校長室から

校長室から

【校長室よりNo.77】芸術(音楽)を自分のものに(授業参観より)

12月20日は、3年生の音楽の授業を参観しました。音楽鑑賞の単元でしたが、これまでに経験してきた鑑賞とは一風違った授業でした。生徒たちは、まずあるオーケストラの演奏動画を見ます。驚くべきは、生徒にはその曲名が知らされておらず、曲を聴いて生徒たちがその曲名を想像するという授業でした。曲の中には、犬の鳴き声のようなものが聞こえたので、私も犬にかかわる曲を想像しました。あるグループは、「101匹の犬」という題名を発表し、あるグループは猫に関わる題名を発表していました。正解は、「ワルツイング キャッツ」でしたが、生徒たちの豊かな想像力が遺憾なく発揮された音楽の授業でした。

【校長室よりNo.76】生涯に渡って健康であるために(スポーツデー)

12月11日、「スポーツデー」と称し、全校生徒が様々なスポーツを楽しむ取組を行いました。近年、子どもの運動を取り巻く環境の二極化が問題となっております。日常的に運動をする子どもと体育の授業以外は運動をしない子ども、さらには、運動をしていても特定の種目に特化しており、総合的な運動能力が育っていないことが問題と考えられます。それらの課題に対応すべく、中村中学校では「スポーツデー」と称し、全校生徒が様々スポーツを楽しみ、生涯にわたって運動に親しむ基礎作りとなる取組を行いました。保護者の方々もボランティアで参加して下さり、一緒に汗を流し、純粋に運動を楽しんで下さいました。心地よい汗を流した生徒たちは、「来月も是非やって下さい。」「やったことのない種目をやりましたが、難しかったです。」「とても楽しい時間をありがとうございました。」といった感想を述べてくれました。

【校長室よりNo.75】洞察力・思考力(授業参観より)

12月11日は、2学年の社会科の授業を参観しました。江戸時代から明治時代になったことによる変化について、自ら調べ考える授業でした。特に興味深かったのは、写真にもある一枚の絵から明治時代の変化を見つける活動でした。生徒たちは、ひたすらに一枚の絵を見つめ、江戸時代との違いを見つけようとしていました。ただ単に知識を埋め込むだけでなく、洞察力や思考力を高めることのできる社会科の授業でした。

【校長室よりNo.74】百聞は一見にしかず(授業参観より)

12月8日は、1学年の理科の授業を参観しました。光の屈折について学ぶ授業でしたが、姿見を使って自分から見える友達を確認したり、レーザー光と鏡が一体となった実験器具を使ったりしながら屈折について楽しそうに学んでいました。理科の授業では、実験が非常に重要になります。しかし、実験をするには準備や片付けがあり容易ではありません。理科を担当する教師の理科教育への熱意を感じる授業でした。

【校長室よりNo.73】支え合う

今年度の牧が丘祭に際しましては、PTAバザーにご協力いただきありがとうございました。たくさんの物品をご寄付いただき、盛況のうちに終えることができました。PTA会長及び役員の方々と協議した結果、売れ残った物品は真岡市内にある児童養護施設:あかつき寮に寄付することになり、昨日、高橋PTA会長様と一緒に寄贈してきました。毛布類やタオル類、洋服などを寄贈しましたが、とても喜んでいただきました。使用する子どもたちの心が温まり、中村中学校の心の温かさを伝えることができたなら幸いです。

【校長室よりNo.72】放射線を学ぶ

本日の3年生の理科の授業は、「放射線」についての学びでした。理科担当教員のアイデアで、日本原子力文化財団より講師を派遣していただき、放射能について学びました。東日本大震災における福島原発事故以来、放射能という言葉を頻繁に耳にするようになりました。しかし、その詳細や危険性について学ぶ機会は多くはありません。3年生の生徒たちは、様々な実験を通して放射能の実態について学んでいました。

【校長室よりNo.71】意見が言い合える場(授業参観より)

12月5日は、3年6組の授業を参観しました。理科の授業で、「動物の仲間について学習しよう」というテーマでしたが、生徒たちは教師の問いに対して、次々と発言し、写真のように黒板に自分の意見を書いていました。自分の考えを積極的に発言でき、活字で表現できる授業。生徒たちの活躍が目立った素敵な授業でした。

