校長室から
特設駅伝部始動!
8月1日から16日間の短い夏休みが始まりました。
それに合わせて、令和2年度の特設駅伝部が組織され、練習を開始しました。
現在、お試しで参加している生徒もいますが、今年は女子もチーム結成を目指しています。
コロナ禍の影響で大会実施は不透明な状況ですが、物部中特設駅伝部の奮闘を期待しています。
がんばれ物中生!
前へ
本日(7/31)、第1学期終業式を実施しました。
各学年の代表が1学期の振り返りお夏休みに向けての意気込みを発表しました。
どの発表も大変すばらしく、生徒たちの躍進が期待できる内容でした。
私からは、元明治大学ラグビー部監督の北島忠治さんが唱えたスローガンである「前へ」という言葉を、夏休みを迎える生徒たちに贈りました。要旨は以下のとおりです。
「生徒たちが生きるこれからの時代は、人工知能の急速な進化などにより、予測困難な変化の激しい時代になると言われています。だからこそ、あれこれ迷っているよりは一歩『前へ』。一歩が無理なら半歩でもいいから、とにかく踏み出すことが大切です。勇気をもって踏み出せば、必ず景色が変わります。
いよいよ明日から夏休みです。自分を変えるよいきっかけでもあります。皆さん一人一人が勇気を持って一歩『前へ』踏み出してくれることを信じています。2学期の始業式には、新しい景色に触れ、一段とたくましくなった皆さんと再会することを楽しみにしています。」
16日間の短い夏休みとなりますが、御家族の皆さんと過ごす中で、生徒たちが少しでも「前へ」進んでくれれば幸いです。
※校長講話の中で、代替試合での活躍をスライドで生徒全員に見てもらいました。
あなたに傷つけられても眠れるが、あなたを傷つけたのでは眠れない
昨日(7/28)、SNSの使い方についての生徒集会が開かれました。
各学級ごとにSNSの使い方をまとめ、代表が発表しました。
どの学級の発表も素晴らしい内容で、SNSの使い方を自分たちでしっかり考えていることが分かり、安心しました。
最後の講評で以下の言葉を紹介しました。
「あなたに傷つけられても眠れるが、あなたを傷つけたのでは眠れない」
これは、沖縄のことわざで、相手を傷つけるような行為を戒めたものです。
相手を思いやる優しい気持ちがあれば、SNSも安全に使えると思います。
物中生一人一人の思いやりと優しさを信じています。
That's one small step for a man, one giant leap for mankind.
That's one small step for a man, one giant leap for mankind.
これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である。
今から51年前の1969年7月21日、アメリカの有人ロケット「アポロ11号」が月に着陸して、初めて人類が月を歩きました。
これは、その第一歩を飾ったニール・アームストロング船長が残した有名な言葉です。
月は、地球唯一の衛星であり、人類は太古の昔からいつか行ってみたいと願い続けてきました。
その夢をやっと叶えたのが、今から約50年前です。その後、科学は更に発展し、無人ではあるものの探査機が火星をはじめ、太陽系の惑星に次々に接近し様々なデータを収集することに成功しています。
不可能を思えたことを可能にしたのは、人類の飽くなき探究心です。今から100年後の未来は、そして1000年後の未来は、果たしてどうなっているのでしょうか。
皆さんの小さな一歩は、未来の偉大な飛躍につながるはずです。
頑張れ、物中生!
