと確信します。そして、こうして無事に終えることができたのも、生徒たちはもちろんのこと、保護者の皆様の温かいご支援と地域の方々の見守りがあったからに他なりません。2022年を終えるにあたり、全ての方々に心からの感謝の意をお伝えしたいと思います。
【校長室よりNo.133】心のゆとりが生み出すもの
11月30日(水)は、朝から霧が濃く、生徒の登校に危険が伴うことが予想されたので、いつもは7:30から立哨指導するところですが、7:10から立哨指導を始めました。早めに登校する生徒はちらほらでしたが、それでも生徒の安全が守れるだろうと思って立っていると、たくさんの生徒が、「校長先生、いつもありがとうございます。」と声をかけてくれました。生徒を送ってきた保護者の方も、ありがとうと言わんばかりに、深々と頭を下げていって下さいました。一方、横断歩道を渡ろうとする生徒がいるにも関わらず、スピードさえも緩めることなく止まらずに通り過ぎる一般の車も後を絶ちません。何が違うのかと自問自答しました。「心のゆとり」なのだろうと思います。忙しいのは誰でも同じです。その忙しさの中でも、周りの人への配慮を忘れない言動は、人を幸せにしてくれます。そして、その幸せは連鎖して、さらに多くの人を幸せにしてくれます。何気ない朝の立哨でしたが、東中の生徒たちや保護者の方々が、心のゆとりの大切さを教えてくれた、素敵な朝となりました。
【校長室よりNo.132】辛いことを乗り越える(郡市駅伝大会)
10月25日(火)に、芳賀郡市中学校駅伝大会が開催されました。長距離走は、一長一短に速くなるものではなく、地道な練習が必要です。多くの選手たちが、夏休みからの厳しい練習を乗り越えて大会に臨みました。結果は、女子が準優勝、男子が第五位でした。女子は、11月5日に開催される県中学校駅伝大会に出場し、県3連覇に挑むこととなります。便利さや安易さが求められがちな現代社会において、辛く厳しい長距離に挑み、乗り越えた選手たちに、心からの敬意を表します。この経験は、必ずや、大人になったときに試練を乗り越える術となることと信じています。
【校長室よりNo.131】自ら考え、自ら行動する力
真岡東中学校の令和4年度の目指す生徒像に、「自走する生徒」をスローガンとして掲げています。自らが判断し、自らが考え、自らが行動できる生徒の育成を目指したもので、教師主導の学校教育活動からの脱却を目指したものです。10月21日の午後は、明日に控えた「ひがし野祭」の準備を行いました。1年生は、主に体育館の準備でしたが、ゼッケンをつけた生徒がリーダーとなって、会場図などを手にして、他の生徒に指示をしながら、生徒たちだけでの会場づくりを行っていました。これ以外にも、生徒会を中心として、それぞれがそれぞれの役割を認識し、まさに「生徒主導」で準備等に取り組んでおりました。失敗することもあるでしょう。その失敗も貴重な経験です。生徒たちの手で創り上げた「ひがし野祭」が楽しみです。
【校長室よりNo.130】世界で通用するコミュニケーション力
10月20日に、芳賀地区英語スピーチコンテストが開催され、本校からも各学年代表の生徒が出場しました。いずれの生徒のスピーチも、内容が濃く、発音もネイティブと遜色なく、素晴らしい発表でした。今や英語は、世界における共通語です。この3名のような英語力・英会話力は、世界で通用すること間違いなしです。毎日毎日、学校でも家でも練習してきたことと思います。その努力に改めて敬意を表します。
【校長室よりNo.129】奏でる
9月17日(土)に、東関東吹奏楽コンクールが、千葉県文化会館で開催され、真岡東中学校吹奏楽部が栃木県代表として出場・演奏しました。「オフィーリアの悲しみ」という、とても情緒的な曲を演奏しました。35団体が出場する中、Ⅰ番目の演奏だったので、生徒たちの緊張はいかばかりだったかと推察しましたが、そんな不安を吹き飛ばすかのように、情景を見事に表現した素晴らしい演奏を創り上げました。そして、結果は、見事に金賞を獲得し、東日本吹奏楽コンクールへ出場する権利を獲得しました。毎日の練習の中で、丁寧に澄んだ音色を追求し、顧問とともに情緒溢れる曲を作り上げた生徒たちに、心から敬意を表します。