【校長室よりNo.70】さざんかが出迎える

12月に入り、寒さが本番になり冬らしくなってきました。中村中学校の東側にはさざんかの垣根があります。NFA(中村中学校父親の会)の方々が夏にきれいに剪定して下さったおかげで、きれいな花を咲かせています。そして、そのきれいな赤と白のサザンカの花たちは、素直で優しい中村中の生徒たちを出迎えてくれています。地域の方々に支えられ、美しい花が出迎えてくれる中村中学校。日々の幸せに感謝します。

【校長室よりNo.69】教師も本気で(学力向上推進研修より)

この【校長室より】でも、各教職員の授業を参観した様子を掲載しておりますが、12月1日は、真岡市教育委員会指定の学力向上推進研究に際する研究授業が行われました。1学年の英語の授業と2学年の国語の授業を全教職員が参観し、放課後にそれぞれの授業に関して、意見交換をしました。特に、「多様な意見を適切な表現で飛び交う授業を目指して」をテーマに、授業形態や教材、発問の仕方などについて、時間を忘れて熱心な話し合いが行われました。生徒たちが生涯にわたって行く抜くための学力を身につけるためには、学校でのより質の高い授業と家庭での学習の質と量の確保が欠かせません。「教師も本気で」学ぶ中村中学校教職員の姿を見ることができ、校長として嬉しく思いました。

【校長室よりNo.68】主体的に学ぶ姿(授業参観より)

12月1日には、2学年の国語の授業を参観しました。平家物語の那須与一が登場する場面の学習で、情景や言葉、様子などから那須与一の心情を読み取る授業でした。静寂の中、2学年の生徒たちは、集中して前後の文章から与一の心情を読み取っていました。生徒たちが声を上げて発表する場面は少ない授業でしたが、それ故、生徒たちが主体的に学ぶ姿を見ることができた、落ち着きのある授業でした。

【校長室よりNo.67】秘めたる力(マイチャレンジより)

11月27日からの3日間、2年生がマイチャレンジとして、多くの事業所で職場体験をさせていただきました。私も公的機関を除く全ての事業所に出向いて、生徒たちの様子を見させて頂きました。どの事業所でも、全ての生徒たちが一生懸命に活動していました。特に印象的だったことは、普段の学校生活では見ることのできない生徒たちの姿でした。高齢者に積極的に声をかけたり、自主的に作業に取り組んだりする姿を目の当たりにして、生徒たちの「秘めたる力」を確認することができ、とてもうれしく思いました。ご協力頂きました各事業所の皆様に、心から感謝いたします。

【校長室よりNo.66】できる限りのサポート(3年生の受験に向けて)

いよいよ今週から12月に入ります。3年生にとっては、受験勉強に本腰を入れる時期となりました。生徒たちの頑張りが一番必要ですが、私たち教職員としてもできる限りのサポートをと考え、11月27日から昼休みに「数学友の会」(根本学年主任が命名しました。)をスタートさせました。これまでに蓄積してきた数学の入試問題を、カテゴリーごとにやっていこうというものです。昨日も今日も、約20名ほどの3年生が参加してくれ、一生懸命数学の問題を取り組んでいました。昼休みは友達と遊びたい時間でもあります。毎日ではなくとも、時々一緒に勉強して、数学の点数を上げてもらえたらと思っています。

 

【校長室よりNo.65】楽しい給食

本日から、3年生徒との会食を始めました。コロナ禍から学級でも黙食を推進してきました。インフルエンザも含めて感染のリスクがなくなったわけではありませんが、卒業までに全ての生徒といろいろな話ができればと思い、スタートしました。日頃、校長は生徒よりも30分ほど早く給食を食べます。「験食」といい、生徒たちが食べる給食の安全を確認するために、いつも一人で食べています。会食の期間は、教頭先生に験食をお願いし、3年生4人ずつと一緒に給食を食べました。最初だったこともあり、緊張気味の3年生は言葉少なでしたが、それでも日常のたわいもない会話を楽しみながら給食を食べました。ひとりぼっちではない、3年生との楽しい給食。毎日が楽しみです。