感謝の輪が広がっています。
本日(7/17)の真岡新聞に、本校の記事が掲載されました。
内容は、県のホームページに新型コロナウイルス感染症の診療に携わる医療従事者への感謝のメッセージを配信しているページがあり、そこに物部中3年生のメッセージが載ってるという内容です。
3学年担任によると、5月20日の分散登校初日に、感染症対策への理解を深める授業で、生徒からメッセージを書きたいとの声が上がり、応募しましたとのこと。
メッセージは、第7弾として約7分間の動画にまとめられ、6月12日から配信されています。
今朝、この記事を見て動画を確認した、学校医のいとう医院・伊藤譲治先生から、早速お電話がありました。
地元・物部中の生徒が、医療従事者をおもんぱかって書いたメッセージを見て、「涙が出た。本当にうれしかった。ありがとうございます。」と感謝のお言葉をいただきました。
生徒の皆さんが、新型コロナウイルス感染症の治療に奮闘する医療従事者の方々に向けた感謝のメッセージは、感謝の言葉になって皆さんにかえってきました。
私も、そんな素晴らしいい取組をした本校の3年生を誇りに思い、心から感謝します。
臆病な自尊心
中島敦の小説「山月記」には、かつて人間であり、詩人になろうとしてなれず、その妄執から虎に変身した男が描かれています。
虎になった男は、旅人としてその地を通りかかった昔の友人と出会い、虎になるまでの身の上を語ります。その中に、「臆病な自尊心」という言葉が出てきます。
「自分は、詩によって名を成そうと思いながら、師について勉強することもせず、志を同じくする友人と切磋琢磨することもしなかった。わざと努力を怠ったのは、自分に詩の才能がないことを自覚するのが怖かったからであり、つまりは『臆病な自尊心』のせいである。」、と。
程度の差はあるかもしれませんが、誰の心にも「臆病な自尊心」はあります。全力を尽くして失敗したり、敗北したりすると、自分があまりにもみじめで救いがたいからです。
そこで、「まだ本気出していないから、失敗したってどうってことないもんね。」と、言い訳を先に用意してしまいます。
果たして、これで本当によいのでしょうか。山月記の虎になった男と同じように、きっと「後悔」することでしょう。
明日から、いよいよ期末テストです。初めての定期テストを受ける1年生はもちろん、2・3年生も、「臆病な自尊心」に負けず、全力で努力した上で、テストに臨んでほしいと思います。
がんばれ、物中生!
選手壮行会 がんばれ物部中!
本日(7/10)、生徒会主催の選手壮行会が開催されました。
今年度は、新型コロナウイルス感染症の影響で、春季大会に続き夏の総体も中止となってしまいました。
大会はなくなってしまいましたが、3年間部活動を頑張った3年生に、何らかの形で活躍の場を用意したいと考え、多くの運動部で代替試合が実施されます。
その試合に向けての選手壮行会ということで、生徒会長の激励の言葉のあと、各部の部長さんや3年生から力強い決意発表がありました。
私からは、「仲間との絆」と「感謝の気持ち」について、お話をしました。
18日から始まる代替試合での活躍を祈念しています。
がんばれ、物中生!
※ 吹奏楽部も多くのコンクール等が中止となっていますが、10月に屋外での演奏会が予定されています。
生徒総会開催!年間統一テーマ決定!!
本日(7/7)、生徒総会が開催されました。
議事の中で、「生徒会年間統一テーマ」が提案され、承認されました。
今年の年間統一テーマは、「TRY貫」です。
テーマに込めた思いは、
「今の物中生には積極性と行動力が足りないと感じる。そこで私たち生徒会は、物部中学校のモットーである『積小為大』のように小さいことにTRY(挑戦)し続け、大きくなるまで貫いてほしい!! という意味を込めて、この年間統一テーマを決めた。」とのことです。
なお、TRYには、「T・・・together(一緒に)」、「R・・・result(結果を出す)」、「Y・・・躍進する」の意味もあるそうです。
年間統一テーマ「TRY貫」のもと、生徒会、そして物部中の大躍進を期待しています。
がんばれ、物中生!!
感動しました!