【校長室よりNo.128】心をかきまぜる~朝の読み聞かせ~
昨日から、朝の読み聞かせ活動が再開しました。ボランティアの方が、朝早くから来校して下さり、あらかじめ選んだ絵本等を準備して下さいました。昨日は3年生の読み聞かせでしたが、どのクラスも真剣に聞き入る生徒の姿に感心しました。下に、ある生徒の読み聞かせの感想を掲載します。たったの10分程度の読み聞かせですが、生徒の心をかき混ぜてくれていることを実感することができます。
【3年生の感想】
「今回、読んでいただいた本は戦争のお話でした。この話を聞く前に、ウクライナの戦争前の夕焼けを見せていただきました。戦争前はこんなにもきれいだったのに、今は戦争中なのだと考えると、複雑な気持ちになりました。その後に、小さい子が書いた本を読んでいただきました。佐藤さんの読み方がとてもきれいで、とても心地よかったです。この本を通して、平和の大切さを知ることができてよかったと感じています。」
【校長室より No.127】全ては生徒のために
メールでもお知らせしましたように、明日、9月1日は、夏休みを終え、様々な不安を持った生徒たちが笑顔で新学期を迎えられるように、東中パパさん学校応援隊の協力をいただき、全生徒にかき氷を配布します。前日となる今日は、会場となる職員室南側の芝刈りをしました。芝刈り機で芝刈りをしていると、職員室で明日の授業の準備をしていた数名の先生方が、自主的に刈り取った芝を集めに来てくれました。これまで、「全ては生徒のために」を合い言葉に学校経営を進めて参りましたが、手伝いに来てくれた先生方も、生徒たちの喜ぶ笑顔のために、限られた時間をかき氷パーティー?のために費やしてくれました。生徒のことを思う先生方との二学期がさらに楽しみになりました。
【校長室よりNo.126】命を守る活動
7月に入り、保健体育の授業でp-水泳の授業が始まりました。水泳は、自分自身の命を守る技術であり、時には大切な家族や他の人の命をも守ることのできる技術です。せめて、中学校を卒業するまでに、全員が25mは泳げるようにと取り組んでいます。教員による指導に加え、保護者の見守りボランティアと、現在は大学に通う卒業生による泳法指導も実施しています。安全な水泳の授業、そして確実な泳法の習得を目指して、皆さんの力をお借りして総力戦で取り組んでいます。
【校長室よりNo.125】教師が本気で!
本日は、職員会議ではなく、全職員で「学力向上」に向けた具体策を、教科ごとに真剣に話し合いました。生徒たちの学力は、教師の授業で決まると考えています。教師が本気になって授業に取り組んでこそ、生徒たちの学ぶ意欲に火をつけて、結果的には学力を向上させられるものと信じています。どの教科の話し合いも、白熱しており、アイデアに溢れる具体策を出し合っていました。
【校長室よりNo.124】感性(小鳥との契約)
教師という職業を続けてきて、東中の生徒を含め、これまで出会ってきた生徒たちに感謝する瞬間がたくさんあります。写真は、我が家の庭になっているラズベリーとブルーベリーです。毎朝、5時頃に収穫して朝食で食べるのですが、必ず5粒ずつ熟したものを残します。なぜなら、私が摘んでいる上で、小鳥が飛び回り、「一粒下さい。」と言わんばかりにかわいい鳴き声を響かせているからです。教師になりたての頃は、そんな感性はありませんでした。たくさんの生徒たちに出会う中で、たくさんの優しさをいただいたからこそ、身についた感性だと確信しています。
【校長室よりNo.123】気づき