【校長室より No.64】教師力で授業を作る(授業参観より)

11月24日は、1年生の国語の授業を参観しました。古典の授業で、読み取りにくい古典仮名遣いを繰り返し繰り返し群読(集団で読む)をして、音として覚えようとする授業でした。驚くべきは、教師は教科書も見ずに、範読(生徒の模範となって先に読む)をしているのです。「プロの教師だな。」と驚いた瞬間でした。経験と綿密な授業の準備によって作られた、流れの良い国語の授業でした。

【校長室よりNo.63】アクティブ・ラーニング(授業参観より)

11月15日は、1学年の英語の授業を参観しました。ALT(アシスタントイングリッシュティーチャー)と一緒に、ほとんどが英語で行われる授業でした。「Which do you like」の文を学んでいましたが、先生とALTとの楽しい英語での会話を参考にして、生徒同士も楽しそうに英語での会話を楽しんでいました。授業終了後の生徒たちは、「50分間の授業があっという間だった。」と話すほど、授業の流れが良く、アクティブな授業でした。生徒たちは、「生きた英語」を学んでいることを確認しました。

【校長室よりNo.62】学びに向かう集団(授業参観より)

11月14日は、3学年の英語の授業を参観しました。各種学力調査で課題に挙げられている、「英作文」から授業が始まり、地震が起きたときの対応について英語で説明する授業でした。さすがは三年生。真剣に考え、書き、話し合う姿は、栃木県が目指す「学びに向かう集団」そのものでした。そして、その雰囲気を作るのは、教師の授業構成力によるところが大きいことも感じました。

【校長室よりNo.61】ざわつく国語(授業参観より)

昨日は、1年生の国語の授業を参観しました。古典の授業で、中学生にとっては非常に難しい内容です。しかし、この授業は、国語の授業にしては生徒がざわついています。そのざわつきは、無駄話をしている訳ではなく、教師が出した課題に対して、やりたくてやりたくてざわついていたのです。「かかとふナカー」という人物からの古典仮名遣いで書かれた手紙を解読するというないようで、生徒たちは教師の指示さえも待ちきれずに、解読をし始めていました。このようなざわつきは、生徒たちの学ぶ意欲がどれぐらい高かったかを示すものです。私もつい生徒たちと一緒に考えてしまうほど、興味のある授業でした。

【校長室よりNo.60】潔さ

11月11日に、栃木県中学校駅伝競走大会が那須のが原公園で開催されました。中村中女子駅伝部は、芳賀地区大会で2位でゴールしましたが、走路違反のためオープン参加となり、県大会出場は叶いませんでした。多くの涙を流した生徒たちでしたが、次の行動は芳賀地区を代表して出場する4校に激励のメッセージを贈ることでした。前日に生徒たちから手渡された4枚の色紙を持って、那須のが原公園に行きました。本来ならば中村中の生徒が立っているはずのスタートラインを見つめながら、那須の冷たい風を受け、一人涙を流してきました。そして、生徒たちがしたためた色紙を4校の生徒に渡すと、どの学校の生徒も本当に喜んでくれました、「中村中って、なんて素敵な学校なんでしょう。」とうれしい言葉もいただきました。[潔い]を辞書で引くと、道徳的に素晴らしいこと と書かれています。清らかな心で、道徳的に素晴らしい行動を選択してくれた中村中の生徒たちを誇りに思う瞬間でした。

【校長室よりNo.59】地域で育つ

11月5日に、中村公民館祭りが開催され、オープニングセレモニーの中で、中村中学校吹奏楽部がステージで演奏しました。地域の方々に見守られながら、生き生きと演奏する本校吹奏楽部の生徒たち。生徒たちが、地域の方々に見守られながら、地域で育っていることを再確認する時間でした。演奏後は拍手喝采で、地域の方々が、「中学生の演奏って上手なんだね。」と話をされており、うれしく感じました。