7月5日(日)、真岡市総合運動公園陸上競技場において、芳賀郡市中学校陸上記録会が開催されました。
本校からは、1年生男子1名のみが参加しましたが、「1年男子1500mの部」で見事トップタイムをマークしました。
他校の選手と終始デットヒートを繰り広げ、最後の直線で相手を振り切ってのトップタイム獲得、感動しました。
今後の更なる活躍を期待します。頑張ってください。
白い帽子が本校の生徒です。
授業参観・保護者会、お世話になりました。
本日は、授業参観・保護者会、大変お世話になりました。
授業参観については、予定を変更して全学年で情報モラルに関する内容を扱いました。
生徒のスマートフォン等の所持率が上がる中、SNSでのトラブルも散見されるようになり、保護者の皆様にも一緒に参観していただきたいと考え、授業内容を変更しました。
御家庭でも、使用についてのルール等を決めていただくなど、御協力をお願いします。
また、学年保護者会でも申し上げましたが、新型コロナウイルス感染症に関しましても、サーマルカメラをはじめソーシャルディスタンスの確保や手指の消毒など、生徒の健康・安全を最優先に考え予防対策に取り組んでまいります。
御家庭でも毎朝の検温等、お世話になります。どうぞよろしくお願いいたします。
7月1日(水)全校朝会の講話内容
本日(7/1)、全校朝会を実施しました。
今回は、「コロナ危機から学んでほしいこと」として、以下の7点をお話ししました。
1 人類全体が「経済よりも個々人の生命を優先した」という事実
2 「大人の社会が命を守るために必死に戦っている」ということ
3 その戦いに「国際社会は協調し、一丸となって取り組んでいる」ということ
4 「『死』に向き合うことで生命の尊厳というものを深く考えてほしい」ということ
5 「この戦いは善意だけではなく、数学と科学によって進められている」ということ
6 「多くの情報量のなかから適切に情報を受け取る力を身に付けてほしい」ということ
7 「危機におけるコミュニケーションの方法を学んでほしい」というこ
※参考「教職研修6月号 教育の断面」冷泉彰彦氏「コロナ危機のなか、子どもたちに何を教えるか?」
生徒にとっては少し難しい内容だったかもしれませんが、大切なことですので全校朝会でお話ししました。
やってみなはれ
「やってみなはれ」は、サントリー創業者であり、日本の洋酒文化を切り拓いた鳥井信治郎さんの口ぐせです。
未知の分野にも果敢に挑戦していく、チャレンジ精神あふれる言葉だと思います。
鳥井信治郎さんは、竹鶴政孝さん(ニッカウヰスキーの創業者)と協力して国産ウイスキーの製造販売に挑戦し、幾多の失敗、苦難を乗り越えて、見事日本初の国産ウイスキーを完成させ世に送り出しました。
新型コロナウイルス感染症の影響により、学校生活には様々な制限があります。
しかし、気持ちまで守りに入ってしまっては、せっかくの成長のチャンスを逃がしてしまうかもしれません。
「健康・安全」を最優先しながらも、チャレンジ精神を忘れず、自分の可能性を広げ伸ばしてほしいと思います。
「やってみなはれ、やらなわかりまへんで」
紫陽花の花に思う
雨に濡れた紫陽花(アジサイ)の花が一層美しい季節となりました。
「念ずれば花ひらく」で有名な詩人・坂村真民さんの「あじさいの花」という詩を紹介します。
まるくまるく
形のよいものになろうとする
やさしい心の
あじさいの花
きのうよりもきょうと
新しい色になろうとする
雨の日の
あじさいの花
紫陽花の花のように、物部中の生徒もやさしい心で「まるくまるく」まとまって、昨日よりも今日、今日よりも明日と「新しい自分の色」「新しい物部中の色」を見つけてほしいと思います。
本日、6月15日は「県民の日」
今日(6/15)は、「県民の日」です。
「県民の日」の歴史は意外と浅く、昭和60年9月に公布施行ですので、実際には昭和61年6月15日が最初の「県民の日」となりました。
明治6年6月15日に栃木県と宇都宮県が合併し、おおむね現在と同じ県域の栃木県が成立したため、この日を「県民の日」としたそうです。
本日、生徒たちは、給食で本県特産の食材を多く使った「県民の日献立」をおいしくいただきました。
また、給食の時間の校内放送で「県民の歌」が流れ、本県のシンボルについて説明を受けるなど、郷土愛を深めるよいきっかけとなりました。
栃木県のシンボルは、以下のとおりです。(県章、トチノキ、カモシカ、ヤシオツツジ、オオルリ)
6月10日(水)全校朝会の講話内容
本日(6/10)久しぶりに全校朝会を実施しました。
