令和6年度 校長室より
校長室より No64「令和6年度を終えて」
さくらの花とともにスタートした令和6年度も、本日、修了式を迎えました。第1学期の始業式では「1年後に、この学校でこの学年でこの学級でよかったと思えるような時間にしましょう」と話しました。知力・体力・行動力などが著しい成長を遂げる中学生の時期。全校生徒144名にとって、「100%自分の思い通り」の学校生活ではなかったとしても、様々な経験から人間関係づくりや人としての学びを得られたものと信じております。そして、その学びを糧とし、一人ひとりが次のステージで躍動することを期待しております。生徒の皆さんの頑張り、常にお子様の背中を後押ししていただいた保護者、山前中学校を温かく見守っていただいた地域の方々、本校の教育活動に際して、ご理解とご協力、ご支援をいただきました全ての皆様に対しまして、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
そして、令和7年度も、どうぞよろしくお願いいたします。
校長室より No63「3.11に想う」
14年前の2011年3月11日14時46分。東北地方を中心に発生した「東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)」。地震直後に襲った大津波や火災などにより、甚大な被害となった。原子力発電所への影響、液状化現象による地盤沈下、交通網の遮断、ライフラインのストップ。それまで当たり前と思われていた私たちの生活が一変した瞬間でした。その年に産声を上げた子どもたちが現在の中学生です。全国各地で関連する報道がなされていますが、1度なくなったら決して戻ることのない「大切な命」について、真剣に考える機会となるよう願います。
校長室より No62「晴れやかに」
温かい日差しとともに春の息吹が感じられる今日、たくさんの保護者と地域のご来賓をお迎えし、第78回卒業式を挙行いたしました。一昨日の積雪には惑わされましたが、本日は快晴。中学校、そして義務教育9年間の課程を修了した56名に卒業証書を手渡しました。在校生と保護者が見守る中、すがすがしく晴れやかな笑顔で、一人ひとりが数え切れないほどの思い出を胸に学び舎を巣立っていきました。卒業生の皆さんの未来が明るく豊かで、幸福でありますことをお祈り申し上げます。大きく羽ばたく皆さんに、最大限の拍手を贈ります。ご卒業おめでとうございます。
校長室より No61「形で表す」
お世話になった3年生のために、2年生が卒業式の会場づくりを行っています。4月からは山前中の最上級生となる2年生。生徒会活動や部活動で自分たちの「目標」としていた先輩方への感謝の気持ちを、形で表します。しかも、リーダーの説明を受けながら生徒たちで作業を進めており、自分たちで行動することに挑戦しながら…。
校長室より No60「双方向のありがとう」
図書館司書さんから、3年間使用した図書カードとメッセージつきの貸し出し履歴が手渡されました。加えて、吉田松陰の「飛耳長目」のお話から、たくさんの情報が錯綜する社会で、遠くの事をよく見聞きする耳や目で敏感に観察して得た正確な情報をもとに行動してほしいとの言葉が贈られました。すると今度は生徒たちから、「図書室をきれいに整えていただいたり、素敵な本を紹介していただいたり、3年間ありがとうございました」とお礼の色紙が贈られました。
図書館司書さんは週に1回の来校ですが、生徒の胸中に「図書室の思い出」が確実に刻まれました。