【校長室よりNo.58】世界共通の教育

この写真は、サンドバーグ・ミドルスクールの体育館に掲示されているメッセージです。[Responsibility]責任感[Respect]尊敬[Integrity]誠実さ[Compassion]思いやり[Initiative]意思表示・積極性[Perseverance]忍耐[Concientious]良心的[Adaptability]適応力[Creativity]創造性 という意味です。日本の多くの小中高校で学校目標としている内容と重なります。つまり、教育が世界共通であるということかと思います。今回の国際交流では、サンドバーグ・ミドルスクールの校長先生はじめ多くの先生方と、教育方針などについても論じることができ、そういった意味からも有意義な交流となりました。

【校長室よりNo.57】地球人として

10月27日から11月3日の日程で、アメリカ・カリフォルニア州サンドバーグ・ミドルスクールとの国際交流に、28名の生徒と共に行って参りました。初めて飛行機に乗る生徒もいる中、何よりも安全第一の旅でした。しかし、終始生徒と一緒というわけにはいかない今回の旅。例えば、アメリカでの入国審査は、生徒一人一人が入国審査員からの英語での質問答えなければなりませんでした。また、ホームステイでも英語での会話がほとんどで、苦労しながら英語での会話に挑戦したことと思います。たったの1週間の交流でしたが、お別れの朝は、涙を流して別れを惜しむ生徒同士の姿を見ることができました。今回の国際交流は、単なるアメリカへの旅行ではなく、様々な紛争で苦しむ世界中の人たちへの貴重なメッセージになったのではないかと思います。まさに、日本人・アメリカ人という枠を取り払った「地球人」として、心と心の交流を達成した海外派遣となりました。

【校長室よりNo.56】生徒が身を乗り出す授業への工夫(授業参観より)

本日は、1年生の社会科の授業を参観しました。私は常々、「授業は連ドラのようなもの。チャンネルを変えられることのない、連ドラ予約をしてもらえるような生徒の興味を引き出す授業をしてください。」とお願いしています。今日の1年生の社会科の授業は、平安時代の文化の特色を学ぶないようでした。いきなり、漢字からひらがなやカタカナが作られている例を示し、想像が難しいひらがななどで生徒は前のめりになって考えていました。平安時代の遣唐使の影響について考えるに、絶好の教材でした。まだ2年目の教師ですが、生徒の興味を引き出すためにと、様々な教材を工夫した授業を展開していました。

【校長室よりNo.55】幸せな時間

すでにHPでお知らせしましたとおり、昨日、芳賀郡市中学校駅伝競走大会が開催され、つらく厳しい練習を乗り越えた生徒たちが、全身全霊をかけた走りを見せてくれました。男子は5位入賞、女子はオープン参加枠になったとはいえ実質2位の走りを見せてくれました。帰校後、指導に当たった教員からねぎらいの言葉が贈られ、3年生からも感謝の気持ちを伝えていただきました。ひたすらに涙を流す3年生と話しているなかで、明日から一緒に走れない寂しさ・むなしさを感じるということは、「結局、この3ヶ月が幸せだった」という結論に達しました。生徒たちと共に走ってきた3ヶ月は、本当に幸せな時間でした。

【校長室よりNo.54】個別のアセスメント(授業参観より)

本日は特別支援学級の授業を参観しました。11月に実施する校外学習の準備のため、買い物や電車等への乗り方に関する学習を行っていました。担当教員が生徒に寄り添い、習得状況を確認しながら丁寧に指導している姿が印象的でした。個別の対応をすることにより、生徒たちは格段にできることを増やし、生きる力を高めています。

【校長室よりNo.53】一体感

10月21日に令和5年度牧が丘祭を開催しました。午前中の各種発表、合唱コンクールに続いて、午後は生徒会主催のスター誕生、中村中チャンピオンシップが行われました。秋晴れの元、多くの保護者の方々に見守られながら、笑いと感動の牧が丘祭となりました。後片付けも、NFA(父親の会)の皆様にご協力いただき、生徒たちはそれぞれの学級で感動を分かち合う時間を確保できました。何よりも、生徒と教師、そして保護者が一体となった温かみを感じる牧が丘祭でした。

【校長室よりNo.52】明日への期待

いよいよ明日は牧が丘祭です。メインイベントでもある合唱コンクールに向けて、全てのクラスが練習に励んでいました。歌うことを苦手とする仲間もいたことでしょう。時には、学級が分裂してしまうこともあったでしょう。それらを乗り越えて奏でる歌声は、聞く人の心を揺れ動かしてくれることと思います。明日の合唱コンクール。涙なしでは聞けない予感がします。(写真は、3年生の最後の練習の様子です)