新型コロナウイルス感染症対策のため、十分な距離をとって体育館で行いました。
生徒全員、真剣な表情で話を聞いてくれました。
主な講話内容は以下のとおりです。
1 「立場が人をつくる」、成長に安心
・3年生は最上級生らしくリーダーシップを発揮して物部中をけん引
・2年生は中堅学年として1年生のよき手本
・1年生は先輩を見習いながら、あっという間に中学生らしく成長
2 新型コロナウイルス感染症対策の徹底
・ソーシャルディスタンスの確保
・手洗い・消毒の徹底
・3密の回避
3 令和2年度物部中スローガン
・「物中進化 限界への挑戦!」
・限界を超えるための著名人の言葉紹介
坂村真民、羽生義治、ウォルト・ディズニー、イビチャ・オシム、王貞治の各氏
今夜は「ストロベリームーン」
通常登校がスタートして一週間が過ぎようとしています。
皆さんが日々「学校の新しい生活様式」に慣れ、安全に生活していることが見て取れて、とても安心しています。
ところで今日は満月ですが、アメリカの先住民が6月の満月を「ストロベリームーン」と呼んでいたの知っていますか。
アメリカの先住民は、満月を季節の変化の節目にしながら農作業や狩猟などを行っていて、各月の満月に次のような名前を付けていました。(地方によって呼び方は違っていたようです。)
1月 : Wolf Moon/Old Moon(狼が空腹で遠吠えをする頃)
2月 : Snow Moon/Hunger Moon(狩猟が困難になる頃)
3月 : Worm Moon/Sap Moon(土から虫が顔を出す頃/メープル樹液が出る頃)
4月 : Pink Moon(フロックス/Phlox というピンクの花が咲く頃)
5月 : Flower Moon(花が咲く頃)
6月 : Strawberry Moon(イチゴが熟す頃)
7月 : Buck Moon(雄ジカの新しい枝角が出てくる頃)
8月 : Sturgeon Moon(チョウザメが成熟し、漁を始める頃)
9月 : Harvest Moon(収穫の頃)/Corn Moon(とうもろこしを採取する頃)
10月: Hunter’s Moon(狩猟を始める頃)
11月: Beaver Moon(毛皮にするビーバーを捕獲するための罠を仕掛ける頃)
12月: Cold Moon(冬の寒さが強まり、夜が長くなる頃)
6月の満月は、イチゴが熟し収穫できる頃ということで「ストロベリームーン」なのですね。イチゴの産地・物部にぴったりの名前ですね。
今日は、月に様々な名前を付けたアメリカの先住民の生活に思いをはせながら、夜空を見上げてみてください。
通常登校スタート
昨日6月1日(月)から通常登校がスタートしました。
5月下旬から分散登校は行っていましたが、生徒全員がそろうのは約2か月ぶりです。
新型コロナウイルス感染症対策のための「学校の新しい生活様式」に早く慣れて、安全で充実した学校生活を送りましょう。
「すべてはきっと好転する」
インド独立の父、マハトマ・ガンディーの言葉です。
物理的な距離は離れても心は一つです。皆で協力して頑張りましょう。
「すべてを運命のせいだと諦めてはいけない。これまでの努力を無駄にしないためにも。不幸は私たちに与えられた試練である。この試練を乗り越えたとき、すべてはきっと好転する。そう信じて、辛抱強く耐え抜こう。耐え抜いたとき、あなたはとてつもない力を手にしていることだろう。」マハトマ・ガンディー
令和2年度入学式
4月8日(水)に入学式を実施しました。
今年は新型コロナウイルス感染症の影響で規模を縮小しての実施となりましたが、
27名の新入生の態度は大変立派で、大きな可能性を感じました。
中学校3年間で多くのことを学び、未来に向けて大きく飛躍してほしいと思います・
式辞では、次の三つのお願いをしました。
1 当たり前のことが当たり前にできる生徒になってほしい
2 一生懸命に勉強してほしい
3 何かに本気で打ち込み友情を育んでほしい
先生方と一緒に素晴らしい3年間にしましょう。
平成31年度 新任式
4月5日に、新任式を行いました。
生徒会長さんから温かな歓迎の言葉をいただき、また初めて物部中の校歌を聞き、身が引き締まる思いがしました。
参加した2・3年生、78名の態度も大変立派でした。
第72回卒業式 校長式辞
桜町史跡公園の桜のつぼみも膨らみ、・・・・省略
ただいま卒業証書を手にした、42名の卒業生の皆さん、「ご卒業おめでとうございます。」
あなたがたは、物部中学校の「最高学年」として、よりよい校風を築き、下級生にすばら
しい模範を示してくれました。2年生の時の「とちぎっ子学習状況調査」では、「自分には