昨日の日曜日、栃木県在住で、パラリンピック・マラソンランナーの加冶佐さんと井頭公園を走りました。私にとって、視覚障害者のガイドは初めてでした。気を遣っているつもりでも、ちょっとした段差を伝えなかったために、躓きそうになったり、スピードが安定せずに、無理をさせてしまったりしました。21kmを走りましたが、体の疲れよりも気疲れを感じましたが、それ以上に「気づき」の多い時間でした。「自分目線」では見えないものを見ることの大切さを教えてもらった、とても有意義な時間でした。
【校長室よりNo.122】寛容
運動会を明日に控え、学校には生徒たちの歓声が響き渡っています。生徒たちの練習を、校庭の草むしりをしながら思うことは、生徒たちは「自らの力」で様々な障壁を乗り越えているということです。300名を超える生徒が一緒に生活する学校では、日常的に生徒同士のトラブルがあります。それは、自我が芽生えた思春期の中学生であることを考えれば、必然的なことかもしれません。しかし、生徒たちの様子を見ていると、昨日まで仲違いをしていた友達同士であっても、「クラスのために頑張ろう。」とそれぞれが「寛容」の心で認め合い、笑い合って、手を取り合って活動をしています。改めて、生徒たちの広い心・寛容さに、目頭が熱くなります。明日の運動会は、午前中のみとなりますが、そんな心の葛藤を乗り越えながら、純粋な心で競技をする生徒たちを見守って下さい。
【校長室よりNo.121】教員という職業
最近は、「教職員の働き方改革」という言葉を頻繁に耳にするようになりました。確かに、長時間残業をしている教職員がほとんどであることも事実です。そのような中でも、教員という職業を誇りに思う時間もあります。
毎朝、学校北側の横断歩道で立哨指導をしておりますが、そこを高校のバスが通ります。そのバスに乗っている高校生が、通り過ぎるとき、毎日手を振ってくれるのです。その高校生は以前の学校の生徒です。中学校を離れ、別の学校になっても、窓越しではあれ、つながりを持てる教師という職業に誇りを持ちたいと思います。
【校長室よりNo.120 】子どもらしさ
6月11日の運動会を直前に控え、練習も本格的になってきました。春季大会・合同訪問と様々な行事が重なる中での運動会ですが、あくまでも運動会の主役は生徒たちです。見た目のきれいさではなく、生徒たちの笑顔が輝く運動会にしたいと思っています。各学年の種目に取り組む生徒たちからは、「子どもらしさ」が漂っており、思わず微笑んでしまいました。
【校長室よりNo.119】イマージョン教育
イマージョンとは、「没入」という意味です。英語教育において、授業だけでなく他教科でも英語を使用し、英語に没入させて英語を習得させようという教育の手法です。この2年間は、グレンドーラ市ガダード中との交流ができていませんが、国際社会で活躍する人材育成に、英語力は必須です。そのような目的で、本校ではイマージョン教育を少しずつ導入しております。今年度は、新規採用教員で英語科を担当する小野教諭が担当し、小野教諭のアイディアで、給食時に、自作の英会話のビデオを流しました。「マクドナルドに行ったとき」というテーマの、短い映像でしたが、生徒たちは興味津々で観ていました。毎週金曜日に、「イマージョン」の時間として、小野教諭が作るビデオを流します。ご家庭でも話題にしていただけると、より定着するかと思います。
【校長室よりNo.118】手をかけてあげることの大切さ
下の写真のように、正門に植えられたバラの花が、今まさに満開を迎えようとしています。昨年度、全校美化の時にボランティアの方にバラの剪定と追肥をしていただいた記事を載せました。冬の寒い時期に、丁寧に枝を剪定し、「寒肥」といって寒い時期に肥料を与えることで、春にはきれいな花が咲くと教えて下さいました。その言葉通り、きれいなバラの花が、生徒たちの登校を歓迎してくれています。人も花も、「丁寧に手をかけてあげることが大切である。」と教えてもらった気がし、うれしい気持ちでバラの花を眺めました。