 

【校長室よりNo.51】多角的な目線と配慮で行われる体育の授業(授業参観から)

本日は、2年生男子の体育の授業(柔道)を参観しました。体育の授業では、体調不良やけがで実際の活動ができない生徒もいます。本時では、組み手を行う生徒の間に立って安全確保をしたり、タブレットを使って感想等を入力し、間接的ですが授業に主体的に参加していました。また、体育の授業では運動量の確保と安全の確保が求められます。運動量の確保を優先しすぎて生徒に自由に活動させれば、けがのリスクが高まります。本時では、適切な指示のもと、見学の生徒や生徒同士で安全確保するなど、細かな配慮がなされていました。その上で、息を切らすほど一生懸命に柔道に取り組む2年生男子の姿が印象的でした。これも、体育教師の多角的な目線と配慮があってのことなのだろうと思います。

【校長室よりNo.50】後身を育てる

9月25日から10月20日までの4週間、本校を卒業した笠倉さんが教育実習に来ており、本日、集大成としての研究授業を実施しました。笠倉さんは、中村中時代に野球部に所属しており、放課後は野球部の指導にもあたってくれました。今日の研究授業は、「柔道」。生徒の安全な活動に細心の注意を必要とする単元でしたが、生徒たちに丁寧に説明する姿が印象的でした。将来は是非とも教師になりたいという意思があるようです。中村中での教育実習が笠倉先生の誕生に役立つことを祈っています

【校長室よりNo.49】辛さを乗り越えてこその達成感(郡市駅伝に向けて)

7月から毎朝、厳しい練習を積み重ねてきた特設駅伝部の活動も、いよいよ集大成の時期を迎えました。夏の暑い中のロングジョグ、朝早くからのスピードトレーニングなど、ただ走るだけの練習は過酷であり、逃げ出したくなったことも多々あったことと思います。それでも、約4ヶ月、ここまでやり遂げた生徒たちは、辛さを乗り越えた達成感を知っており、主体的に取り組んでいます。昨日は、選手選考を兼ねた最後の試走を行いました。大会は、10月24日、井頭公園で行われます。是非とも応援していただければと思います。

【校長室よりNo.48】豊かな知識と経験に基づく授業(授業参観より)

今日は3年生の社会科の授業を参観しました。「行政の役割はどのように変化したか。」を考えていく授業でした。行政の仕組みや考え方が変化していく過程を、身近な例を挙げて一つ一つの変化について、生徒と一緒に考えながら授業を進めていました。時には笑いもある授業でしたが、何よりも生徒たちが真剣に考え、自分の考えをきちんと発表するメリハリのある授業でした。改めて、これまで積み重ねてきた豊かな知識と経験が、素晴らしい授業を作り上げているのだと感じました。

【校長室よりNo.47】体験に勝る学びはない(授業参観から)

すでにご存じの通り、中村中は真岡市教育委員会指定の学力向上推進校として、生徒たちの学力向上に向けた取り組みを行っております。各教科全ての教員が、生徒の実態に合わせた授業を工夫し、展開しております。校長も全ての教員の授業を参観し、生徒の学びの様子や教員の指導の工夫などを見取っております。その様子を、何回かに分けてお知らせします。第一弾は、3年生の理科の授業。理科で言う「仕事」についての学びでした。10kgのおもりを準備し、まずは手で持ち上げる。その後、天井に設置した滑車を使って持ち上げる。最後には、滑車を2つ使った「動滑車」を使って持ち上げる。全ての生徒が体験し、重さや動かす距離などについて、「仕事量は変化するのか」という観点で考察していました。実体験を通した学びは、まさしく「教えられる」ものではなく「考え、学ぶ」ものでした。自分が考えたことを、友達と共有して、熱心に議論する姿が印象的でした。