よいところがある」という質問に対して、自分に厳しいためか、否定的な回答の人が多くい
ました。これは日本の子供たち全体にも言えることです。そこで、私は、本校の学年・学級
の絆をより一層深め、認め合う集団をつくること、それによって、自己肯定感を高め、自信
をもたせ、挑戦意欲を高めることが大切と考えました。まさに体現してくれたのが、文化祭
で示してくれた、生徒会長の仕事の流儀、「人を支え 人に支えられる」という言葉でした。
運動会では、3年生が中心になって、全校生徒が支え合い、応援合戦や各種目で覇気のあ
る姿を見せてくれました。本校の目指している、「楽しい学校、信頼し合う学校」を地域の
方々や家族の方に見せてくれました。
文化祭でも、3年生が中心になって、全校生が支え合って、楽しい文化祭を演出してくれ
ました。特に、合唱コンクールでは、さすが3年生と言える合唱を聞かせてくれました。1
組の「虹」、2組の「あなたへ~旅立ちに寄せるメッセージ~」は、今でも心に響いていま
す。
学校のホームページには、クラスメイトの誕生日を祝福し合うなど、絆を深める、心温ま
るようすがたくさん掲載されました。さらに、私の誕生日まで祝ってくれて、「ハッピー
バースデートゥーユー」の歌を、生徒会長が音頭をとって、全校生徒で歌ってくれました。
「自己肯定感が高く、心やさしく、覇気のある3年生」と称賛できる言動をたくさん見せて
くれました。成長した姿を見せてくれた卒業生に、「ありがとう」と感謝したいと思います。
学習では、テストの結果が常に芳賀地区の上位に位置し、知識をしっかり身に付け、授業
は、活発に意見を交換し、学び合いのできる学年でした。めざす学校像の「励まし合い 学
び合い 高め合う学校」の模範でした。
ところで、今年は、元号が変わり、来年は、東京オリンピック・パラリンピックが開催さ
れ、2025年には、大阪で万国博覧会の開催も決定しました。卒業生の皆さんには、この
ような夢のある、国際的なイベントをとおして、多くのことを感じ、学び、新しい時代を創
り上げてくれることを期待しています。しかし、今後、社会は急速に変化し、予測困難な社
会になるとも言われています。このような大きな時代の節目に、中学校の卒業を迎えられた
皆さんには、社会に主体的に関わることや、豊かな感性をもとに、自らの可能性を発揮し、
よりよい社会と、幸福な人生の創り手となる力を身に付けていくことが最も必要なことです。
そこで、卒業生には、人生という長い旅の道しるべにしてほしい言葉を贈ります。この字
は何と読むでしょうか。『失敗』
これは、失敗と書いて、「せいちょう」と読ませます。
卒業する皆さんへ、このような言葉を贈りたいと思います。『しっぱいと書いて、せいちょ
う』 昨年、野球の世界では、二刀流で有名な大谷翔平選手が野球の本場大リーグ
に挑戦しました。そして、伝説の人ベーブルースの記録を破り、アメリカ人を驚かせまし
た。大谷選手は大リーグに行く前にある新聞記者から次のような質問をされました。
「大リーグで成功する自信はありますか?」
これに対して、大谷選手は、
「僕にとっては成功するとか失敗するとかは関係ない。やってみることが大切です。」
と答えています。やる前から、結果を考える必要はないのです。とにかく、やってみるこ
と、挑戦してみることが大切なのです。何もしないことが失敗なのです。失敗の経験が
自分を成長させ、未来を豊かにするのです。うまくいかないときは、うまくいくためには
どうすればよいのか考えます。うまくいっているときの方が思考は停止しています。卒
業生の皆さんには、『しっぱいと書いてせいちょうと読む』、この言葉を胸に、何事にも
挑戦していく人生を歩んでほしいと思います。
在校生の皆さん。
卒業生が築いた、よき校風と伝統をさらに発展させることが皆さんの役割です。心の
通った温かい雰囲気を継承し、認め合いながら事故肯定感を高め、夢や志に挑戦し
ていく人になってください。新3年生を中心に、全員で協力し、さらにすばらしい物部
中学校を築いていきましょう。
最後に、今日まで、お子様を心から慈しみ、温かく見守り、育ててこられた保護者
の皆様、「お子様のご卒業、誠におめでとうございます。」3年間の本校に対する皆
様のご理解やご協力に、感謝申し上げます。
・・・・省略・・・・
それでは、卒業生がこれからの人生で、中学校で培った、自己肯定感、人への思
いやり、覇気のある行動をもとに、何事にも失敗を恐れず挑戦していくことを心から
願い、式辞といたします。
平成31年3月8日 真岡市立物部中学校長 清宮敏明