【校長室よりNo.46】県新人大会

10月13日・14日にかけて、栃木県新人各種大会が開催され、中村中からは、ソフトテニス部女子、陸上部、卓球部が出場しました。県内広域での開催であり、短い時間しか応援することができませんでしたが、芳賀地区予選を勝ち抜いた生徒たちは、自信に満ちあふれているように見えました。女子ソフトテニスは、大接戦の末惜しくも初戦で敗退となりました。卓球部女子団体は、三回戦に駒を進めて5・6位になり、3月に開催される関東選抜大会への出場権を獲得しました。陸上部は、多くの生徒が入賞し、男子団体が3位に輝きました。来年も春季大会はなく、次の大会は総体となります。約7ヶ月の間、しっかりと課題を克服し、総体はより多くの部が県大会に出場してくれることを期待します。

【校長室よりNo.45】爽やかな秋の日の朝

今朝は肌寒ささえ感じる、本格的な秋の朝でした。毎朝、東側で鶴見さん・杉山さんと生徒たちを出迎えていますが、笑顔で手を振ってくれる生徒たちとの朝は、とても清々しく、一日の希望を与えてくれる時間です。今朝は、ある女子生徒が、鶴見さんに「いつもありがとうございます。」と声をかけてくれたそうです。鶴見さんは、「涙が出そうです。」と喜んでおられました。爽やかな秋の日の朝をさらに彩るような、中村中生徒の素敵な言葉かけ。心からありがとうを伝えたいと思いました。(下の写真は、休み時間の3年生の様子。本当に大きな声で、笑顔であいさつをしてくれます。)

【校長室よりNo.44】郡市新人各種大会を終えて

9月22日から24日にかけて、郡市新人各種大会が開催されました。限られた時間の中で、生徒たちの活躍の様子を十分に見ることはできませんでしたが、全ての会場を回り、中村中生徒の活躍の様子を見ることができました。とても礼儀正しく、対戦相手にも尊敬の意を持って競技する中村中生徒の姿は、まさしく「スポーツマンシップ」を体現してくれるものでした。陸上部、卓球部、ソフトテニス部女子が県大会出場権を獲得しましたが、全て部で純粋な青春の汗と涙を流してくれました。生徒たちに温かい声援を送って下さった保護者の皆様にも、心からの感謝の意を表します。

 

【校長室よりNo.43】社会を生き抜くための表現力

猛暑と言われた夏休みを終え、中村中学校の生徒たちは、落ち着いて2学期を迎えました。始業式には、親父の会の皆さんのご厚意によるかき氷が振る舞われ、中村中生徒の素敵な笑顔を見ることができました。1学期の保護者会でもお話ししましたように、中村中学校は真岡市教育委員会指定の学力向上推進校として、生徒たちの生きた学力を向上させるべく、様々な取り組みを進めております。例えば、それぞれの授業の中で、自分の考えを中学生らしい言葉で表現できるよう働きかけております。就職試験や大学・高校の入試においても、知識だけを問うものだけでなく、適切な言葉で表現する力を求める傾向にあります。是非とも、ご家庭でも新聞やニュースの内容などを題材に、「自分の考えを表現する」機会を作っていただけたらと思います。

祝!全国準V

8月25日に、愛媛県松山市にあるニンジニアスタジアムで、全国中学校陸上大会が開催され、3年生の諏訪彩乃さんが砲丸投げに出場しました。中学生シーズンベストの記録を持つ諏訪さんは優勝も期待されましたが、けがの影響もあり、全国準優勝という結果となりました。NHKでも投擲の様子が放送されました。言葉で言うほど、全国大会に出場することはもちろんのこと、準優勝という結果は簡単なものではありません。これまでの血の出るような努力に心からの敬意を表したいと思います。

【校長室より No.42 】関東大会制覇!

8月7日、茨城県の笠松運動公園で、関東中学校陸上競技大会が開催され、中村中学校から共通女子砲丸投げで出場しました。二位を大きく引き離し14m90cmで見事、関東大会優勝に輝きました。明日は、共通女子円盤投げに2名の生徒が出場します。

【校長室よりNo.41】学び続ける教師であるために

7月28日の午後、中村中・中村小・長田小の先生方が集まり、生徒指導(主に不登校対応)について研修をしました。文部科学省主催の研修を受講した本校:杉本教諭が講師となり、望ましい生徒への対応について、グループでの話し合いを交えながら学び合いました。私たち教師も、日々変化する児童生徒の状況に対応するために、学び続けることが重要です。小中学校の教職員が、熱心に、かつ和気藹々と生徒のことを話し合う姿に心を打たれた一日でした。

【校長室よりNo.40】自ら成長する生徒

本日の第一学期終業式に際し、1年生から3年生の代表生徒が一学期の反省と二学期への抱負を発表してくれました。1年生代表生徒は、「入学する前は不安がありましたが、今では充実していると言えます。行事等を通じて友達の良さを見つけることができました。」と話してくれました。2年生代表生徒は、「勉強に力を入れた1学期で、成果を得ることができました。学級委員長としてクラスの絆が深まったと感じました。」と話してくれました。3年生代表生徒は、「修学旅行に際して、延暦寺での清掃が心に残りました。受験生としての意識を高め、朝の小テストで成果を出すことができました。」と話してくれました。いずれの生徒も、自らを律し、自らの力で成長した1学期であったことを感じさせてくれる素晴らしい発表でした。

【校長室よりNo.39】生徒の成長を信じて(第一学期終業式)

本日で令和5年度の第一学期が終了となりました。この間、修学旅行・遠足、スポーツフェスティバル、総合体育大会などが行われました。一日一日を必死に生き努力する中村中学校生徒たちの姿は、私たち大人に勇気と感動を与えてくれました。一方で、ちょっとした一言で友達を傷つけてしまう事案等もありました。しかし、生徒たちは未完成だからこそ学校で学ぶ必要があるのです。中村中教職員は、第一学期の終業式を機に、生徒たちが必ずや心優しく完成形の大人になってくれることを信じようと確認し合いました。生徒の皆さんには、どうぞ心身を休めて、有意義な夏休みを過ごしてほしいと願います。

【校長室よりNo.38】転ばぬ先の杖(SNSトラブルから子どもを守る)

授業参観に続いて、宇都宮大学の川島芳昭教授から、「あなたのネットの使い方、自分をダメにしていませんか?」と題して、ネットやSNSの危険性と安全な使い方についての講話をいただきました。お忙しくて講演会に参加できなかった保護者の方々もおられるかと思いますが、最低でも配布した資料だけでもお読みいただきたいと思います。ネットやSNSのトラブルは、今やどの生徒にも起こりうることです。大きな事件に巻き込まれたり、または自らが大きな事件を起こしてしまう危険もあります。愛する我が子を守るためにも、ネットSNSの使い方について、ご家庭で話し合っていただければと思います。

【校長室よりNo.37】保護者の方々の思い

7月14日(金)は、1学期最後の授業参観・講演会・保護者会でした。お忙し時期の授業参観でしたので、保護者の方々の参加は比較的難しいことが予想されましたが、非常に多くの保護者の方々にご来校いただき、授業を参観して下さいました。美術の授業では、お子さんの作品を見ていただきました。体育の授業では、一生懸命に泳いでいる姿をご覧いただきました。三年生の社会科では、実生活に役立つビジネスについての学びでした。1学期の三ヶ月ちょっとの間に、心も体も大きく成長したお子様の姿をご確認いただけたことと思います。熱心に授業を参観される保護者の方々のお姿から、お子様への深い愛と教育への強い関心を感じました。

【校長室よりNo.36】心配り

正面玄関に飾られた生け花・東側に植えられたマリーゴールド・正面玄関前の花壇 いずれも本校で学習支援を担当している髙野先生の心配りによるものです。東側のマリーゴールドは、勤務日でない土曜日の早朝に植えて下さいました。髙野先生は、「生徒が学ぶ学校だからこそ、花のある整った環境が大切なんです。」と話されています。髙野先生の「心配り」に心からの敬意を表します。

【校長室よりNo.35】心に栄養を(読書のススメ)

中高生の本離れが社会問題になっておりますが、本校の昼休みの図書室には、たくさんの生徒が集っています。今日は、「ブラインド・ブック」というイベントを行っていました。下の写真のように、従来のブックカバーではなく、その本を紹介する帯を着けた本が並んでおり、その帯を見て借りる本を選ぶという取り組みです。希望者が多数だったため、くじを引き、当たった生徒のみがブラインドブックを借りられるという取り組みでした。読書は、心の栄養です。活字から得られる情報は、想像力を豊かにするとともに、豊かな情操力も養います。これからも中村中の生徒が多くの本に触れてくれることを期待します。

【校長室よりNo.34】歴史的な初日(中村中父親の会発足)

今年度の中村中学校は、『地域と共にある学校づくり』を目指しており、その取り組みの一つとして父親の会を募集しました。驚くことに、50名を超えるお父さん方にご登録いただき、先日のスポーツフェスティバルには、30名のお父さん方がかき氷を作りに来て下さいました。この組織の名前を、NFA(Nakamura Father's Association)としました。このNFAは、今後、10年20年と引き継がれることを期待します。そして、今の中学生が父親になり、地域・母校を愛して、NFAの組織に入って活動することを期待したいと思います。このような意味でも、令和5年6月24日は、歴史的な初日になったのではないかと思います。

【校長室よりNo.33 】温かさに包まれて(スポーツフェスティバル)

6月24日に、令和5年度スポーツフェスティバルが青空の下で開催されました。多くの保護者の方々やご家族にご来校いただき、NFA(中村中学校父親の会)の方々によるかき氷の提供もあり、午前中のみと言う短い時間でしたが、盛大に開催することができました。生徒たちも、クラスの団結力を示し、一生懸命競技をしたり、大声で声援したりしていました。そして、何よりも多くの保護者の方々から、「温かい雰囲気で素敵ですね。」とお声をかけていただきました。初夏の暑い日でしたが、とても素敵な一日となりました。

【校長室よりNo.32】若きエネルギー(スポーツフェスティバルに向けて)

いよいよ明日がスポーツフェスティバルです。期末テストや雨天のため、十分な練習ができなかったようですが、本日の昼休みはほとんどの学級が縄跳びやリレーの練習をしていました。「若きエネルギーって素敵だな。」と思わせてくれた瞬間でした。明日のスポーツフェスティバルでは、今年度結成した父親の会の方々が、生徒たちにかき氷を振る舞って下さいます。保護者の皆様も地域の皆様も、中村中生徒の「若きエネルギー」と体いっぱいに浴びにおいで下さい。

【校長室よりNo.31】期末テストに向けて

本日(6月20日)から期末テストが始まりました。1年生にとっては、中学校に入学して初めての定期テストとなります。今朝立哨指導をしながら、「テスト頑張ってね。」と声をかけると、多くの生徒たちが、「はい、頑張ります。」と答えてくれました。定期テストは、これまでの学習の成果を確認する絶好の機会です。「こだわり」を持って全力で取り組んでくれることを期待します。(写真は、初めてのテストを受ける1年生)

【校長室よりNo.30】学びに向かう中村中

明日(6月20日)からは、第一学期の期末テストです。テスト前の今日の放課後は、「学習タイム」として、各学年の各教科の先生たちが生徒たちの質問に答えていました。先生たちはテストの印刷等の準備があるにも関わらず、質問しようと教室に残った生徒たち一人一人に丁寧に教えていました。学びは「団体戦」とも言われます。学級や学校全体が学びに向かう雰囲気になると、自ずと勉強をしなければならない雰囲気になります。テストの点数だけが大切ではありませんが、テストに向かって努力することは大切です。中村中が学びに向かって高め合うことを期待します。

【校長室よりNo.29】命を守る水泳(プール開き)

本日、初夏の日差しを浴びながら、令和5年度のプール開きを実施しました。3年生の授業に合わせて、体育委員長さんからの挨拶がありました。「楽しみながらも、十分安全に注意してプールの授業を受けて下さい。」とのお話でした。近年では、水泳の授業を嫌う生徒も少なくありません。しかし、泳ぐことは自分や家族の命を救うことにもつながります。私からは「最低でも25mが泳げるように一緒に頑張りましょう。」と伝えました。「校長先生も一緒に泳いでくれるんですか?」という、うれしい言葉をたくさんの3年生がかけてくれました。短い期間ですが、安全で有意義な水泳の授業が展開されることを祈っています。